アズールレーン 第4話
赤城と加賀、翔鶴と瑞鶴、綾波達は、重桜の基地へと戻ってきました。たくさんの仲間の艦船達が、彼女達を出迎えてくれます。戦いからひととき解放された彼女達は平穏な生活を満喫していましたが、その陰で、2人の怪しげな人影が、密かに行動していました。
ベルファストはやはり、エンタープライズにつきっきりになるつもりらしいですね。エンタープライズがまた無茶をしないか監視するお目付役なのでと言えば、他のロイヤルやユニオンの船達は全く文句を挟む事はできないでしょう。その表向きの理由に隠れて、ベルファストがエンタープライズにラブなアタックを繰り広げていってもらえると面白そうです。
実際の所はどうなのでしょうね。エンタープライズに対するベルファストの行動は、以前と同じく淡々と役目をこなしている感じで、朝寝坊をさせず、味気ないレーションではないバランスのとれた食事を給仕しています。
エンタープライズを外へ連れ出し、ユニコーンをはじめ他の艦船達と触れあわせたりもしています。自分達は孤独に戦っているんじゃない、と彼女は相手に教えようとしているのかもしれません。
ベルファストがそれ以上の行動に出るのかどうか、みたいな所が注目ポイントでしょうか。役割とか義務感とかではなく、愛したいからそばにいる、という思いを、彼女には行動で表してもらいたい所です。
さてベルファストは「メイド」だそうですが、同じメイド隊のメンバーが他の任務に就いているそうです。彼女は「クローク・アンド・ダガー(外套と短剣)」と言っています。この言葉は「スパイ活動」といった意味があるらしいです(「スパイものの映画」という意味合いもあるみたいですけれど、別に彼女達は「ごっこ」をしているわけではなく、本当に隠密行動をしているはず、ですよね)。
シェフィールドとエディンバラは、重桜の基地に乗り込む事にまんまと成功し、重桜の艦船でもほとんど知らないような秘密の場所にまでたどり着いています。これはあまりにもうまくいきすぎ、のようにも見えます。
けれどまあ考えてみれば、第1話では、ユニオンとロイヤルの新しい基地に、綾波があっさり潜入できていましたから、レッドアクシズとアズールレーン、どちらの陣営も意外と警備は手薄なのかも? 、、、というか彼女達は皆、元は、セイレーンを打倒するために協力して戦っていた仲間ですから、相手の基地の勝手はそれなりにわかっているのかもです。
このエピソードの中で、重桜や鉄血が、アズールレーンから離反した理由が、少しずつ見えてきています。重桜の陣営がしようとしている事は、アズールレーンの中ではできないものだったのでしょうか。また、今の状態では、アズールレーンはレッドアクシズが自分達に戦いを仕掛けようとしている(既に戦いになっている?)と見なしていますが、本当にそれで良いのでしょうか。どの陣営にも、無駄な犠牲を生み出してほしくはないですが、彼女達はどうなっていくのでしょうね。
もう一つ、赤城の考えも気になります。長門は慎重に行動しようとしていますが、赤城はとにかく今の計画を先に進めようとしています。赤城の胸の中には、誰にも打ち明けていない気持ちがありそうにも見えるのですが、それはいったい何なのか、という所もこれからの見所になるのかもです。
何かにとりつかれたように計画を進める赤城を見て、妹の加賀は不安そうな表情を浮かべています。加賀はいつも赤城に寄り添っていますが、彼女の気持ちはどのようなものなのでしょう。
加賀は、姉がいったい何をしようとしているのかわからなくて怖いのでしょうか、それとも姉がいつか自分のそばからいなくなってしまうのではないかと考えて怖くなっているのでしょうか。赤城に対する加賀の気持ちは、他の艦船にはない姉妹ならではのものだと思いますし、彼女達なりの「愛」が、彼女達を縛り付ける鎖を断ち切って、希望ある未来へと進んでいける道しるべになると良いかもです。
作中では、重桜の風景が多く描かれています。穏やかな陽差しが降り注ぎ、花々の咲く美しい場所のようです。そこにいる艦船達も、無邪気にじゃれ合ったりしていて平和な空気が流れています。このような場所にいる彼女達が、進んで戦いを仕掛けようとしているのなら、そこには何か深い理由があるように思えます。その辺りについては、これからじっくりと語られていくのでしょうか。
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