2004年の百合なアニメ作品とか
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制作BONES、発売メディアファクトリーによるテレビアニメ
「KURAU Phantom Memory」です。
22世紀、人々は豊かな世界を作り上げたが、さらに外の宇宙へと
飛び出すべく、新しいエネルギーの開拓に余念がなかった。
開発に携わる研究者である父親、天箕博士の実験を見学していた
一人娘のクラウは、突然発生した光に包まれ、体が粒子へと
分解されてしまう。光の中から再び現れた彼女は、自らを
「リナクス」と名乗った。
といった感じで、リナクスと人間、それぞれの関係を描く
SFな物語となっています。
全24話構成なのですが、実は私、本放送時は後半から
見始めてしまい、後で慌ててDVDをかき集めるということを
やってました、、、。そして今回ようやく最初から通しで
見ることができました。
(最初、「KURAU」(=「喰らう」?)という名前と、タイトルの
筆書きみたいな文字を見た時、「また暗ーいストーリーなんじゃ
ないかな」と勝手に思って敬遠してたんです。でもたまたま見て
みたら私が想像していたのとは全然違っていて、最初から
見なかったことを後悔したほどでした、、、。)
見る順番のこともあって、物語の感じ方がちょっと違うかも
しれませんがご了承ください。
まず最初に打ちのめされたのはオープニング映像だったり
します、、、。冒頭で向かい合う二人の表情が何とも。
本当に好きでたまらない人を前にしたら、クラウのように
思わず頬がゆるんで笑顔になるか、あるいはクリスマスのように
相手の姿を見失わないようまばたきも忘れ目を見開いて
見つめてしまうんじゃないかなと思います。
何というか祝福してあげたくなるような映像です。
とはいえこの二人の間にある感情が恋なのか愛なのか、
については少し考えさせられそうですね。
私は後半から見始めたこともあって、二人が互いを
求め合う姿、支え合う姿が印象深かったです。でも今回
前半を見てみて、クラウはクリスマスに対して、小さな
子供に触れるように大事に扱う場面が多いのを知りました。
これはちょっと家族の愛情っぽい感じもしますね。
クリスマスは家やら何やらでしきりに待たされてますし。
(クラウがいい格好したがってるようにも見える、、、。)
もっともこれは、人間の世界に慣れていないクリスマスを
放っておけなくてつい取ってしまった行動なのかもしれません。
簡単な言葉で言うと「守る」なのでしょう。
この「守る」というのは、簡単に言えてしまいますが
使い方の難しい言葉のような気がします。
KURAU以外の作品を幾つか見ていると「自分が○○を守る!」
みたいな言い回しが出てきたりしますが、これは裏返すと
「守ってやるからおまえは黙ってろ」という強い意味にも
つながりかねません。
こうなってしまうと、守る方は気持ちいいかもしれませんが、
守られる方はいつまでも相手の言うことに従ってなきゃ
いけないのかみたいな雰囲気になってきて、対等な(?)
関係を築きづらくなるようにも思えてしまいます。
KURAUでは、そこまで強くはありませんが前半は
クラウの保護欲が先行していた感がありました。
でも後半では二人が互いを補い合う場面が多く、相手を
認め合うことができていたのではないかと思います。
(「守る」という言葉も、お互い相手が聞いている前では
一回ずつぐらいしか口にしていなかったので、相手に
対するプレッシャーにはなっていなかったのではと
思ってます(思うことにします)、、、。)
他に前半で目立っていたのは、クラウとクリスマスを
取り巻く人達の生き方でしょうか。
例えばクラウをはじめとするエージェント達。彼らに
とって、行動の基準になるのは依頼と報酬。だから
エージェント同士では必要以上にダメージを与え合う
こともない。それでいて人情家が多く、人知れず胸を
痛めたり、すすんで危機に飛び込んでいったりもする。
これは他の人々にも言えることで、この時代の正義の
象徴とも見なされるGPOの闇の部分に、普通の人達が挑戦
する様子には胸を打たれます。
彼らが行動を起こすのは、クラウとクリスマスの懸命な
姿を目の当たりにしたことが大きな理由なのでしょう。
また、そんな彼らを見て、クラウ達も影響を受けていく。
そういう人間関係の輪が幾つも重なっていく展開があり
ました。
逆にその分、クラウとクリスマスの間の感情に集中する
のが難しくなってしまった気もします、、、。
後半だけを見ていた時は、「どうか二人の仲を邪魔しないで。
そっとしといて」という気持ちでいっぱいだったのですが、
前半を見てしまうとなかなかそうもいかない事情が見えてきて
ちょっと複雑な気分でした。
二人のヒロインを際立たせるという観点からすると、
前半には少しマイナス要因があったのかもしれません。
でもこの前半を含めた物語をうまくまとめたのが第24話
なのかもと思います。
ここではあまり書きませんが、クラウ、クリスマスの二人と、
他の人達との対比がうまく出ていたのではないでしょうか。
考えてみると、この作品24話中22話分ぐらいは、
クラウとクリスマスは一緒に行動していました。が、物語の
中の時間で見るとそれは半年ぐらいの期間にしかならない
でしょう。それ以外の約20年間は、クラウもクリスマスも
一人きりで過ごしていたことになります。
これはどちらにとっても寂しくつらい事だと思います。
どれだけの季節が過ぎようとも、「良い思い出」などには
決してならない。相手のことを思うと、あふれ出す涙が
止まらない、みたいな。
だからこそ、24話の後、二人には邪魔が入ることなく
寄り添っていって欲しいと願わずにはいられない気持ちです。
できればラブラブで、、、。
そういった感じで、こういう壮大な物語、大きな人間関係の
中心に、二人の女性の親密さが据えられていたのは、
ここ的にも喜ばしいことであります。
KURAU Phantom Memory、メディアワークスからDVD全9巻が
発売されています。
またネット上では、BANDAI CHANNELから映像が配信されて
います。オープニング映像と第1話を無料で視聴することが
できます。
(↑書きたいことはまだあるんですが、今回の書き込み、
長くなっちゃいましたね、、、。)
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