２０２１年１０月辺り発行の百合なコミック作品など

　コミック作品などで百合テイストのありそうなものを調べてみました。今月は百合テイストゲームがあれこれリリースされますね。

◯9/22
・少女漫画主人公×ライバルさん 第３巻（くゥ 作、ガンガンコミックスJOKER、スクウェア・エニックス 発行）
・新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち 第１巻（La-na 作画、佐島勤 原作、石田可奈 キャラデザ、MFコミックスアライブシリーズ、メディアファクトリー 発行）
　本作は、アニメ化もされている「魔法科高校の劣等生」の新シリーズとなるようです。世界観は同じで主人公が別になる、という事みたいです。元作品の方は特に百合がメインというわけではなさそうですが、この「～キグナスの乙女たち」は、タイトルからも百合の方向性が示されている？
　主人公の十文字アリサ（じゅうもんじありさ、最初は伊庭（いば）という名字を名乗っています）と遠上茉莉花（とおがみまりか、アリサからはミーナと呼ばれています）は、北海道に住む幼なじみの仲良しでしたが、魔法師一族「十文字家」としてのアリサは魔法疾患によって身を滅ぼす危険性があるとされ、それを予防するために１人東京へと移り住む事に。離ればなれになりたくない茉莉花は、ある計画を考えつきます。
　作品紹介ページには試し読みへのリンクがあり、プロローグの一部を読めるようになっています。そこでは彼女達が仲よさそうにしている姿も描かれています。アリサから茉莉花にキス、みたいな場面もありますが、彼女達の間では初めての出来事だったのか、茉莉花はとても驚いています。この雰囲気だと、少なくとも茉莉花は、相手を友達以上には見ていない感じもしたり、、、。彼女達の関係はどうなっていくのでしょうね。

◯9/30
・マッチングアプリ百合アンソロジー（百合姫コミックス、一迅社 発行）

◯10/4
・ドＭ女子とがっかり女王様 第３巻（狐ヶ崎 作、角川コミックス・エース、KADOKAWA 発行）

◯10/8
・ノベル「彼なんかより、私のほうがいいでしょ？」（アサクラネル 作、さわやか鮫肌 イラスト、電撃文庫、KADOKAWA 発行）

◯10/14
・恋愛遺伝子XX 完全版（蔵王大志 作画、影木栄貴 原作、百合姫コミックス、一迅社 発行）
　本作は、コミック百合姫に以前連載されていたものですね。その時は単行本は第２巻まで発行されていました。今度の「完全版」はこれをまとめたものになるのかもです。

◯10/18
・コミック百合姫 2021年12月号（一迅社 発行）
・ロンリーガールに逆らえない 第４巻（樫風 作、百合姫コミックス、一迅社 発行）
・2DK、Gペン、アフタータイム。 大沢やよい短編集（大沢やよい 作、百合姫コミックス、一迅社 発行）
　タイトル的には、大沢さんの作品「2DK、Gペン、目覚まし時計。」に近い感じですね。あちらの作品のスピンオフなどが掲載されていたりするでしょうか。
・私に天使が舞い降りた！ 第１０巻 特装版、通常版（椋木ななつ 作、百合姫コミックス、一迅社 発行）
　特装版には「アクリルジオラマ」が付くそうです。ベースの上にイラストが描かれたアクリル板を立てていく形になるようです。
　さらに、この第１０巻の発売を記念して、「すぺしゃる番組」がニコ生で配信されるそうです。タイトルは「「私に天使が舞い降りた！」原作10巻発売記念すぺしゃる番組～ニコ生に天使が帰ってきた！～」となっています。配信日時は10/16(土)の19:00からとされています。
　登場されるのは、テレビアニメ版のメインキャストの中から、白咲花役の指出毬亜さん、星野ひなた役の長江里加さんなどが登場されるとの事です。本作はアニメの新作劇場版が制作される予定ですし、その辺りの情報も聞けたりするでしょうか？

◯10/19
・わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ！（※ムリじゃなかった！？） 第３巻（竹嶋えく 作画、みかみてれん 原作、むっしゅ キャラデザ、ヤングジャンプコミックス、集英社 発行）

◯10/20
・雨夜の月 第１巻（くずしろ 作、ヤンマガKCスペシャル、講談社 発行）

◯10/21
・PS4/Nintendo Switch/Steam用ゲーム「BLUE REFLECTION TIE/帝」（ブルーリフレクション タイ）リリース
　広々とした海のような場所に、ぽつんと建つ学校。そんな不思議な場所に、星崎愛央（ほしざきあお）は迷い込んでいました。彼女はそこで、靭こころ（うつぼこころ）や⾦城勇希（きんじょうゆき）、宮内伶那（みやうちれな）といった、同世代ぐらいの女の子達に出会います。皆、自分の名前以外の記憶を失っているという奇妙な状況でしたが、お互い協力して、にぎやかなサバイバル生活を繰り広げていきます。
　本作は、アニメとゲームに展開する「BLUE REFLECTIONプロジェクト」からの作品です。これまでには、PlayStation 4/PS Vita用ゲーム「BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣」が５年前にリリースされ、テレビアニメ版「BLUE REFLECTION RAY/澪」（ブルーリフレクション レイ）は４月から２クールにわたって放送されています。この後も、スマートフォン/PC用ゲーム「BLUE REFLECTION SUN/燦」（ブルーリフレクション サン）の制作が決定しているなど、様々なストーリーが用意されているようです。
　作品の世界観は共通していて、ある作品のキャラが別の作品に登場するなど、かなりつながりがあるのも特徴ではないでしょうか。リフレクター、フラグメントなどの構成要素も、物語をドラマティックにしていくようです。
　気になる百合テイストは、、、ありそうですね。皆で一緒に生活していく中で、愛央は、仲良くなった女の子と「デート」をしたりするそうで、そこでは女の子同士の親密な関係性が描かれていったりするのでは、という気がします。
・ガールズ＆パンツァー 劇場版Variante 第７巻（伊能高史 作画、ガールズ＆パンツァー劇場版製作委員会 原作、MFコミックスフラッパーシリーズ、メディアファクトリー 発行）

◯10/27
・スロウスタート 第９巻（篤見唯子 作、まんがタイムKRコミックス、芳文社 発行）

◯10/28
・PS4/Nintendo Switch用ゲーム「こちら、母なる星より」リリース
　宇宙からもたらされた謎のウイルスによって大きな被害を受けた地球。荒れ果てた池袋の街に生き残ったのは、釋尾奏心（ときおかなこ）、金刺玲頼（かなさしあきら）、比企沙織（ひきさおり）、本多百年子（ほんだもとこ）、双木夏樹（なみきなつき）、阿閉春海（あずちはるみ）の６人。彼女達は、なぜこうなってしまったのか記憶が曖昧ならがも、未来へ向かってたくましく生きていこうとします。
　制作元の日本一ソフトウェアでは、２年前に「じんるいのみなさまへ」というゲームをリリースしています。あちらは秋葉原が舞台ですが、荒廃して緑が生い茂る街で女の子達がゆるくサバイバル生活をする、という意味で何となく近いかもですね。
（というか女の子達の和気あいあいとしたサバイバルが題材として取り上げられている点では、別会社の作品ですが「BLUE REFLECTION
TIE/帝」とも通じる所があるような、、、？　まあつながりがあるわけではないでしょうけれど、それぞれのゲームで女の子達の生活がどのように描かれていくのか比べてみるのも面白いのかもしれません。）
　百合的には、、、いろいろな経験をしていく内に、女の子同士で恋心を育んでいく事になるようです。特徴なのは、主人公と誰か、という組み合わせと言うよりは、特定の女の子達の組み合わせがある、という所でしょうか。一応メインになる人物は奏心なのですが、キャラ紹介のページにも書いてあるように、彼女は「主人公的ポジション」とされていて、
　紹介されている中では、奏心と玲頼、沙織と百年子、夏樹と春海がそれぞれペアになるみたいです。「大切な人との時間」のページによると、この３組のストーリーが用意されていて、それを見る事ができるらしいです。
（一般的なゲームでは、主人公とそのお相手、という関係性で描かれていく場合が多いように思います。本作では、主人公に限定されずに様々な百合の形が展開されるでしょうか。もしかしたら３組の百合カップルが同時に見られるかも？）