アサルトリリィ BOUQUET 第4話
梨璃が始めた取り組みは、いろいろな人達を巻き込んでいきます。これだけ多くの人が関わり、皆が応援したり参加したりしてくれるのは、梨璃の人柄のおかげなのでしょう。でもそれだけではなく、学院の生徒皆が、自分達のやるべき事をはっきり意識していて、きちんとそれに向き合っているから、というのもあるのではと思われます。
テレビアニメ「アサルトリリィ BOUQUET」、第4話「キンモクセイ」(FRAGRANT OLIVE - A person of eminence - [ふたりの射程])です。(サブタイトルの「A person of」の後、字幕では「eminecne」と書かれていますが実際には「eminence」なのかなと思ったりします、、、。)
(本作の本放送はかなり前ですけれど、同時視聴の企画が行われている事もあり、書いてみたいと思います、、、。)
次の講義も近いというのに、夢結に見とれてでれでれしていて何も手に付かない様子の梨璃。シュッツエンゲルの契りを結んだとたん、彼女がこんな風になってしまうなんて、と夢結は少々呆れ気味です。周りからお祝いムードでもてはやされ、まんざらでもない様子の梨璃を見かねて、夢結は彼女に課題を与えます。それは、自分のレギオンを作る、というものでした。
夢結と梨璃のシュッツエンゲルは学院の中でかなり注目されているようですね。夢結は、学院のエースとも呼ばれるリリィでありながら、高等部に入ってから2年生になる今まで、どこのレギオンにも所属しませんでしたし、妹を作る事もしませんでした。梨璃の方も、リリィとしては未経験だったのに入学初日に脱走ヒュージを討伐し、その後は正式な初陣で夢結と2人だけでレストアを倒すという大技をやってのけています。孤高のリリィ、夢結のハートを射止めた新入生、という意味でも、梨璃は気になる存在なのかも。
そういう生徒達の興味に応えてくれているのが、二水の発行する「週刊リリィ新聞」のようです。今度出た号では一面に堂々と2人の関係が取り上げられています。そこからは、夢結と梨璃の2人ならではの姉妹の呼び方も生まれています。こういうキャッチーな(?)言葉が提供されると、皆喜んで使ってしまうのではないでしょうか。
(それにしても「ゆりさん」、「ゆり様」、という呼び名は、百合的には素敵ですね。百合ヶ丘の生徒達が、行動だけでなく口にする言葉でも「百合」を表現してくれているのは楽しいかもです。)
さてこの話数では、梨璃と夢結の関係だけでなく、雨嘉と神琳のエピソードが大きく描かれていますね。3月に学院の寮で出会ってから、彼女達は2人とも、それぞれ胸の中では相手がとても気になっていたのでは、という気がします。でも、彼女達にはリリィとしてそれなりの立場があったためなのか、その思いを素直に相手に伝える事はできず、だんだんこじらせていったような感じがします。それが最終的には、後半で描かれるような形になっていったのかな、と。
(前の記事では、第3話までで、「リリィ同士がCHARMを向け合う」というモチーフに一つの区切りがついたと書きましたけれど、それは梨璃と夢結の間で、だったようですね。ここでは別の形で、雨嘉と神琳が思いをぶつけ合っていくみたいです。)
このエピソードでは、雨嘉と神琳が本当の意味で打ち解けていこうとする姿が見られる気がします。エンディング曲「Edel Lilie」の映像で描かれているような、「命感じる」関係性になるのはこれから、、、? そこはとても期待したいですね。
(ところで第3話で、梨璃と夢結のシュッツエンゲルの契約書にルーンのはんこのようなものが押されていて、あれがどういうものなのかが気になっていました。この話数で、ミリアムが同じようなはんこを押しています。あれは指輪で押すものだったのですね。リリィの服装や持ち物にはいろいろ仕掛けがあるようで、これからも何か驚くような機能が出てきたりするでしょうか?)
(もう一つ、最後の方の場面で、夢結が神琳の性格をある言葉で表現しています。夢結は前置きとして「私が言うのも何だけど」と言っているんですよね。それって、彼女は自分がどんな性格なのか自覚している、という意味になりそう? 自分でわかっていてもそういう考え方はやめられない、という事なのでしょうか。)
自分でレギオンを作る、、、元は、梨璃をしゃんとさせるため、一度失敗してリリィの厳しさを知る一つの方法として、夢結が口に出したものでした。けれどその言葉はどんどん現実的になり、真実味を持ってきます。
こんな風になれたのは、リリィ達がヒュージ達との戦いを自分達の使命だと理解していて、そのためにできる事なら何でもしたいといつも考えているから、なのではないでしょうか。それは梨璃にしても同じで、この活動をする間に、様々な思いを持つリリィ達に触れ、彼女なりに成長しているのではという気がします。夢結の思っていたような流れではないのでしょうけれど、梨璃はリリィとしての自分を感じ始めているのでは、と思えます。
この後も、梨璃達は、たくさんの経験をし思いを分け合っていくのでしょう。そういう感動的な(さらに百合な)ストーリーを期待したいです。
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