恋する小惑星 第4話
テレビアニメ「恋する小惑星(アステロイド)」、第4話「わくわく! 夏合宿!」です。
地学部は夏の合宿へと出かけます。泊まる場所は、遠藤先生の祖父母の家、、、。でもそこは、宇宙センターや地質標本館に近く、部員の皆の興味に存分に応えてくれそうです。先生の自動車で移動している最中にも、みらは、宇宙や未来を感じさせる街の景色に大興奮しはしゃぎまくってしまいます。
この話数では、みら達が、宇宙や地質についての展示を見たり体験したりしながら、いろいろな知識を身につけていく様子が描かれています。単に勉強するだけでなく、彼女達らしいほほえましさも見えてきていますね。紹介されている場所は実在しているようで、「つくば」とも書かれていたりしますので、茨城県つくば市の辺りなのかもです。
地学部の合宿先が舞台になっているため、部員ではない萌の出番は少なめになっています。だから、というわけでもないのでしょうけれど、百合的なエピソードはあまりない感じ?
まあ彼女達も、いつも恋愛の事しか頭にないなんてわけではないでしょうし、特にみらとあおにとっては、一緒に目標を追っていくための情報を手に入れるチャンスですから、ちょっとした事でも見逃したくないという思いが、2人とも強かったのではないでしょうか。彼女達にとっては、学ぶ事も、2人の絆を深めていく大事な行為なのかも。
最初に行った地質標本館では、地質班のテンションが上がってますね。美景は、図鑑で見ていただけの貴重な石の実物が目の前にあると思うと、どうしても興奮を隠しきれないようです。舞は、地質への入れ込み具合はそこまでではありませんが、珍しく色めき立っている美景の姿を見られたおかげで興奮しているようです。
舞が1年生の時に地学部(当時は天文班とは独立した地質研という部でした)に入ったのは、地質図と美景に出会ったから、でした。彼女中では、部活動をする事と、美景のそばにいる事は、ほとんど同じ意味なのでしょう。
美景と舞の激しい盛り上がりを見て少し引いていた天文班の真理、みら、あおでしたが、宇宙センターへ行った時には全く逆の状態になっています。どちらの班であっても、それぞれの分野に対する興味は同じぐらい強い、という事なのでしょう。
でも2つの班は、全く別物で交流がないなんて事はありません。ここではみらが、第2話の観測会兼バーベキューの時に見つけた、化石らしい石を鑑定してもらおうとしています。
夜、広い部屋に布団を敷き詰めて皆で語り合っている様子にも、彼女達5人の親密さが感じられます。皆で一緒に、将来の夢に思いをはせ、おしゃべりを楽しんでいる姿は、青春という感じがします。
彼女達のこの結びつきの強さが、彼女達自身に落ち着きを与え、お互いや周りをよく見るチャンスを作り出しているのかもしれません。そうする中で、宇宙への興味も増していくのでしょうし、女の子同士の愛情も育てられていくのではないでしょうか。
この話数では、エンディング曲はこれまでと別のものになっています。第3話までは、鈴木みのりさんの歌う「夜空」が流れていましたが、この第4話では、みら役の高柳知葉さんが歌う「あの星の向こうに」が使われていますね(この曲は、3月発売予定の「サウンドコレクション」に収録される予定です)。どちらの楽曲も青春な感じがします。
「あの星の向こうに」は、「4話SPED曲」という風に紹介されていますので、エンディング曲としてはこの第4話だけに使われるのかもです。この話数ではみらやあおは将来への夢の一歩をつかむような展開がありますから、そちらに集中する意味でちょっと特別な回という扱いなのでしょうか。その分百合度ちょっと低めな雰囲気でしたから、次回第5話以降はエンディング曲も戻り、女の子同士の恋心的なものもまた描かれるようになっていく、かな?
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