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2021年9月29日 (水)

ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第2話

 いろいろな学科があり、たくさんの部活動が盛んに行われていて、学生達に人気の 虹ヶ咲学園。ここには、スクールアイドルになる事を夢見て入学する生徒もいます。そういう子達にはたぶん、自分がなりたいスクールアイドルのイメージがはっきりとあるのでしょう。だからこそ、相手と自分のイメージの違いが、気になってしまうのかもしれません。

 テレビアニメ「ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」、第2話「Cutest♡ガール」です。

 スクールアイドル同好会は廃部、生徒会長の中川菜々からそう宣告された侑と歩夢は、どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。さらにもう1人、スクールアイドル同好会に所属していた1年生の中須かすみも、生徒会長の横暴に対抗して、何とか同好会を復活させようと作戦を立てていました。

 侑と歩夢の場合は、2人ともスクールアイドルについて知ったばかりなので、それがどういう存在で、普段どんな活動をしているのか全く見当もつかないのでしょう。だからもう、かすみの言う事は(上級生とか下級生とか関係なく)何から何まで信じちゃうのでしょうね。

 そのためか、この話数、特に前半は、かすみの独壇場みたいになっています。そこで語られているのは、かすみが考えるスクールアイドルのイメージ。「かわいい」というキーワードだけを見れば、歩夢が頭の中で何となく考えているスクールアイドル像と一致しそうです。
 じゃあとにかくかすみの言う通りにすれば問題ない、のかというと、そうでもないみたいです。かすみが語りまくる「かわいい」に、歩夢はちょっと、自分との差を感じてしまっているような。
 歩夢は基本真面目な性格らしく、言われた事を言われた通りにこなそうとしています。それがうまくいくかどうかは、、、本編の後半で描かれていますね。

 スクールアイドルに憧れて、ニジガクには国内どころか海外からもメンバーが集まってきました。せつ菜やかすみ、エマ、彼方、しずく(しずくの場合は元は演劇の方に軸足があったようです)。これだけ個性豊かなメンバーなら、それぞれが思うスクールアイドルの姿は違っていたりするのでしょう。
 彼女達の間で、それぞれのイメージを共有できるのかできないのか。そこが、これまでの同好会活動に影響したみたいですし、これからの同好会活動にも重要な意味を与えそうです。この先どうなっていくのかは、この後のエピソードで詳しく語られるのでしょう。
(こういう風に、皆の目指すものが違っているというのが、ニジガクの特徴なのかもです。μ'sやAqoursの場合は、皆同じ目標に向かって進んでいましたし(穂乃果達や千歌達の場合は、廃校の危機があったのでとにかく一致団結して困難に立ち向かう必要があったのではと思われます)、それとは別のやり方でスクールアイドルと向き合う女の子達の姿が、本作では見られるのではないでしょうか。)

 そこは後の物語として、ここでは侑と歩夢の関係がどうなっていくのかがとても気になりますね。彼女達2人だけで考えたり感じたりしていた第1話では、そこで世界が閉じていたので、彼女達はいつもお互いを見つめ合い意識し合いながら思いを巡らせていました。その世界では、スクールアイドルといえば歩夢だけで、歩夢を見守るのは侑だけでした。これはこれで、1つの完成された世界のようにも思えます。

 が、2人の前にかすみが現れた事で、状況が変わってきていますね。特に侑の反応が、、、。せつ菜の時と同じように、彼女はかすみにも「トキメキ」を感じちゃっています。
 かすみのアイドルっぷり(若干(でもない?)「造られた」感はありますけれど)を見せられて、侑は大喜びしています。しかもはしゃぐだけではなく抱きついたりしてスキンシップが過剰なような?

 この様子を見て気が気じゃないのは、歩夢、、、。侑とかすみの距離の近さにはらはらしっぱなしです。

(侑ももうちょっと反応の仕方を考えた方が良いのでは、という気もしちゃいますね。あの振る舞い方だと、侑は「スクールアイドル」と名前がついたものにとにかく飛びついている雰囲気もありそうです。彼女が言う「トキメキ」の基準はそれよりもっと相手の個性を見通したものなのではと思いたいのですけれど、実際はどうなのでしょうか。
 それと、仮に侑が「スクールアイドル」の名前だけに反応しているのだとしたら、歩夢に対して「トキメキ」っぽいアクションをしていないのが謎な気がします。侑の振る舞いは、せつ菜やかすみに対しての時と、歩夢に対しての時とでは明らかに差があるように思えます。その理由についても見てみたい所です。)

 この歩夢の表情を見ていると、彼女はやっぱり侑が大好きなんだな、と感じさせられますね。それも急にそうなったのではなく、昔から愛情を積み重ねてきたのでは。
 スクールアイドルについて、もともと歩夢としては、かわいらしい衣装が着られるから興味を持った、という所なのでしょう。ピンクのひらひらした衣装を身にまとって、歌ったりダンスしたりできたら素敵だろうな、みたいに考えていたのかなと思います。

 そんな自分の姿を見ていてくれる人は、侑だけでいい。第1話の時のように、侑が自分を見てくれて、自分にときめいてくれたなら、こんなに嬉しい事は他にない、という気持ちだったのかもしれません。
 だから別に、観客やファンの存在とかはあまり意識していなかったのでしょう。ファンを増やすとか、観客を魅了する、というような考えはなかったのかなと思えます。

 それが、本当に「スクールアイドル同好会」に参加して、具体的なステージ活動を始める事を考えだすと、いろいろなものに目を向けなければならなくなってしまいます。
 例えば侑と「アイドルごっこ」ができるだけでも、歩夢はかまわなかったのかもしれません。ですが、本物のスクールアイドルであるかすみと話したり、侑がかすみやせつ菜に入れ込みそうになっているのを見たりしてしまったら、もう後には引けなくなったのではないでしょうか。

 今の段階では、歩夢は侑の興味を引くためにスクールアイドルという舞台に乗り出そうとしている感じがします。これからやがて彼女は、ファンや観客との間に虹の架け橋を作るためにパフォーマンスをしたい、と思うようになるのでは、と思われます。その時のエピソードが、作品としても重要な位置づけになってくるのかもです。

 といっても、歩夢にはいつでも侑を一番に思っていてもらいたいですね。彼女にとって、自分の胸の中の気持ちを伝えたい相手は、侑ただ1人のはずですから。
 そして侑にも、歩夢への気持ちをはっきりと意識してもらいたい所です。浮ついていたりあやふやにしたりしないで、第1話での歩夢の告白のように、侑からも、自分の愛情を歩夢に伝えてくれるなら素晴らしいのではないでしょうか。

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