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2021年4月29日 (木)

BLUE REFLECTION RAY/澪 第2話

 誰もが、悩みを抱えているし、他の人と仲良くなりたいし、人々を苦しめる危険を打ち払いたいと思っている。それなら、知らないふりをしたり、いがみ合ったりしないで、手を取り合う事もできそうな気がします。陽桜莉と瑠夏は、自分達が乗り出した世界で、どんな選択を迫られるようになるのでしょうか。

 テレビアニメ「BLUE REFLECTION RAY/澪」(ブルーリフレクション レイ)、第2話「友、一人もなく」です。

 白樺都(しらかばみやこ)を助けるため、平原陽桜莉(ひらはらひおり)と羽成瑠夏(はなりるか)は、とっさに「リフレクター」へと変身しました。その場にいたもう1人のリフレクター、田辺百(たなべもも)に詳しい事を聞こうと、陽桜莉は翌日、学校を休んで百に会いに来ます。

 百は陽桜莉より先にリフレクターとして活動をしていたようです。瑠夏の指輪(変身に使われるアイテムです)も元は彼女が持っていました。百はある組織に頼まれて調査をしていたらしいのですけれど、、、その組織がどんなものなのかは、この第2話でははっきりしていませんね。百自身は曲がった事が大嫌いな人らしくはあるのですが、だからといって組織の方も信頼できるかというと、まだよくわからない感じです。そこはいずれ解き明かされるのでしょうか?

 一方で、山田仁菜(やまだにいな)や駒川詩(こまがわうた)は、陽桜莉の姉の平原美弦(ひらはらみお)の指示に従っているみたいです。彼女達3人も何か別の組織のメンバーなのでしょうか、もしくは美弦が個人的な思いだけで強い力を発揮している、とか? 本作は「思い」がテーマの一つになっているようですから、美弦の深い気持ちが世界を動かすほどになっていったりするのかもです。

(それにしても、美弦と仁菜、詩が集まっている場面(場所は彼女達が通う聖イネス学園でしょうか、そばには中等部の水崎紫乃(みずさきしの)もいるみたいです)での会話が、ちょっと興味深い感じです。自分達以外に異世界を動き回れる人間について報告する所とか、任務に失敗した詩の代わりに仁菜が打って出る所とかは、何だかスーパーヒロインものの作品で、闇の組織の幹部達が会話している雰囲気っぽいようにも思えます。)

 主題歌「DiViNE」に乗って映し出されるオープニング映像では、陽桜莉達とともに蓮の花が描かれ、美弦達とともに彼岸花が描かれています。蓮の花は、仏教では天上に咲く花とされています。彼岸花は、別名死人花とも呼ばれるそうです。
 まるで印象の違う花が割り当てられる事で、彼女達の間の対比が鮮明になっています。このイメージの通りだと、陽桜莉と美弦は、姉妹であっても決してわかり合えない関係、と言われているような気がしてきてしまいます。

 でも、、、たとえ正反対の意味を背負わされているとしても、どちらも「花」である事に変わりはないのですよね。陽桜莉も美弦も、お互いに相手を大切にしているみたいですし、同じ女性として、もっとむつみ合えるようになると良いのではとも思えます。

 さてもう1人のヒロインと言える瑠夏の方はどうでしょうか。ここでの彼女は、第1話の時と変わらず、周りと打ち解けたいと思いつつうまく振る舞えていない雰囲気です。が、彼女の周りにちらつく影が、、、?

 瑠夏に対する都の行動が、ちょっとコミカルでありつつ、何かいじらしい感じですね。都は、何とか相手の注意を引こうといろいろな事を試しています。

 別に普通に声をかければいいじゃない、とか言われそうですが、ここでの都的にはこれが精一杯なのかもしれません。彼女は、家が裕福なためか高価なものを身につける事が多いらしく、それを見かけたクラスメイト達からもてはやされるような位置づけになっているみたいです。
 自分から何かをしなくても相手が声をかけてきてくれる、という構図に変に慣れすぎてしまって、自分から誰かに話しかけるのが難しくなっているのかも。なので、周りから見ると奇妙とも思える行動をしていたのではないでしょうか。

 ですが、瑠夏は都の言葉をきちんと受け止めました。瑠夏も他人とのふれあいには慣れていないらしいですけれど、だからといって拒否したり逃げ出したりする事もなく、話せていますね。これは、第1話の2人の関係から比べたらかなりの進歩のように思われます。

 瑠夏にしても都にしても、誰かと話し合って、自分が抱えている気持ちをわかってほしいと考えているのでしょう。この場面では、彼女達のその気持ちは通じ合ったとも言えそうです。このまま順調にいけば、彼女達は仲良しになって、喜びや苦しみを分け合いながら、素敵な青春を過ごしていけるようにも感じられます。
 ところが、、、というのがこの作品のストーリーなのでしょうね。彼女達の前には想像もできないような苦難が待ち受けていそうです。陽桜莉や瑠夏、百、都達は、明るい未来を手に入れられるのでしょうか。

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