機動戦士ガンダム 水星の魔女 第2話
自分が支配から抜け出すためにはどんな事でもしようとするミオリネ。彼女はスレッタの能力さえ利用しようとしているように見えます。でもいつか落ち着く事ができて、素直な目で周りを見た時に、彼女にとってスレッタの存在はとても大きなものになっているのでは、とも思えます。
テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」、第2話「呪いのモビルスーツ」です。
学園で規定されている「決闘」で、スレッタはグエルに勝ちました。彼女はミオリネのピンチを助けたい一心でそうしたのですが、学園の規則でスレッタはミオリネの婚約者になってしまいます。でもそれは、ミオリネの父親のデリングが勝手に決めた事。彼女はそれに従うつもりはないようでした。
デリングは、何をしようとしているのでしょうね。前日譚「PROLOGUE」で宣言していた事は、大部分は他の大人達も考えていたりやろうとしていたりした事のようにも感じられます。違っているとしたら、ガンダムの開発を禁止した事とかでしょうか。
この第2話の様子からすると、デリングは、自分が率いているベネリットグループに参加しているたくさんの企業の売り上げを上げさせるように厳しく命令しています。そうしてたくさん儲けたら、どうするつもりなのでしょうか。この人がミオリネをどうしようとしているのかという点もよくわからないですし、この辺りがはっきりしてくると、また物語が進むのかもしれません。
売り上げ至上主義みたいなデリングの経営方法に、グループ企業の社長達は気が気ではないようです。こうなってくると、売り上げを報告する直前までに何とか儲けを出しさえすれば、グループからはじき出されずに済む、みたいな考えが蔓延してしまいそうな。利益を出す事だけが目的になってしまったら、何も新しいものは生まれてこなくなるような気もしますね。
(こういう経営の仕方が何年続いているのかはわかりませんけれど、厳しくするだけでは反対する人も多くなるでしょうし、あまり長続きはしないようにも思えます(実際第1話では命が危なかったような)。それとも裏で時々いい目を見させてあめとむちみたいな事をしていたりする?)
この、努力しても報われない、といった雰囲気は、大人達の間ではかなり広がっているようにも感じます。ニカが先生から生徒手帳を返してもらう時、生徒手帳の貸し借りは校則違反だ、とは言われましたが、それ以上怒られたりとかはしていないようです。生徒が問題さえ起こさなければいい、みたいな考えがあって、生徒を指導する所までの責任はとろうとしていないようにも見えます。
また生徒達の間でも、窮屈さのようなものがありそうです。アーシアン(地球生まれの人間、という意味でしょうか)はスペーシアンから下に見られていて(スレッタのような水星出身の人間はどちら側なのでしょうね)、それ以外にも親の会社の格の上下で力関係が決められたりもしているっぽいです。それに、生徒達はそれぞれの親には頭が上がらないみたいでもあります。
そういう、誰もが息が詰まるような生活をしていて不満がたまっているような世界は、変わっていくのでしょうか。誰かが行動を起こさないと、なかなか変わっていかない感じもあります。
ミオリネが、その「誰か」になるのでしょうか。でも少なくとも今の彼女は、自分の自由をつかみ取るために動いているのですよね。これが大きな波になって行くには、彼女やスレッタが、他の人達も巻き込んで、世界は変えられると示し続けていく事が求められる気がします。この後そうなっていくのかどうかは、彼女達次第なのでしょう。
百合的には、、、最後の方でスレッタを助けに来たミオリネが言った言葉が、途中までは百合っぽかったですね。「けっ◯◯」という言葉が、いつか彼女達の間の愛情を示す単語に変わる事を期待したいです。
ミオリネは、スレッタとの婚約を、自分の自由のための手札として使おうとさえしているようです。けれど、第1話で、1人宇宙を漂っていた彼女に、スレッタはエアリアルを通して手を差し伸べました。ミオリネにしてみれば、お金や名誉など関係なく、誰かに救われた経験は、あれが初めてで唯一だったのではないか、という気もします。ミオリネが、自分の思う通り自由に振る舞えるようになった時、隣にはスレッタにいてもらいたいですね。
| 固定リンク
「百合レビュー」カテゴリの記事
- 魔法つかいプリキュア! 第6話(2026.02.14)
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女 第7話(2026.02.13)
- 名探偵プリキュア! 第2話(2026.02.10)
- わたなれ 第5話(2026.02.08)
- 魔法つかいプリキュア! 第5話(2026.02.07)


コメント