Lapis Re:LiGHTs 第7話
どんなピンチに陥っても、何とか道を見つけ出し先へ進もうとするティアラ達。そこまでの気持ちになっているのは、自分達のなりたいものが、彼女達の胸の中にはっきりとイメージできているからなのでしょう。彼女達に、周りはどんな反応を示していくでしょうか。
テレビアニメ「Lapis Re:LiGHTs」(ラピスリライツ)、第7話「Luminous hope」です。
学院での授業を何とかうまくこなせるようになってきたティアラ達。この前の「怪奇現象の調査」の手助けをした事もあって、ポイントがたまり、どうにか退学を免れられそうだと皆は喜びます。ところが、調査のための地図をラヴィが無断で持ち出したとして大幅な減点の判定が下されます。一気に立場が危うくなった彼女達は、何か打開策はないかと考えを巡らせます。
本作のゲーム版「ラピスリライツ ~この世界のアイドルは魔法が使える~」で説明されているストーリーによると、魔女は、魔獣を浄化したり、希望の歌を届けるのが役割らしいです(このプロジェクトでは、メディアによってストーリーが少しずつ変わっているらしいですけれど、この辺りの設定は基本なのかもしれません)。なので、魔獣を倒すためには攻撃的な魔法を使いこなし、歌を届けるためには「オルケストラ」を成功させる、というのが、フローラ女学院に通う魔女見習いの女の子達の勉強なのかなと思っていました。
でもティアラ達が話している様子だと、そういうわけではないっぽいですね。この感じだと、学院の生徒達の多くが、一度もオルケストラをする事なく卒業していくのでしょうか。
魔女ってどういう人なのかがあまりはっきり説明されていない(または、これぞ魔女、という人が出てきて魔女の仕事をする場面がまだ描かれていない)ので、どこに重点を置いて見ていくと良いのかが今ひとつつかみづらいような? その辺りが描かれていくのはまだまだこれから、だったりするでしょうか。
(学院を卒業したら必ず魔女になれるのかどうか、も気になります。退学させられてしまったら問題外なのでしょうけれど、それなりの成績を収めても、オルケストラの経験がなければ魔女にはなれない、とか?)
自分達がオルケストラをする、なんて、「天才」(自称です)のラヴィでさえ思わなかったみたいです。同じ「ラピス」ランクのラトゥーラ達は、チャンスがあったら是非やりたい、引っ込み思案のメアリーベリーにもやる気になってもらいたい、と考えていたみたいですから、ランクが低い班は望みを抱いてはいけない、わけではないはずですよね。
思い返せば、第1話でも、ロゼッタ、ラヴィ、アシュレイ、リネットは、自分達が退学になるのかもしれないというのに、あたふたしたりせず、割と落ち着いているように見えました。彼女達の中には、あきらめのような気持ちがいつもあった、という事? やる気がないとしたら、魔女になるなんてはじめから難しい挑戦のような気もします。彼女達がそこまでやる気を失っていたのには理由があるようにも思えるのですけれど、実際の所どうなのでしょうね。
その退学寸前だったロゼッタ達の班に、理事長のクロエがなぜティアラを加入させたのかについても、まだはっきりとは説明されていませんね。クロエは、ティアラがエリザの妹だというのは知っているでしょうから、エリザから依頼があったりしたのでしょうか。
ティアラがマームケステルに来る前、学院に入る事について、エリザは大反対だったようです。妹であるティアラとしては、大好きなお姉ちゃんに憧れて、お姉ちゃんみたいな立派な魔女になりたい、と純粋に願っていたと思われます。そういう風に思われたらエリザも嬉しくないはずはなさそうですよね。エリザには、反対しなければならない理由があったのかな?
以前第4話では、ティアラは自分について「病み上がり」だと言っていました。この言い方だと、前から体が丈夫でなかった彼女は、学院に入る前にも大きな病気か何かにかかっていた、とも考えられそうです。エリザは、そこを心配しているのでしょうか? 愛する妹が慣れない土地で厳しい勉強について行けずまた倒れでもしたら大変、という過保護さから反対した、とか。
そういう、愛情の強さが関係しているとしたら面白そうですけれど、、、。エリザはティアラをどう思っているのでしょうね。
ティアラへの思いという点では、この話数ではユエとティアラが直接話し合っています。今までユエはティアラにとても厳しい対応をしていて、顔を見ただけでも憎まれ口をたたくほどでした。なので、話し合いの場面でも大変な事が起きてしまうのでは、、、と思ったのですが、それほどでもなかった感じがします。
というかティアラのやろうとしている事をユエが応援するぐらいの形にもなっているかも? なぜユエはそういう反応を示したんでしょうね。
具体的に2人で話し合って、エリザについてのそれぞれの思い出を語る内に、ティアラが憎むべき人間ではない事にユエは気づいたのでしょうか。話し合う前のユエにとっては、ティアラという女の子は、「エリザ様の妹」ぐらいの情報しかなかったのでしょう。
ユエはリュウトの王女で、リュウトがピンチに陥った時に、エリザが率いる魔女のユニット、「ray」が国を救ってくれました。その後ユエはエリザに憧れて魔女を目指すわけですが、エリザはというと、リュウトにはあまり長い間滞在せず、やがて母国ブリストルに帰って行ってしまいます。
その時、エリザは、「妹が首を長くして待っているから」帰ると言っています。ユエにとってのティアラの印象はつまり、憧れのエリザ様の帰りを急がせ、その愛を独り占めするいけずな女の子、みたいな感じだった? そういう愛情の問題だったとしたらそれはそれで百合的になりそうかな。
この場面だけでユエの誤解が解けたのかはわかりません。でも同じように立派な魔女になるのを夢見ているのなら、手を取り合って進んでいく事もできそうですよね。
この他には、メアリーベリーも、魔女になるために大きなステップアップができているみたいです。まだ学生でしかない彼女にとっては緊張して逃げ出したくなる事もあるかもしれません。けれど街の人達は、学生達がたくさん勉強し、街のために尽くそうとしているのをわかっていますから、ちょっと失敗するぐらい何でもないし、一生懸命な姿を見て応援したいとも思っているはず。一歩踏み出せば、メアリーベリーも皆に受け入れてもらえるのでしょう。
それから、ラトゥーラとリネットも、前回第6話以来、急に仲良しになったようです。リネットはどちらかというと恥ずかしがり屋で人とうまく話せない性格だったみたいですが、ラトゥーラとは趣味が合ったようで。
リネットは、ラトゥーラの事を「ララちゃん」と呼んでいます。こんな呼び方は、同じ班のシャンペやメアリーベリーもしていませんでしたよね。それぐらい、彼女達は近い位置にいるのかも。彼女達のラブストーリーなんて見られたりするでしょうか。
・「ラピスリライツ」レビューリスト
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