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2020年2月 6日 (木)

推し武道 第4話

 グループのセンターとして活躍するれお。彼女にもいろいろな気持ちがあるようです。

 テレビアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(略称「推し武道」)、第4話「絶対、1位にするから」です。

 ChamJamは今年からメンバーの聖誕祭(誕生日のイベントです)の開催が解禁され、早速れおの誕生を祝う企画が始まります。10月にはこの他にも、運動会やハロウィンなどイベントが盛りだくさん。ですがえりが恐れていた企画も行われる事が発表されています。それは、メンバーの人気投票、、、。メンバー内で差をつけるようなこの手の企画には、あまり協力的な気持ちになれないのでした。

 これまでに描かれているエピソードでも、ChamJamのメンバー達の仲の良さが感じられます。空音達はリーダーのれおを信頼していますし、文は自分が「センターになる」と言ったりしているものの別にれおを蹴落とすつもりとかではなく常に上を目指したい気持ちの表れなのではという気がします。

 グループの中が穏やかな雰囲気なのは、メンバーの関係性がうまくいっているからなのでしょう。れおは、メンバーの中では1人だけ二十歳を超えていて、ChamJamの前にも別のアイドルグループに属していた経歴があります。そちらのグループは、インディーズながら割と良い所までいっていたらしいので、アイドルとしてメジャーになるとはどういう事なのか、またそうなるためにはどうすれば良いか、といったものを、れおは心得ているのではと思われます。そういう事についての考え方や振る舞い方を、年上のれおが年下の皆に伝える、みたいな構図が何となくあるのかも。

 またその伝え方も、れおの場合はとても優しいのではないかなという気がします。ああしろこうしろと指示を出すのではなく、メンバー達の発案を受け取って、それをよりよい形にできるよう提案する、というようなやり方をしているような。
 例えば第2話では、えりからのファンレターがほしい舞菜のために、ステージのMCの時に舞菜に話題を振る、というアイディアを空音が思いついた時、彼女はそれをれおに確認し、れおが乗る、という場面があります。空音の中では、れおに聞けばすぐにきちんとした答えを出してくれるし、たとえ自分が間違っていたとしても怒ったりしないからとにかくまずはれおに話してみよう、という考えがあるのかもです。

 れおがそんな風に優しくできるのは、アイドル活動の中で自分自身がやりきれない思いを抱いてきた時期があったから、メンバー達にはそういう負担をかけさせたくないといった感情もあるのかなという気がします。れおは、前にいたグループでは、冒頭の回想場面に描かれているように、センターなどではなくいつも端のポジションだったらしいです。握手の列に並んでくれるファンも、くまさ以外にはほとんどなく、今の舞菜のような状態だったみたいです。
 そういう環境が、寂しくないと言えば嘘になるでしょう。その時のグループの他のメンバーとの関係がどうだったのかはよくわかりませんけれど、ステージに立つアイドルではあっても自分だけは注目されていないんじゃないか、誰にも求められていないんじゃないかと考えるのが怖かったのではないでしょうか(第2話で「岡山ガールズフェスタ」にゲストとして登場した時、会場の女性客達から冷たい目で見られていた彼女の手が震えていたのもそういう理由からなのかもしれません)。

 そういう経験があって、今のれおがいるのでしょうね。「リーダーでセンターでメンカラーはピンク」という、これ以上ないぐらい中心的な存在になれても、彼女は決しておごったりせず、他のメンバーを気遣い、ファンとも真面目に接しているのでしょう。

 そんな彼女の人気は不動で、聖誕祭も盛大に行われています。彼女がファンを大切にする気持ちと、それをちゃんと受け取って、お返しをしたいと考えているくまさの努力が、この盛り上がりを作り出しているのかもですね。

 この話数のサブタイトルもくまさのせりふですし、聖誕祭や運動会のイベントでは、えり以外のファンも出番が多くなっています(エンディングのクレジットでもファンのキャラに1人1人名前がつけられています(ちなみに原作コミックでは、くまさと基以外のファンの名前はほとんど出てきていません)。それぐらい重要だという事?)。その事はストーリーをより広げていくポイントになりそうです、、、けれど、そうなっていくほど、舞菜とえりのエピソードが少なくなっていく気もしちゃったりします。

 原作コミックでも、運動会のイベント辺りから、男性ファン達の事が割と多く取り上げられるようになってきて、同時に、舞菜とえりの間の百合な雰囲気が描かれる機会が減ってきているように感じられたり、、、。気のせいとは思う(思いたい)のですけど、物語の中心にいる彼女達が、思いを通じ合わせようとする姿を、もっと百合たっぷりに描いていってもらえたら素敵です。

 それと、舞菜とえり以外の女の子同士のふれあいもたくさん見てみたいですね。この話数では、人気投票に消極的だったゆめ莉に、眞妃が勝負を申し込んでいます。たぶんこれは、どっちが勝ったとしても百合な方向に行ってくれるのでは、と期待しちゃいますね。他のメンバー達のふれあいも気になる所です。

・「推し武道」レビューリスト

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