16bitセンセーション ANOTHER LAYER 第1話
知っているようで知らない新しい環境に放り込まれてしまったコノハ。彼女はこの環境に適応できるのでしょうか、それとも自分から周りを変えて行ってしまう?
テレビ放送中のアニメ「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」を見てみました。第1話のサブタイトルは「タイムリープしちゃったぁ~!?」です。
秋葉原にある「ブルーベル」というゲームソフト会社で働くイラストレーターの秋里コノハ(あきさとこのは)。美少女と美少女ゲームが大好きな彼女の夢は、自分が描いた美少女を主人公にした超大河ゲームをヒットさせて人気絵師になる事。ですが現実は厳しく、勤めている会社ではニッチなジャンルの廉価版ソフトを作るのがやっとで、コノハ自身もモブキャラの男性の背中の色塗りぐらいしか仕事を割り当ててもらえません。ある日昼食の買い出しに出た時、彼女は見慣れないゲームショップ「BIBI」を見つけます。近づいてみると、彼女が愛してやまない美少女ゲームが、店先のワゴンで投げ売りされているのでした。
本作の原作コミックには、アクアプラスのみつみ美里さんと甘露樹さんが関わられています。アクアプラスは創立30周年が近いそうで、会社が始まった頃と、作品の雰囲気には重なるものがあるのかもしれませんね。STAFF&CASTに書かれているコメントによると、もう1人原作に関わられている若木民喜さんの同人誌が本作の元になっているとの事です。コミック版では上原メイ子(うえはらめいこ)が主人公になっていますが、アニメ版では新しく加わるコノハが物語の中心になるようです。
最初に描かれる秋葉原の場面では、画面が4:3になっていて、画質や音質も何だか低め。1992年のテレビのテイストが表現されているのかも?
秋葉原の街並みや、登場するショップの名前、ゲームソフトの名前などには、実在するものがあったり、それっぽい架空のものがあったり。、、、これは、いろいろ許諾の関係などがあったりするのでしょうか? さすがにコノハの大好きな美少女ゲームについては実際のものが紹介されているっぽいですね。
誰もが驚き感動して楽しくなるような美少女ゲームを作りたいコノハ。なのに、会社では社長をはじめ誰も彼女の言う事をまともに取り合ってくれません。
、、、けれど、社長も他の社員の人達も、本当はコノハが言うような大作を作りたいと思っているのでは、という気もします。社長はコノハが新作のアイディアを長々としゃべるのを何十分もの間黙って聞き続けていました。本当にやる気がないのなら、設定が大きくなりそうだと思った瞬間にコノハを止めていた事でしょう。他の社員の人達も、そんな大作できるわけないだろ、みたいな冷ややかな目でコノハを見ていますが、できるかできないかというのと、やりたいかやりたくないかは別物のように思えます。実は皆も、熱いクリエイター魂を胸に秘めているのかもしれません。
大きな夢は持っているものの、会社で思うような仕事ができずにいたコノハはBIBIを発見するわけですが、これは偶然、なのでしょうか? この先彼女がどういう経験をするのか、何を手に入れられるのか/られないのか、そういう部分で物語のテイストは変わってきそうに思います。
(ところでBIBIの店番をしていたおばあさんの後ろ姿、、、頬の膨らみ具合が何だかブルーベルの社長と似ているような。単にキャラデザの影響なのか、それともそこも実は何か関係があるのか、ちょっと気になりました。)
さて百合的には、、、コノハは「美少女&美少女ゲーム好き」と紹介されているのですよね。なので女の子として女の子と親密になりたいと思っているのかなと考えたのですけど、どうなのでしょうか。
彼女が愛する「美少女」とは、(少なくとも今は)ゲームのキャラ、という事みたいです。イラストサイトに他の絵師達がアップしているかわいらしい女の子の絵を楽しく鑑賞したりするおが、彼女の愛で方のようです。
それに彼女はプロのイラストレーターですので、美少女キャラを「制作作業の成果」として見ているように思われます。制作者として、自分が作った美少女キャラに大活躍してほしい、といった感じでしょうか。
コノハが新しい場所で出会う事になるメイ子や下田かおり(しもだかおり)も、どちらかというと仕事仲間のような? それから、六田守(ろくたまもる)の存在が作品的にピックアップされているっぽいのも気になりますね。守はアルコールソフトの社長の息子で、原作コミックでは小学生として登場しています。アニメ版では高1の設定ですね。コノハは一応社会人ですしあまり男女の仲のようにはならないかもと思いつつ、今公式サイトのトップにあるキービジュアルでは近い位置にいますし、キャラ紹介もコノハが最初で守がその次、美少女ゲーム大好きなコノハと、パソコンが大事で美少女ゲーム作りには興味がない守、という対立軸とかは描きやすそうですし。それにこの第1話の出会いの場面(PVでも使われているカットです)では、いかにも恋愛が始まっちゃうラブコメみたいなシチュエーションが描かれています、、、。これは、そういう方向になる、という意味? そうはならないでもらいたいようにも思いますがどうなるのでしょう。
期待したいのは、美少女ゲームに興味があるという女の子、山田冬夜(やまだとうや)でしょうか。(この第1話のエンディング映像(通常のオープニング映像らしいです)に少しだけ姿を見せていますね。)彼女は、美少女ゲームに詳しいコノハを慕うようになるらしいです。コノハもそれをきっかけに、実際の美少女に好意を持つようになると面白そうかもです。
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