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2020年9月 7日 (月)

Lapis Re:LiGHTs 第10話

 自分のしたい事は何か、一番そばにいたいのは誰か、その気持ちは皆同じなのではないでしょうか。この思いの通りに振る舞う事を邪魔するものがいるというなら、彼女達は迷わず立ち向かっていくのでしょう、手を取り合いながら。

 テレビアニメ「Lapis Re:LiGHTs」(ラピスリライツ)、第10話「Honorable princess」です。

 ティアラを取り戻すため、馬車で3日かけてはるばるブリストルまでやって来たロゼッタ、ラヴィ、アシュレイ、リネット。ですが、国の第2王女であるティアラがいる王城には簡単に入れてもらえません。貴族であるロゼッタが名乗っても、謁見の許しが出るまでには3日もかかるといいます。すぐにでもティアラに会いたいと焦る彼女達の中で、ラヴィがある提案をします。

 この話数では、さりげなくラヴィが大活躍している気がしますね。ティアラに会いに行くためのアイディアを出したのもそうですし、それ以外にも「尻が割れそう」をはじめとしたいつもの彼女らしいとぼけっぷり(?)も炸裂しています。それに、ロゼッタがアンナと再会しティアラに会えるきっかけを作ったのも、実はラヴィですよね。もしかしたら彼女は、こういう格式高い場面にやって来るほど、その場をひっくり返して自分達の目的を押し通すパワーがあるのかもです。

 一方で、ティアラの姉で第1王女のエリザの振る舞いが少し気になります。ティアラがフローラ女学院を退学になったとたん、待っていたかのように馬車を用意して彼女をブリストルへと連れ返しています。
 ここまで用意していたのなら、ティアラがいったんお城に入ったら簡単には出られないように部屋に閉じ込め、誰にも会わせないようにするのでは、と思っていたのですけれど、割とあっさりとロゼッタ達を自由にさせています。また、ティアラには「王女としてのつとめを果たしなさい」と言っているものの、彼女がしていると思われる王族としての仕事をティアラに背負わせたりしているわけではなさそうです。

 エリザはティアラに何を望んでいるのでしょう? 何もしなくていい、という事なのでしょうか。魔獣の脅威もあちこちにあるみたいですし、たとえ戦う事を禁じたとしても、人々に希望を与える役目ぐらいはさせても良いように感じられます。

(個人的には、ティアラが退学になったのは実はエリザの差し金で、これまでも裏でいろいろ暗躍していたのかも(あの謎のフードの女性が実はエリザだった、とか)とも思っていました。なぜそこまでするのかというと、、、彼女は妹のティアラを溺愛していて、少しでも長く一緒にいるためにティアラを呼び戻したかった、みたいな理由があるのかなと勝手に推測していました。
 フローラ女学院にいたら、他の魔女見習いの女の子達と必要以上に親しくなってしまうかもしれませんし、何といっても学院には、エリザと同じRayのメンバーだったユズリハが創設した「キャバレ~部」があります。かわいらしい妹達に癒やされる間に、ティアラが姉の事を忘れたりしたら嫌だ、という気持ちが働いていた、なんて、、、。まあそこまではいかないとしても、エリザには妹への深い愛があると思いたいです。)

 回想場面でのエリザは、病弱な妹に優しく接していて、あまり怒ったり必要以上に厳しくしたりはしていません。それに比べると、今の冷たい素振りはかなりギャップがあるような。
 ティアラは第4話で、マームケステルに来る前の自分について、「病み上がり」という言い方をしています。これはつまり、学院に入学するために旅立つ直前にも病気にかかっていた、という意味なのではと思われます。
 いくら本人が元気になったと言っても、この調子ではやはり姉としては心配なのではないでしょうか。ティアラがエリザと喧嘩したようになってしまい、アンナにも打ち明けず家出同然でお城を飛び出したらしいですから、なお気がかりになってしまうでしょう。

 ティアラは、自分の夢を追いかけるだけでなく、自分の周りにいる人達の気持ちも大事にしなければならないのかもしれません。妹として、というよりは王女として、人々の強い期待から来る重い責任を背負わされる事も考えられます。そうなった時、自分が何をするのが一番なのか、彼女が決断を迫られる場面がこれからありそうでしょうか。

(それにしても、これまでティアラにはいろいろな困難が降りかかってきている気がするのですが、簡単に解決してしまう場合と、難しい状況になってしまう場合とでけっこう差がある感じがあります。学院を退学にさせられて故郷へ強制的に連れ帰らされるのは大変な出来事ですけれど、後を追ってきたロゼッタ達とはけっこうすぐに会えていますし、以前はユエから一方的に毛嫌いされていた感じですけれど、第7話で話し合ったらその後はユエもティアラを認めてくれるようになったみたいです。それから学院に入る時は、理事長のクロエには試験なしで入学を許されていた割に、希望を聞かれる事もなく退学寸前のロゼッタ達の班に半分強制的に参加させられたりしています。これは、作品世界の物語の流れ、というよりは何か演出上の都合とかだったりするのでしょうか、、、? どこか都合の良い方向に持って行かれている感じもありますけれど、ティアラ達が彼女達自身の考えで、彼女達の道を勝ち取れるようになると良いかもです。)

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