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2020年1月11日 (土)

ドラマ ゆるキャン△ 第1話

 シーズンオフの誰もいないキャンプ場で出会ったリンとなでしこ。そこで一緒にいた時間はまだ長くはなかったものの、2人はお互いに特別な何かを感じたのではないでしょうか。彼女達にはその何かを、大切に育てていったもらいたいかもです。

 テレビ放送が始まった実写ドラマ「ゆるキャン△」の第1話を見てみました。

 シーズンオフの冬場にわざわざキャンプ場に出かけ、誰もいない場所で1人絶景を楽しみながら静かにキャンプするのが趣味の志摩リン(しまりん)。この日も自転車をこいで、富士山が見える浩庵(こうあん)キャンプ場までやって来ました。途中で眠りこけている同い年ぐらいの女の子を見かけたりしましたが、彼女は自分のキャンプ設営を進めます。夜、リンはトイレへ行こうとします、が、そこへ昼間の女の子、各務原なでしこ(かがみはらなでしこ)が泣きついてきます。

 実写ドラマ版でも、リンのダウナー系な感じのしゃべり方や、なでしこ底抜けな明るさ、表情の豊かさなどが、ばっちり描き出されていますね。リンのお団子の髪型も再現されています。なでしこ達が冬の寒さに備えてマフラーやストールを首の周りに巻きまくっている姿もそれっぽくなっています。
 キャンプの道具や料理は実物なわけですけれど、物語の中ではさりげなく登場していますね(松ぼっくりの「コンニチハ」もちゃんとありました)。リンがテントを張り、コンロやコッヘルを用意したりたき火をたいている場面は、キャンプを知らない人も興味深く見られるのかも。

 それと、おなかをすかせていたなでしこが、リンからカレー麺を分けてもらう場面も良い感じです。夢中になっておいしそうに食べるなでしこの姿と、それを微笑ましく見守るリンの雰囲気が暖かみを感じさせます。

 リンには斉藤恵那(さいとうえな)という友達がいますが、一緒にキャンプをしたりはしません。リンは1人でいる事を好んでいるようで、恵那の方もそれをわかっているのか、自分に縛り付けたり、相手を深く追求したりといった事はしていないですね。たぶん、それなりの期間のつきあいがあった2人が見つけ出したちょうどいい距離感が、これだったのでしょう。

 ですがなでしこの方は、そういう事情は知りません。彼女は彼女なりのやり方でリンと向き合うしかないのですよね。

 「ソロキャンプ」を満喫していた所に急に現れて一緒に食事をする事になった相手。今までの自分なら、つまらなくなって煙たがってしまうか、またはそういう状況にならないように相手との接触を避けようとしたかもしれません。

 なのに、その相手がなでしこだと、リンは不思議と、穏やかな気持ちになってしまうようです。自分がずっとしてこなかった「2人でのキャンプ」を、なでしこと自分のペアで想像してしまうほどに。

 なでしこに対して、リンは、恵那に抱くのとはちょっと別の気持ちを持ったのではないでしょうか。「友達」でもないのにずっと一緒にいたくなるほどの気持ち。それは、友情を超えた親密な感情なのかな、という気がします。

 彼女達はまだ出会ったばかりではありますが、ちゃんと連絡先も交換しましたし、毎日一緒にいられるようになる予感も、、、? これから少しずつでも、お互いを思い合う気持ちをお互いに暖め大きくしていってもらいたいものです。

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