グランベルム プリンセプスのふたり 第11話
テレビアニメ「グランベルム プリンセプスのふたり」、第11話「たとえさよならが届かなくても」です。
戦いの結果、敗れた九音の存在が消されてしまった世界に戻ってきた満月は、九音の姉、四翠に出会います。彼女には当然のように九音の記憶がありません。けれど、「九音」という名前を満月から聞いた四翠は、「素敵な名前」だと答え、微笑みながら目に涙を浮かべるのでした。
自分には、他の人達が普通に持っているものが何もない、という事を、満月はまざまざと感じさせられています。それでも、自分はここにいる、その事は誰にも否定できない、と、考えられるようになってきているみたいです。
こんな境遇にいる自分ができる事は、、、。考え抜いた彼女の行動に、新月は突き動かされていくようです。
少し気になるのは、魔力の干渉によって世界が操作されても消えないものとは何か、という事だったりします。九音がいなかった事にされても、彼女が存在していたのを思い起こさせるかけらのようなものは、人々の記憶の中にちゃんとある。満月の存在も、同じようにクラスメイト達の記憶の中に、わずかながらありました。
でも、満月が、小日向家の長女として高校に通う女の子だという状況は、魔力によって作り出されたものなのですよね(これは新月自身がやった事なのか、新月に反応したマギアコナトスがやった事なのかはあまりはっきり言われていないようです)。そうなると、人々の記憶にわずかに残るはずの真実とは、満月が存在しない世界の方なのでは、という気もします。
その意味では、九音の場合と満月の場合とでは事情がちょっと別のようにも思えます。四翠という女性に九音という妹がいたのは世界が改変される前の事実なので、この後世界がどうなったとしても四翠達の記憶の奥底には九音がいる、という事になるのでしょう。希望という女性に満月という姉がいたのは世界が改変された後の出来事なので、希望達の記憶の奥底にははじめから満月はいない、という事になりそうです。
この人間関係が本当なのかどうかもまだよくわからないため何とも言えないかもですが、満月が望むような、魔法が消えても自分がいた記憶が誰かの胸に残る、という状況にはならないような印象もあります。実際どうなるかは、新月の行動次第なのかもしれません。
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