アニメ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」 第4話
テレビアニメ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」、第4話「約束に咲く花」です。
みう達に「壁」から突きつけられる次の指令は、雑誌のグラビアを成功させる事。彼女達に雑誌掲載のための撮影の予定はありませんでしたが、うまい具合に「少年マンデー」での仕事が即座に決まり、彼女達はロケ先へ行く支度を始めます。場所は、奈良県の吉野山。「一目千本桜」とも呼ばれる、たくさんの桜が咲き誇る名所です。8人は新幹線に乗りにぎやかに移動しますが、桜だけは沈んだ表情で外を眺めているのでした。
「壁」の指令もけっこうアバウトというか、雑誌のグラビアを「成功させる」といっても、何がその条件なのかがよくわからないような? たとえどんなに悲惨な事が起きても、みう達が「これは成功だ」と言い張れば成功になっちゃいそうな気もします。
「壁」からの指令は絶対だ、とスタッフ達からくどいぐらいに言われ続けているみう達は、既に指令の意味を考えるのをやめてしまっているようにも見えます。実際、今の所は自分達にとっての無理難題はあまりないみたい(スタッフ達は大変そうですけれど)なので、あまり気にしなくてもそれなりにこなしていればいい、といった気持ちになったりしているのでしょうか。「待ち」の態勢に入ってしまうと自分からは何もできなくなってしまいそうですし、誰かに「操られる」ような事態にならないためには、ちゃんと自分のしたい事、進む道などを意識し続ける必要があるのかもです。
さてこの話数では、桜がメインになっているようですね。彼女の過去エピソードなども語られています。
彼女の祖母は日本人で、名前は彼女と同じ「さくら」らしいです。そういう事もあってなのでしょうか、桜は祖母と自分との間に特別なつながりがあると意識していたのかもしれません。
両親がほとんど家にいない事もあり、桜は祖母とよく遊んでいたみたいです。祖母からは、日本の素晴らしさや、「桜」という名前に込められた特別な意味などを教えてもらったようですね。
桜がおばあちゃんっ子、なのかどうかはわかりませんけれど、彼女の中で祖母が大きな存在なのは間違いないでしょう。両親よりもずっと近い存在だったと言えそうです。
それなら、仲間になったみう達には祖母と自分との思い出などをたくさん語ってもよさそうなのに、そういう気配は見せていません。これはどうしてなのでしょうね。
祖母との悲しい思い出をまだ引きずっていて、まだ話せるような気持ちになれないから、というのもあるのかもしれません。この後の話数で、彼女が自分の過去や今の気持ちを打ち明けるエピソードは描かれるでしょうか。
たぶんその辺りの事情を知らないと、みう達は桜の笑顔を誤解し続けてしまうのではないかという気がします。桜が楽しそうに笑っていても、胸の中では別の思いが渦巻いているかもしれないという事を理解するには、桜は自分の過去を相手に伝えなければならないように思えます。
そうなって初めて、彼女と相手は信頼し合えるようになるのかも。特にみうは、第2話で桜にアプローチされて(といっても桜にとっては挨拶程度の意味しかなさそうなのですけれど)かなりその気に(?)なっていそうですから、桜の表情が本心を表していないかもしれないと知ったら、かなりショックを受けてしまうのではという気もします。
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