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2026年5月20日 (水)

上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花 第6話

 飲むのは1人でいい、、、やっぱり、飲むなら2人がいい。変わっていくいぶきの気持ちは、ここでさらに劇的に変化? 自分が抱いている思いがどういうものなのか、彼女は気づいているのでしょうか。

 テレビアニメ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」、第6話です。

 ぼたん達の住む学生寮の前、大きなスーツケースを引いてやって来た1人の女性は、期待に満ちた笑顔を見せます。彼女の名前は張景嵐(ちゃん・じんらん)。台湾からの留学生で、この寮に新しく入居するのでした。

 新しい登場人物、景嵐が姿を見せていますね。公式サイトのキャラ紹介のページでは、「マイペースながらもハッキリ物事を言うことも。」とも書かれているため、何か鋭い事を言ったりするのかとも思っていたのですけれど、ここでは「マイペース」の方が前に出てきている感じでしょうか。
 景嵐は日本語を勉強している最中らしく(彼女が立ち上げた(という形になっている)SNSアカウントこの前調べた時は見当たらなかったので、最近開設された?)にも、「日本語勉強中!」と書かれています)、時々日本語でうまく表現できない場合もあるようです。母国語ならもっとスムーズにしゃべれるのでしょうけれど、たどたどしく話す彼女の姿に、ぼたんといぶきは癒やされている様子? まあ言葉だけではなく、彼女の振る舞いが、彼女の中にあるものを2人に感じさせているのでしょうね。

 ぼたんといぶきは、景嵐に地元を紹介するためでしょうか、いろいろな場所に彼女を連れて行っているようです。そうしている間に、ぼたんと景嵐が接近、、、? 景嵐は割とスキンシップをとりたがる人っぽいですし、さらにぼたんの方も距離を縮めるのが得意、となると、本編で描かれているようなビジュアルが展開してしまうのは避けられないのかも。

 それを目の前で見せられる形になったいぶきは、、、。たぶん自分でも信じられないような行動に出てしまったのではないでしょうか。
 自分がずっと秘密にしてきた事を知られてしまうよりも、気になる人に自分を見てほしいという思いの方がとても強かったのかもしれませんね。こんなに直接的に、誰が見てもいぶきの考えている事がわかりそうな振る舞いをするのは、彼女にそれだけ余裕がない、すぐにでも取り戻したいと感じたからなのかもです。
 そうして、いぶきは、長い間溜め込まれていた感情を解放する一歩を踏み出せたのではという気がします。ぼたんについては自分のそばにいてくれる人という感覚があるでしょうから、景嵐という、出会ったばかりの人に対して同じ事ができるようになるのは、とても大きい事のように思えます。ここから、いぶきは変わっていけるのでしょうか。

 考えてみれば、第1話でぼたんに秘密を知られてしまったのは偶然だったとも言えそうです。けれどあの時から既に変化は始まっていて、いぶきは、ぼたんと寄り添いながら、もっと広い世界へと飛び出していけるように思えます。
(この話数では、いぶきが1人で飲むようになるきっかけの出来事が少しだけ描かれています。このイメージがよみがえってくるから、彼女は他の人の前でお酒を飲めなくなったわけですけれど、それを乗り越えられる時は近いのでしょうか。(それにしても、最初にお酒を飲んだ時につらい経験をして、それでもいぶきはお酒を(1人で)飲み続け、たくさんの知識も身につけているのですよね。彼女は本当にお酒が大好きなのかもしれません。))

 最後の方の場面では、ぼたんといぶきのふれあいが描かれています。この話数ではいぶきが気が気じゃない状態になったりはしましたけれど、第4話やその他のエピソードでお互いの思いを確かめ合っている彼女達は、これからもっと近づいていくのではという気がします。

 本作のオープニング曲「芽吹くとき」の歌詞には、「変わっていく気持ち まだ自分でも 気づいてない」という部分があります。いぶきも、たぶんぼたんも、自分の中にある気持ちはこれからもどんどん変わっていったりするのでしょう。でもそれは、この記事の最初にも書きましたように、1人でもかまわないと感じていた自分が、2人がいい、あの子と2人じゃなきゃ、と思うようになる変化なのかなと思えます。彼女達にはこれからもっと近づいていってもらいたい所ですね。

 近づく、という点では、やえかとあかねのエピソードでも、彼女達が気持ちを寄せ合っているような。というか近くなるどころか溶け合うような発言まであかねがしちゃってますね。
 あかねのこの言葉は、もしかしたらちょっとした言い間違いだったのかもしれません。本人もそう思ったかもですけれど、同時に、別に訂正しなくてもいいか、と思い直したのではないでしょうか。自分が口に出した言葉も、間違いじゃない、たった今からそうなったってかまわない、と感じたのでは。
 やえかも、あかねの言葉を聞いた時は、ときめいたでしょうね。またそれを言い直そうともしない相手が、自分と同じ感情を抱いているのかも、と思えてしまった、とも考えられそうです。

 さらに、かなでですね。この話数のエンディング映像では景嵐がエンディング曲「感情グラス」を歌っています。映像の中で彼女が見ているのは、かなで。今までの話数の映像だと、仲良くしているぼたんといぶき、それを離れた場所から眺めるかなで、という構図が多くありました。ここでは景嵐が加わる事で、変化が起きていますね。この変化が、本編の方にも何か関わってくる事になるでしょうか。

・「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」[レビューリスト]

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