「艦これ」いつかあの海で 第1話
続く戦い、覆らない戦況。彼女達にのしかかるこの重い状況が、変わる事があるのでしょうか。その「いつか」を目にする事ができるのかどうかが、気になる所です。
放送が始まったテレビアニメ「「艦これ」いつかあの海で」を見てみました。第1話のサブタイトルは、「出撃の日」です。
在りし日の戦艦の魂を宿す少女達、「艦娘」(かんむす)。彼女達は、深海から迫り来る脅威、「深海棲艦」(しんかいせいかん)から人々を救うため、艤装を身にまとい、命をかけた戦いを繰り広げています。けれど、戦況は思わしくなく、深海棲艦の勢力は増すばかり、そこで新たな作戦が発動される事になり、白露(しらつゆ)型駆逐艦の時雨(しぐれ)は新しい部隊へと配属されます。
第一遊撃隊部隊第三部隊(1YB3H)は「寄せ集め」の部隊だと言われています。けどそれは、実力のない艦が集められた、という意味ではないのですよね。彼女達が集められなければならなくなってしまったのは、一緒に戦ってきた仲間の艦船がいなくなってしまったから。
これは、戦力全体から見れば、手持ちの艦船が損耗したために再編成をする必要が出た、というぐらいの意味しかないのでしょう。けれど、艦娘本人達にとっては、背中を預け合って戦ってきた仲間達が自分達の周りからいなくなってしまった、という事。あるいは大破して鎮守府を去り、あるいは轟沈して海の底へと消えてしまった、、、。艦娘の気持ちとしては、耐えられないほどの苦しさと寂しさなのではとも思えます。それでも戦わなければならない彼女達が救われるのは、やはり仲間の艦船との絆しかないのかもしれません。
第三部隊の旗艦、山城(やましろ)は、時雨達につらく当たるような言い方をしています。でもこれは、憎しみとかそういうものじゃなく、寂しさの裏返しなのでは、という気がします。
鎮守府にいるのはすべて艦娘です。昨日まで一緒に暮らし、笑い合ったり冗談を言ったりしていた仲間が、今日いなくなるかもしれない。それが他の誰かではなく自分かもしれない。そういう寂しさが、彼女達全員に重くのしかかっているのではないでしょうか。いつか彼女達が解放され、穏やかな笑顔でお互いをむつみ合えるようになる日が来るのを期待したいですね。
この第1話では、ゆっくりとした静かな雰囲気の中で、過去の出来事や、時雨の思いなどが描かれています。戦っていない時の様子が見えてくる事で、これからの戦いの熾烈さがかえって浮かび上がってくる事になるのかもです。
(ちなみに、第1期などでは、鎮守府にいる艦娘達の声が割と当てられていて、モブのようにたくさん集まっている場面でも声が聞こえたりしています。が、この第2期では、艦娘達の姿は描かれているものの、声はほとんど聞こえてきていません。これも何かの演出なのでしょうか。)
第三部隊はこれからどう戦っていくのか、その中でどのような絆が生まれるのか。そういった部分が感動的に描かれていくと良いですね。それと百合的なものも期待したいです、、、。
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