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2023年11月 9日 (木)

星屑テレパス 第1話

 ずっと待っていた出会いは、突然にやって来ました。これで海果の一つの望みは叶ったわけですけれど、ではその後は、、、? 彼女はそこからどう振る舞うのでしょうね。

 テレビ放送が始まったアニメ「星屑テレパス」を見てみました。第1話のサブタイトルは「彗星エンカウント」です。

 小さい頃から宇宙への憧れを抱き続けている高1の女の子、小ノ星海果(このほしうみか)。でも今まで周りにいた子達は海果の趣味を理解できず、冷やかしたり笑ったり。いつしか海果は、人前で自分の夢を話さなくなり、それどころかコミュニケーションをとるのも苦手になっていました。

 人前に立つと言葉が出せなくなってしまう海果。これは、もし何か少しでも自分の事を言ったら、周りから変な目で見られてしまうのでは、という不安の影響なのかもです。彼女はこれまでずっとそういう経験をしてきて、落ち着いて話せる友達はいないみたいです。
 でもだからといって彼女は、周りの同年代の子達を非難したりしませんし、自分の考えを良くないものだと決めつけて無理矢理周りに合わせようとしたりもしません。結果的には孤立してしまうわけですけれど、それでも周りも自分も否定しないという姿勢は、素晴らしいものなのではないかなという気がします。海果は、優しくて強い意志を持った人なのかもしれません。

(ちょっと気になるのは、海果が、地球には自分の居場所がなくて宇宙にはある、宇宙人となら打ち解けられる、と思っているらしい所だったりします。彼女はもう地球人(=今まで周りにいた同年代の子達)を見限ってしまったのでしょうか。それとも人との本当のふれあい方を理解したら、宇宙人だけでなく地球人ともわかり合おうとするでしょうか。)

 そこに現れるのが明内ユウ(あけうちゆう、ひらがなで書くと名前の後半が「うちゅう(宇宙)」っぽいですね)です。彼女は、大勢いる生徒達の前で、自分が宇宙人だと宣言します。これは、、、海果がずっと待っていた宇宙人との遭遇?
 海果は、かなり長い間、宇宙人に会いたいと願っていました。でも現実にはそんな出来事は全く起きなかったのですよね。だからもうほとんど会う事が目的になってしまっていて、もし本当に会ったらその後どうするのか、までは準備ができていなかったのでは、という可能性もありそうです。
 が、その辺りはきちんと考えていたようですね。海果は彼女なりにユウにアプローチしようとしています。(あの宇宙語辞典も役に立っている?)

 ユウの方はというと、海果をばっちり受け入れている感じです。ユウが海果と一緒にいるようになったのは、自分が宇宙人だという言葉を聞き流したりせずきちんと受け止めてくれたから(信じるかどうかは別として?)、なのかもです。
 宇宙に戻りたいユウと宇宙に行きたい海果が一緒にいて同じ夢を目指せば「お得」だから、というのも理由の一つなのかもしれません。けれどそれ以上に、お互いに相手を1人の女の子として好意を持ったから相手に寄り添いたいと感じている、みたいな雰囲気だと素敵なのではという気がします。

 彼女達が初めて出会ったのが、他の生徒達もいる場所だったというのもポイントのように思います。ユウから見れば海果は「その他大勢」の中の1人だったとも言えるでしょう。それでも彼女達2人がお互いに近づき、触れあっていこうとするのは、紛れもなく2人がお互いを気にしているから、なのでしょう。その気持ちが、百合な方向に発展していってもらえると良さそうです。
(大熊らすこさんによる原作コミックの紹介文には、ちゃんと(?)「百合」と書かれています。ので、そういう展開が期待できるのでは。)

 アニメ版では、原作コミックの場面がどういう風に描かれるのかが気になっていました。ユウが自己紹介する所とか、宇宙語の「モヴロヴ! モヴロヴ!」も見る(聞く)事ができて面白いです。ユウが超能力を発揮する所も、ビジュアルが百合的で良いですね。この後も、ストーリー的にもビジュアル的にも女の子同士のふれあいがたっぷり描かれていくと良さそうです。

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