ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN 第１話

　新たな戦いの前のわずかな時間にも、勉強に打ち込む芳佳。魔法が使えたとしても使えなかったとしても、彼女の思いは変わらないようです。美緒も、立場は変わるようですが開放的な性格は変わっていないみたいで、ウィッチ達がどんな活躍を見せるのか、期待が高まります。

　テレビ放送が始まったアニメ「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」を見てみました。第１話のサブタイトルは、「アルプスの魔法少女」です。

　扶桑皇国海軍少佐、坂本美緒（さかもとみお）は、部下の土方一等兵曹の運転するジープに乗りヘルウェティアを走っていました。目指していたのはローザンヌ医学校。彼女はある人物に会うためにそこへやって来たのです。その相手とは、軍医少尉でもある宮藤芳佳（みやふじよしか）でした。

　テレビアニメシリーズとしては（「５０１部隊発進しますっ！」を除いた正統な(?)続編としては）、第５０１部隊の作品は１０年ぶりの放送となるらしいです。テレビシリーズでまた芳佳達に会えるのは素敵ですね。

　まあそういう視聴者側の時間軸とは別に、芳佳達の「今」は、テレビアニメ第２期や劇場版の後、あまり時間はたっていないみたいです。一時は魔法力を失った芳佳でしたが、ずっと胸に持ち続けてきた強い気持ちのおかげで、力を取り戻しています。
　一方の美緒は、ウィッチとして活動できる年齢の限界になり、今は魔法を使えません。けれど、幼い頃からネウロイとの戦いに関わってきた経験を生かし、軍で活動しているようです。
（ところで第５０１部隊は数々の戦いでかなり戦功をあげたと思うのですけれど、美緒は昇進していないような？　軍内部でのウィッチの位置づけは特別だったりするのでしょうか。それとも、階級が上がりすぎると自由に身動きがとれなくなるから、と、本人が辞退しているとか？）

　美緒によると、近い内に大がかりな作戦が発動される予定で、そのために第５０１部隊が再結成されるのだとか。芳佳が医学校に通うのも、そのt期までの期間限定のものらしいです。
　この第１話では、リネットやペリーヌなど、部隊のメンバーはせりふ付きで登場していますが、皆がいる場所はばらばらですね（シャーリーとルッキーニ、サーニャとエイラといった仲良しコンビは一緒にいるようです）。それと、部隊に新しく参加する事になるらしい服部静夏（はっとりしずか）はまだ姿を見せていません。この後のエピソードで、彼女達は再び集結し、一緒に戦っていくのでしょう。

　ここでは芳佳と美緒がドラマの中心になっています。「熊」が出てくるのは第２期第１話とかにもありましたし、これはお約束？　でも、友達のアルテアだけでなく熊までひっくるめて助けてしまう所は、やはり芳佳らしいです。（人に危害を及ぼす熊なら駆除されてしまうのかもですけれど、アルテアがけがをしたのは驚いて倒れたからなわけですし、熊の方もこれからはおとなしくしてくれるでしょう。）

　らしいと言えば、美緒の方も変わっていないようです。ウィッチとして空を飛べなくなっても、彼女の軍人としての素質は少しも劣ったりはしません。豪快な性格や、大声で笑う所なども彼女らしく、新しい任務に就く事になっても、周りの人々は彼女を慕うのではないでしょうか。

　その２人は、ある戦艦のピンチを聞きつけます。アルテアにも関わりのある船で、芳佳は、不安がる彼女のためにも立ち上がるのですね。「皆を守りたい」という彼女の思いは、ここでも迷う事なく彼女を突き動かす原動力になっています。（このせりふを久しぶりに聞けたのも感動的ですね。）

　気がかりなのは、芳佳も美緒も、ウィッチが使うストライカーユニットを持ってきていないという事。山間にあり、ネウロイの侵攻も受けていないヘルウェティアで、ユニットを調達するなんてできるの？　という心配については、美緒が答えを見つけているようです。けれど、、、そのユニットには問題があったみたいです。

　このままでは満足に飛ぶ事も難しい。それでも、と、芳佳は飛び出していきます。
　推進力が半分にしかならないなら、魔法力を２倍以上ぶち込めばいい。無茶としか言えないような方法でも、やりきってしまう芳佳の姿は、彼女の気持ちを表しているようです。

　そうして芳佳は、一直線に空を駆け抜けていきます。やがて、美緒との無線連絡が通じづらくなり、怪しい雰囲気が漂ってきます（美緒が軍用車で使っている無線機と、芳佳が耳に装着している無線機は、かなりサイズが違いますね。芳佳が盛っているものは、魔法力で性能が大幅にアップしているのかもです）。

　向かった先で芳佳が目にしたものは、という流れになってきます。ウィッチ達にとっても新たな戦いが始まる予感です。

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