アイカツオンパレード！ 第２話

　テレビアニメ「アイカツオンパレード！」、第２話「ワクワクインスピレーション」です。

　スターハーモニー学園でステージに立っていたはずのらき、あいね、みおは、いつの間にか四ツ星学園に迷い込んでいました。ここはアイドルを育成する場なのですが、学園の人達は、あいねとみおが有名なアイドルだという事も、ピュアパレットというユニットを組んでいる事も知りません。本人達も含め誰も事情はわかりませんでしたが、とにかく３人は、学園の寮でしばらくお世話になる事になりました。

　古今東西あらゆるアイドルに精通している学園長でさえ、（アイカツを始めたばかりのらきは置いておくとして）あいねとみおを知らない、というのは、ゆめや小春達にとってだけでなく、あいねやみお達にとっても一大事なのではないでしょうか。言葉は通じるし景色や人々はほとんど同じなのに、自分達の存在を誰も知らない、、、。たぶんもう少し調べれば、自分の住んでいた町がない事や、自分の家族とか友達がいない事もすぐわかるでしょう。

　これってけっこう大変な事のはず、、、なのですけれど、あいね達はそこまで深刻にはなっていない感じです。自分達の知らないアイドル、しかもきらきらしていてとてもかわいらしいアイドルが目の前にたくさんいる事が、らき達にはとても嬉しくて、世界の構造なんて気にもならなかったのかもです。

　それに、知らない世界ではあるものの、一つだけ共通しているものがここにはあります。それは、アイドル活動、「アイカツ」ですね。

　ゆめ達が取り組むアイカツは、あいね達には目新しいものらしいです。けれど、鍛練を積む時のかけ声は皆一緒。「アイ、カツ、アイ、カツ！」と元気に声を合わせていれば、どんなシチュエーションでも力がわいてくるのでしょう。

　そういった感じで、らき、あいね、みおは、ゆめ達のアイカツをたくさん目の当たりにしていくのでしょうね。この感じだと、しばらくは四ツ星学園にとどまって、ゆめや小春、その他のアイドル達と公有して行くみたいです。

　でも単に一緒にいるだけではないのですね。ここでは、みおとゆめが閃いて、ある事にチャレンジしています。これは、２つの世界が交わっているからこそできる事なのではないでしょうか。

　ここで少し気になるのが、あいねの気持ちだったりします、、、。あいねは、前はアイドルやアイカツには全く興味がなく、アイドル科のあるスターハーモニー学園でも、普通科の方に通っていました。それが、みおとの出会いをきっかけに、アイドルとして目覚めていきます。
　あいねの最初のステージは、みおと一緒でした。その後フレンズになり、２人で歌う事は当たり前になっていきました。中には、１人で歌った時もありましたし、エマや舞花とパフォーマンスする場合もありましたけれど、誰かと一緒にステージに立つ時は、必ずその中にはみおがいました。

　なのに、自分が歌った後、ステージに登場した２人は、、、。しかもこの事は、みおとゆめしか知らなくて、あいねは教えられていなかったようです。

　これは、あいねにとってはちょっとショックなのでは、とも思ってしまいます。まあ本編では素直に楽しんでいたみたいですけれど、今までずっと一緒だった大切なフレンズ、みおが少しだけ遠くなったような気がしてしまったりしていないかと、つい気を回してしまいます。四ツ星学園のステージでも、あいねとみおのラブラブぶり(?)を、もっとたくさん見せつけていってもらえると良いかもです。

（大事なパートナーが他の子と、という意味では、小春も似た心境かもしれませんね。彼女の場合、ゆめと離れている間にお互いいろいろあったでしょうから、相手が他の子とアイカツする事については、認めてあげられる気持ちになっているとも考えられそうです。）

　後は、エンディングですね。音楽は「So Beautiful Story」、ゆめや小春達の物語、「アイカツスターズ」のエンディングテーマです。映像もその時のものでしょうか。キャラ達をかたどった人形が物語を紡いでいるようなメルヘンな雰囲気になっています。

　憧れに向かって進んでいくゆめ。やがて自分が望んでいた景色にまでたどり着く事ができますが、人形の瞳には涙のマークがついています。
　でも、ゆめ本人が、その涙をぬぐい去ります。再び机に置かれたゆめの人形の隣には、小春の人形が。２人の寄り添う姿が優しく描かれています。

　新シリーズの「アイカツオンパレード！」でもこの映像を持ってくるというのが素敵ですね。第1話の時にも思いましたけれど、今度のシリーズでは百合なストーリーを期待したくなります。