スター☆トゥインクルプリキュア 第38話
テレビアニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」、第38話「輝け! ユニのトゥインクルイマジネーション☆」です。
キュアスターは戦いの最中、「トゥインクルイマジネーション」を作り出す事ができました。でもどういう時にそれが生まれるのか、集めるためにはどうすればいいのか、ひかる達には見当がつきません。皆で悩んでいる時、ユニが提案します。答えが見つからないなら、占い、「星読み」に頼ってみるのも一つの方法なのではないか、と。
ここでは、ユニの過去の経験が少し明らかになっています。惑星レインボーが襲われ、自分以外のレインボー星人が石にされてしまった後、自分の居場所を失ってしまったユニは、あちこちさすらっていたようです。その内、レインボー星人らしい宇宙人がいると聞きつけた彼女は、占いの盛んな星、ウラナイン星へ向かっています。
この星での出来事から、バケニャーンのキャラクターが作られていったのですね。怪盗ブルーキャットが生み出されるのと比べてどちらが先立ったかはよくわかりませんけれど、ユニが目的のために、進んで闇の勢力に近づいていった時期だったみたいです。
ユニがノットレイダー、特にアイワーンに接近したのは、仲間を元に戻す手がかりをつかむため、だったのかもです。または、自分の居場所を奪った奴ら、とりわけ直接手を下す事になったアイワーン(レインボー星人が石にされたのは、アイワーンが作ったダークペンが暴発したためです)に復讐したい気持ちもあったかもしれません。
ところが、アイワーンの方も、似た気持ちを抱いていたようです。彼女は、ユニのせいで、自分の発明品であるダークペンの力を無効化され、プリンセススターカラーペンを取られ、ノットレイダーにいられなくされた、と考えていました。自分の居場所を奪った相手に復讐しなければ気が済まない、、、。その暗い感情は、2人とも同じように持っていたみたいです。
さらにもう一つ、アイワーンには、ユニを許せない理由がある感じです。ユニは、自分の変身能力を使って、バケニャーンとなりアイワーンに近づきました。闇の技術についてユニは疎かったでしょうから、助手という立ち位置には無理がありそうです。では執事とかなら、、、。常に主人に寄り添い、忙しい時にはさりげなくお茶を差し出す、といった役割なら怪しまれないでしょう。主人を気遣うふりをして手元をのぞき込み、秘密の情報を手に入れる、といった事をユニはしていたかもしれません。
それをアイワーンはどう感じていたのでしょう。ユニの取り入り方がとてもうまかったのか、彼女はバケニャーンを全く疑っていなかったように思われます。時々ちくりと皮肉を言ったりもしますが、いつもそばにいて何かと面倒を見てくれる、彼女にとってのバケニャーンはそんな存在だったのでは。常に漂わせている香水の香りも、いつしか彼女の安心感を誘うようになっていたのかなという気もします。
けれどそれと同じ香りを、ユニがまとっていました。ユニは姿を変える能力を持っていますが、その変身を安定させるために特殊なパフュームを使っているのだそうです。
つまり、アイワーンがその香りをかいでいた時にそばにいたのは、忠実な執事ではなく、自分達の弱点を盗み見ようとする異星人だった、という事なのですね。アイワーンがバケニャーンにどこまで信頼感を抱いていたかはわかりませんけれど、「だまされた」と思う気持ちはとても強かったのではないでしょうか。
ユニもアイワーンも、ほとんど同じ理由で、似たような気持ちを持っていたと言えそうです。それに、相手に会ったらどうしてやりたいかと思う感情まで、同じみたいです。
このまま2人を放っておいたら、醜い争いしか起きないでしょう。ユニはプリキュアだから彼女の方が正しい、とは、この時点では言えない気がします。
それならどうしたらいいの、、、? この答えを見つけられるかどうかが後半で描かれていくのですね。同じ暗い感情を経験したユニとアイワーンなら、よりいっそう近づけるのでは、と期待したいです。
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