とある科学の超電磁砲T 第1話
テレビ放送が始まったアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)T」を見てみました。第1話のサブタイトルは「超能力者(レベル5)」です。
「常盤台の超電磁砲(レールガン)」こと常盤台中学2年生の御坂美琴(みさかみこと)は、超能力を育成する「学園都市」の中でも7人しかいないという最高位「レベル5(超能力者)」の1人です。ある日、入院しているルームメイトの後輩、白井黒子(しらいくろこ)をお見舞いに行く途中、動かなくなってしまったぬいぐるみを超能力で直そうとしている子供達に出会います。
美琴と黒子、初春飾利(ういはるかざり)、佐天涙子(さてんるいこ)の暖かなつきあいは続いているようですね。特に約束をしなくても、気づけばいつも一緒にいる、そうやって彼女達は日々を過ごしているようです。
個人的に「とある~」シリーズは「~超電磁砲」以外追っていなかったりするためいきさつはよくわからないのですけれど、黒子はけがをしてしまっているのですね。近い内に退院はできそうなものの、激しい運動はできないようです。
作品の演出的に、前のシリーズで活躍していたあるキャラが、新シリーズでは病気になったり、けがをしたり、はたまた封印(?)されたりして活動を制限されるというパターンがある気がします。今度のシリーズで黒子がそういう位置づけになってしまうのかどうかは気になる所です。
彼女の存在は百合的に重要、でもありますけれど、自分を表現するのが苦手なせいで時に孤立する事もある美琴を周囲の人達と引き合わせる役割を果たしたり、飾利や涙子とも一緒に能力者達の日々の暮らしぶりを見せたりなど、本作らしさの一部になっている気がします。「~超電磁砲」らしさを楽しむためにも、黒子にはたくさん活躍してもらいたいですね。
(まあ彼女の場合、けがぐらいではへこたれない強力なバイタリティを見せつけてくれるかもしれません。)
この他、この話数にはいろいろな人が登場しています。レベル5も7人全員が姿を見せていますね。この後の話数でレベル5全員の出番が多くなっていくのでしょうか。美琴のクローン、ミサカ(御坂妹)達も少しですが出てきていて、彼女達が求めている、自分達の存在する意味を見つけ出す事ができるのかどうかも気になります。
「とある魔術の禁書目録(インデックス)」でメインとなっている当麻は、ここではあまり前面に出ていない感じです。以前も書いたかもしれませんけれど、普段はあまりストーリーに関わってこなくて、クライマックスになると突然現れておいしい所を持って行ってしまうといった展開は避けてもらいたい気もします。「とある少女達」が主人公のこのシリーズでは、様々な苦難が美琴達に降りかかっても、彼女達が自分達自身の知恵と勇気と能力で乗り越えていく姿をたっぷりと見てみたいものです。
一方で食蜂操祈(しょくほうみさき)は、これまで少し姿を見せる事はありましたけれど、今度は本格的に美琴達のストーリーに関係してきそうです。2人とも常盤台中学に通っていて、レベル5で、美琴は第3位、操祈は第5位。操祈は何かと美琴に絡んでいますし、何か思うものがあるのかもしれません。
美琴がいる時といない時で、操祈の振る舞いは少し違っている気がします。美琴の前では「大覇星祭」からのオファーには興味ないような素振りを見せていましたが、実際にはそうでもなさそうな感じです。
操祈は、美琴に対してだけは、他の人とは別の気持ちを抱いているのでしょうか。それが何なのかはまだ明らかにされていませんけれど、今度のシリーズではその辺りも鍵になってくるのかもです。
百合的には、、、美琴と黒子、飾利と涙子の親密さも描かれつつ、さらに輪が広がっているように感じられます。黒子と同級生の金后光子(こんごうみつこ)は顔を合わせれば憎まれ口をたたき合ったりしていましたが、様々な事件を一緒に解決していく中で、お互いに対する信頼感が生まれてきているようです。たぶん2人とも、今も相手をライバル視しているのに変わりはないのでしょうけれど、お互いを認め合い、素直に振る舞えるようにもなっているのではと思われます。
以前は、常盤台に転校してきたばかりで学校の雰囲気をつかめず危なっかしい振る舞いを見せていた光子を心配して、湾内絹保(わんないきぬほ)と泡浮万彬(あわつきまあや)は彼女と行動を共にしていました。彼女達は光子と一緒に、自分達の信じるもののために戦い、絆を深めていったのではないでしょうか。知らない人が見ると、絹保と万彬は光子の取り巻きみたいに感じられたりするかもしれませんが、3人は誰が上でも下でもなく同じようにつきあっているのでしょう。
この3人の中では、特に絹保と万彬の関係に注目したいですね。2人は同じ水泳部に所属していて、どちらもレベル3、絹保は水流操作系の「水流操作(ハイドロハンド)」を、万彬は浮力操作系の「流体反発(フロートダイアル)」を使えます。
ふだんはそれぞれに能力を発揮しているわけですが、彼女達のコンビネーションは素晴らしく、第2期「~S」の第24話では、戦いの場面で自分達を排除しようとするガードロボを蹴散らす時に、万彬が絹保をお姫様だっこ(!)しながら力を合わせて能力を発揮する、なんて事もやってのけています。
この第3期での彼女達のキャラ紹介のページでは、絹保と万彬どちらのページにも、この時の場面カットが背景に描かれています。彼女達のこの一心同体とも言えるコンビネーションが注目されている、という意味なのでしょうね。本作のオープニング映像(この第1話ではエンディングに流されているようです)でも、能力を発揮する彼女達の姿が描かれています。今度のシリーズでも、彼女達の仲の良さをたっぷりと見てみたいものです。
といった感じで、この「~T」でも、美琴や黒子をはじめ、たくさんの女の子達の様々な思いの交錯と、そこから生まれるまぶちい力と揺るぎない絆をたくさん描き出してもらいたいです。友情、なんて簡単には言えない深い愛情も楽しめると良いですね。
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