魔法の姉妹ルルットリリィ 第4話
流の抱いた、魔法を使えるようになるほどの強い気持ちは、「リリィのように歌いたい」というものでした。が、変身した彼女はそれ以上の行動に? もしかしたらそれも、彼女の胸に芽生えた強い思いなのかもです。
テレビアニメ「魔法の姉妹ルルットリリィ」、第4話「会いにきたルル」です。
風が歌番組「ハピネスミュージック」を見ていると、今日が初めてのステージだという新人アイドルの女の子が紹介されます。名前はましゅールル。彼女の歌とパフォーマンスは、いっぺんで風を魅了しました。
いきなりのルルのステージ、、、! 彼女の歌う「Little singing bird」は、憧れを抱くだけだった日々と、その憧れに近づくために一歩一歩力強く進んでいこうとする思いが、歌詞とメロディに織り込まれている感じで、流の胸の内が表現されている印象ですね。
(エピソードの最初にルルのパフォーマンスを描いていく事で、偶然番組を見た風の気持ちを視聴者も味わえるような仕掛けになっているのかもです。)
ルルがアイドルとしてデビューするまでのいきさつも描かれています。前回第3話で成長した姿に変身した流(=ルル)は、リリィの所属する事務所に自分を売り込みに行くのですね。
これは、今までの流の雰囲気から考えると、かなり積極的な行動のように見えます。そこまでしてでも、彼女はリリィに会いたかったみたいです。
元々流が願っていたのは、リリィのように歌いたいという事なのですよね。それだけを実現するつもりなら、変身して自分の部屋の中で歌っていても良いはず。けどそうしなかったのは、いつの間にか内気になっていた自分を変えたい、という気持ちもあるのでしょう。またそれ以上に、リリィとお話したい、仲良くなりたい、と願ったからなのかもしれません。
(事務所に行く前、流は、自分がちゃんと歌えるかどうか確かめたはず、という気がします。病気が治ってから声がうまく出せなくなり、歌をあきらめてしまっていた彼女が、何年かぶりに歌おうというのですから、そこには流の強い決意と、大きな不安があったはず。たぶんあずきに見守られながら、彼女は、調べに乗せて音階を口ずさんだのではないでしょうか。その部分も、一つの重要なエピソードになりそうに思えます。作中で描かれる事は、ある、、、?)
、、、ここで気になるのが、流が風をどう思っているか、だったりします。風の方は、小さい頃自分のために歌ってくれて、歌を教えてくれたお姉ちゃんの流が大好きで、その頃のような明るい笑顔を取り戻してほしいと、いつも考えているようです。だから第2話のデビューステージでの時も、歌っている間に思っていたのはずっと、流の事だったのではという気がします。
では流の方は、、、。妹の風が大好きなのは間違いないでしょうけれど、今の風は深い悩みを抱えていたりするとかでもないので、歌で癒やしてあげたいといった気持ちまでは抱いているわけではなさそうです。となると、ルルの行動から推測したら、流は風よりリリィの方が気になっている? まあ風とリリィは同一人物なわけですけれど、それを知らない流は、風とリリィ、どっちが大事なの? と聞かれたら、どう答えるのでしょうね。
といっても、そこは心配ないのでしょう。流にとって風は、いつも一緒にいて、つらい時は支えてくれた愛しい人、なのではないでしょうか。
(ところでルルのステージネームが「ましゅールル」に決まる理由が、、、。個人的には「ましゅー」って「マシュマロ」とかからとったのかなと予想していたのですけど、そうではなかったみたいです。リリィもルルも和風な所からステージネームが付けられてるようですね。)
この話数では、事務所の隣にある喫茶店「だぶだぶ」の様子が少し詳しく描かれています。店長の茉莉は風や流達とも知り合いらしいですね。こういう部分も何かの伏線だったりする?
茉莉が着けているエプロンに書かれた文字のようなもの、風の使うスタットネオネオンや流の使うムーントネオネオンの表面に浮かぶ文字と形が似通っているような? だぶだぶにいたお客さん達も魔法の世界の住人っぽいですし、茉莉自身も何か秘密を持っているとかなのでしょうか。
この部分もそうですけれど、第2話の「原塾」辺りの場面を見ていて、風と流以外にも魔法を使える人はいるのか、というのが気になっていました。ミーター以外でも魔法を使うきっかけは与えられるみたいですし、他の人には秘密にする、という約束があるなら、街を歩いている誰かも密かに魔法を使っている可能性もありそうな。
けれど作品的には、ここで魔法を使うのは風と流だけ、という方がわかりやすい気もしますね。それに、彼女達が、魔法を通してお互いの気持ちを通じ合わせられるかどうかという所が、重要になってきそうに感じます。
風は、ルルとしてデビューステージを披露した流が、家に帰ってきて嬉しそうにしているのを、ほんのわずかな変化からも気づいています。また、リリィとしてルルとは仲良くなれそうだと感じているようですね。
でもそうなれたのは、リリィとして、ルルに対して、だけです。風として、流に対しては、まだ距離を縮められていない様子。この姉妹はこれからどうなっていってしまうのか、気になる所です。
作中では、途中に出てくる階段の場面がなかなか良かったですね。リリィとルルが、お互いに早く会いたくてもどかしそうに進んでいく行動が、彼女達の気持ちを表しているような感じがします。
といっても、困った事態というよりは、何だか「愛の戯れ」が展開している気もします。お互いを呼び合いながら、相手に近づこうと努力する姿が、今の彼女達らしさになっているのでは。この思いがあれば、何が起きても彼女達はお互いを求め合い、必ず相手を見つけ出して触れあう事ができるようになるのでしょう。
・「魔法の姉妹ルルットリリィ」[レビューリスト]
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