キャロル&チューズデイ 第23話
テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第23話「Don't Stop Believin'」です。
ヴァレリー陣営による音楽への弾圧はだんだん厳しくなっていきます。エゼキエルに続いて、今度はスキップも、いわれなき罪で逮捕されてしまいました。キャロルとチューズデイは、今の状況をとても悲しみ、自分達の手で何かできないかと考えました。
前に別の記事に少し書きましたように、音楽対政治、みたいな構図が見られる感じでしたが、それがだんだんはっきりしてきているっぽいです。世界に分断を生むような圧力的なやり方については、音楽関係者だけでなく他の分野の人達も危険を感じている気もするのですけれど、少なくとも今は、立ち上がろうとしているのは音楽関係者が中心のようですね。この感覚が、音楽とは別の仕事をしている人達、音楽を聴く立場の人達にどのような影響を与えていくのか、が、彼女達の世界の行く末を決める大きな流れになるのではとも思えます。
キャロルとチューズデイのように、今の政治に対して危機感を抱き反発しようとした人達は他にもいます。けれど、エゼキエルも、スキップも、捕まえられてしまいました。キャロルとチューズデイが付け狙われずに済んでいるのは、、、まだ駆け出しで、大衆の意志を動かすほどの力は持っていない、と侮られていたから、とか? ともかく、今の彼女達は、自分達のやり方を信じて全力で進むしかないのでしょうね。
百合的には、、、あまりなさそうでしょうか。第11話でアンジェラから誤解されっ放しになっていたケイティが久しぶりに登場したのでこれは2人の関係が進展する? なんて思ったのですけれど、そういう感じではないっぽいです。
ケイティはアンジェラの大ファンで、マネージャーになれた事を喜んでいました。が、アンジェラからはきつい仕事ばかり言い渡されていましたし、テレビで見るのとは違う普段の態度を見て驚いてもいました。
それでも、彼女は素のアンジェラを受け入れ、献身的にサポートしていたのですよね。第11話で疑われた事は本当に悲しかったでしょうけれど、この話数でまたアンジェラの前に姿を現したのは、相手をとても嫌いになんてなれなかったから、なのではないでしょうか。
そのケイティの前で、弱音を吐くアンジェラ。いつも強気で自分の欲しいものをつかみ取ってきた彼女が、こんな姿を見せるなんて、これは、相手がケイティだったからなのでは、という気もします。
実は彼女達はお互いを思い合っているんじゃないのか、だったらつきあっちゃえばいいんじゃないの? とも思えるのですが、なかなかそうはならないみたいです。せっかくの百合チャンス(?)が、生かされていない?
途中の場面で、ケイティが、まるで言葉を飲み込むかのように手で口を押さえています。これって、彼女は告白しかかっていた、とかなのでしょうか。
でもそういう流れになっていないのは、彼女が自分の行動を止めてしまったから? 以前ケイティはアンジェラ(の持ち物)に対してはしたない行動をしていました。そんな事をしてしまう自分に対して、彼女はブレーキをかけてしまっているのかもです。
こうなるともう後はキャロルとチューズデイに進展してもらうしかない(?)のですけど、こちらもどうなるでしょうね。今はいろいろ忙しくてじっくり愛を育むのは難しいかもですけど、彼女達には、誰にも割って入れない彼女達だけの親密さを作り出していってもらいたいです。
・「キャロル&チューズデイ」レビューリスト
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