上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花 第10話
ぼたんといぶき、第9話の後、彼女達はどんな風に過ごしているのでしょう。女性同士らしい関係を期待したいですね。
それからここでは、やえかとあかねの特別なエピソードも。こちらの2人の関係はどうなっていくのでしょうか。
テレビアニメ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」、第10話です。
ぼたんといぶきは、2人で美術展へ出かけています。様々な作品を鑑賞し、外へ出てからは、好みの作品や、自分達の感じた印象などを語り合います。同じ頃、かなでとジンランも美術館へ来ていました。ふとした瞬間、かなでは、1人たたずんでいるいぶきを見つけます。
前回第9話の後、ぼたんといぶきがどんな風に過ごしているのかが気になりますよね。せっかくなので、ラブラブ全開でお願いしたい所ではあります。けどここではそれほどでもない? 女性2人でお出かけ、というのはまあ普通ですし、結ばれた彼女達らしいふれあい(いちゃつき)をたっぷり見せていってもらいたいかもです。
もう1組の方は、、、。ジンランは、第6話での登場から、日本語がかなりうまくなってますね。これは彼女の語学力が高いからなのか、それとも、それだけ時間がたっているという事なのか、、、。その間、彼女は何度も、いぶきを遠くから眺めるかなでを見てきたのでしょう。
そうしている間に、ジンランは、かなでという人に興味を抱いていったのではないでしょうか。第7話では2人きりになった寮の中で、相手におねだりするような振る舞いも見せています。(個人的には、あの話数の記事にも書きましたように、ああいう行動をする事で、ジンランは自分の気持ちを確かめようとしていたのかなという気がしていました。)結果はあの場面では描かれていない感じでしたけれど、今の2人の雰囲気を見れば、何か確信したのではとも思えます。そうして、ジンランは、1つの提案をしています。
相手の言葉を聞いたかなでは、、、。今までずっと女性として女性(いぶき)を追い求めてきた彼女ではありますけれど、こういう風に相手から言われると、けっこう弱い?
かなでは、第9話でいぶき、ジンランと「宅飲み」をした時、いぶきが、かなでが通っているのと同じ会社でインターンしようかなと言ったら、目をきらきらさせて喜んでいます。後輩が先輩の通う会社に興味を持っただけで嬉しくなってしまうぐらい、かなでは純粋、というかうぶなのかもです。
(これは仮に、の事なのですけど、もしいぶきが、彼女を眺めていたかなでに気づいて、振り向き、微笑んで、近づいてきてくれたら、、、。かなでは、このジンランとの場面と同じ気持ちになっていたのかなという気がします。)
かなでとジンラン、第7話に続いてこの場面では彼女達がどうなるのかはっきりとはしていません。けれど、2人にとって素敵な未来が待っていると良いですね。
後半は、やえかとあかねを中心としたエピソードになっています。お酒も提供している楽器店に2人とぼたんがやって来ています。
バンドもやっているあかねは楽器に目がないようで、カウンターに座っているやえかやぼたんとおしゃべりするわけでもなく、楽器コーナーに入り浸っています。やえかによれば、彼女はいつもあかねの行動に併せていて、彼女が行きたい場所に誘ってもあかねは全然ついてきてくれないらしいです。
、、、これは、何となく、音楽にかまけて恋人を顧みない男と、文句を言いながらも惚れた弱みでついていくしかない女、みたいな構図にも見えてしまったり。あかねとやえかは女性同士なので、ぜひ対等の立場でつきあっていってもらいたいかもです。
ここでは、ぼたんがなかなかナイスな振る舞いをしてますね。スマートフォンでこっそり雰囲気を演出しちゃうのは、第8話でもやってたかも。
彼女の後押しもあって、やえかとあかねには良い思い出がまた新しくできたようです。この思いが、2人を結びつけ続けるのでしょう。
この話数のエンディング映像でも、2人が歌っていた楽曲、フジファブリックの「茜色の夕日」、しかも原曲が流れています。たぶん制作側としても、この曲にはとても強い思い入れがあるのでしょう。(映像で使われているカットの枚数も、いつもよりかなり多い感じです。やえかがあかねに渡したキャンディの、袋を結ぶために使われていた針金でハートマークを作っていた、というカットも、描かれていたのは短い時間だったかも)、、、個人的には、エンディングは「感情グラス」で通してもらいたかったようにも思います。
例えば、ジンランとかなでが飲んでいる場面で、ジンランは「ゴッホの至言」を語っています。それはゴッホが言った言葉ではあるものの、この場面でジンランが、彼女の口から、彼女の声で話す事に、重要な意味がある気がします。
「茜色の夕日」も、あかねとやえかのデュエットだけでも良かったかななんて、、、(「原曲が気になった人はストリーミング(もしくはアナログレコード?)で聞いてね」みたいにすると、楽曲のアピールにもつながる?)。彼女達の思い出の中にある、彼女達だけの感情は、周りの人達にとっては、彼女達の歌を通してしか感じ取る事ができない。周りの人達は、彼女達の歌に共感している。楽器店での出来事は、そういう印象が描かれている場面なのかもしれません。
エンディング映像の後は、ちょっとしたエピソードが語られています。この枠は各話であったりなかったりしますけれど、この話数ではかなり長く時間が確保されてますね。
寮の中、最初はぼたんといぶきが話していますが、だんだん他の寮生達も集まってきて、お酒の話題で盛り上がっています。第2話でぼたんとかなでが出かけて酒屋にあった「百年の孤独」も出てきています。
いぶきが好みそうなお酒があるのに、彼女が手を出さないのはなぜ? と思っていたら、それには理由があったようです。まあ後でちゃんと飲む事はできるのでしょう。
このエピソードでは、ぼたんの言葉遣いがポイントでしょうか。いぶきと2人だけの時と、皆がいる時では微妙に差があるような。彼女達は、2人だけの空間を、皆とのつきあいとは別に、大切にしているのではないでしょうか。
・「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」[レビューリスト]
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