戦姫絶唱シンフォギアXV 第12話
テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」、第12話「戦姫絶唱」です。
世界中の地中や海底から世界樹ユグドラシルが出現し、人々は大混乱に陥ります。未来の体を乗っ取っているシェム・ハは満足げにその様子を眺めていましたが、彼女の前に立つ1人の姿がありました。それは、キャロルの精神を宿すエルフナインでした。
(以前書いた記事で、シーズンごとに第12話になると作品名(「GX」や「AXZ」など)がサブタイトルに使われるけれど、このシリーズでは第8話で「XV」が使われてしまった、と書きました。じゃあこの第5期の第12話のサブタイトルはどうなるのかな、と思ったら、「戦姫絶唱」でした。これも立派に作品名ですね。)
以前第8話でも活躍を見せたキャロル(とエルフナイン)ですが、ここでも何かかっこいい感じですね。 ここまで大きく取り上げられるのは、人気があるから、だったりするのでしょうか。またはやはり、神と呼ばれる相手に対抗するには、70億の絶唱を上回る力を持つという彼女ぐらいの存在が必要なのでしょうか。
(戦いの場面の後にシェム・ハがああいう対応をしたのも、キャロルを認めているから、だったりするのかも。それとも、シェム・ハの場合、下手に相手に力を使うと、ヴァネッサ達のように相手を「完成」させてしまうため、キャロルの場合は手強い敵になりそうだからこれ以上手を出すのはやめた、とか?)
響達は、月から見える地球の様子がおかしい事に気づき、やっとつながった通信からも大きな危機が迫っている事を知りました。地球から月への救助船も期待できない中、一刻も早く地球に戻りたいと思っても、打つ手がありません。
そこへさらにヴァネッサ達が攻撃を仕掛けてきます。ヴァネッサ、ミラアルク、エルザにとって、誰かと「友達」になるというのはどういう事なのか、、、今の姿になってしまった彼女達は、やはりなかなか前向きに考える事はできないようです。響は、彼女達の元の願いを叶えるために何とかしたいと考えていますが、相手は聞き入れてくれないみたいです。
彼女達が戦っている月の遺跡は、「バラルの呪詛」をコントロールする施設で、エンキ達にとってもシェム・ハにとっても重要な場所です。地球では大変な出来事が起きていますが、実は月の方も放っておく事はできなかったのですね。その重要さは戦いの最中に明らかになります。
この時、シェム・ハに利用されてしまったのは、ヴァネッサでした。響は、相手を阻止できるのは自分の持つ力だと気づくのですが、一瞬ためらっています。響の拳は、ヴァネッサとともにあるシェム・ハだけを打ち抜けるほどの緻密さを持っていなかった、という事なのでしょう。
響はこの瞬間に感じさせられたのではないでしょうか。これまでたくさんの犠牲が積み重なってきたし、これからもそれは止まらないかもしれない、と。それがどんなに悲しい事でも、立ち止まっていては解決しない、信じる道を進むしかないんだと、彼女は考えたのでは。
それなら地球に戻るにはどうすれば、、、? この時、強力な策が出てきています。
この策については、第4話で登場した時に、確かに月に関係する数字が言われていました。その時個人的に思ったのは、本作では「月」が第1期の頃からのキーワードだったのでその影響なのかなという事だったのですけれど、それ以外にちゃんと意味があったのですね。
地球でも、人々は装者達が帰るのを何もせずに待っているだけではありませんでした。人間を利用するよりも早く自分の野望を実現しようとしていたシェム・ハの動きを逆手にとって、反攻作戦を始めています。特別な力を持っていない人だって「生きるのをあきらめない」気持ちはちゃんと持っているし、そのために自分達ができる一番効果的な方法を考え出す事ができるのでしょう。
装者達は地球に戻れるのか、という所で、象徴的なイメージが描かれています。これは、第5期のキービジュアルを思い出させるのではないでしょうか。あのビジュアルはこの場面につながっていたのですね。
加えて、第1期第13話のサブタイトルが印象的に使われています。これは怒濤の展開ですね。
そうして次の第13話にも期待がかかってくるわけですが、何だかまだまだと書かされていない事がたくさんある気がします。例えば、シェム・ハが急いで実現しようとしている野望の真の姿とは何なのか、とか、エンキ(のイメージ)は響達に協力している感じだけれど元々人類の脳神経をつないで惑星を管理しようとしていたわけだから人類にとっては敵みたいなものなのではないかとか。それと、腕輪型の聖遺物アガートラームはシェム・ハの腕輪に近い形だし何か関係があるのかとか、エンキやシェム・ハの争いにフィーネはどう関わっているのかとか、、、。
中でも一番気になるのが、未来はなぜシェム・ハに体を明け渡したのか、今は響をどう思っているのか、ですね。1クールの後半は彼女自身の言葉はほとんど聞けませんでしたから若干未来不足になっているというのもありますけれど、、、とにかく、次回は是非彼女にたっぷり語ってもらって、響との絆を取り戻し、いちゃついてもらいたいものです。
(この第12話のエンディングでは、スタッフの字幕が映される中、オープニング曲の「METANOIA」が流れています。第4期までのオープニング曲だと、オーケストラ的な曲想や壮麗なコーラスで彩られAメロからずっとサビみたいな構成になっているため、こういう引きのエンディングでは感動的な雰囲気もあったのですけれど、第5期の曲はちょっと別のタイプになっているためかそこまでではなかったような、、、。まあそこは制作側の意図などもあるのでしょう。)
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