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2019年9月 6日 (金)

グランベルム プリンセプスのふたり 第8話

 テレビアニメ「グランベルム プリンセプスのふたり」、第8話「魔術師になるということ」です。

 新月とアンナの戦いに決着がついたそのすぐそばで、九音は水晶に立ち向かっていました。九音の姉、四翠に呪いをかけたのは自分だという水晶に、九音は、自分が負けてもいいから姉の呪いを解いてほしいと詰め寄ります。水晶は、自分がアルマノクスの外に出るのと同時に、九音も外へと引き出します。そうして2人は次第に距離を縮めていくのでした。

 これでもうアンナの雄叫び(?)はもう聞けなくなるのでしょうか? 1クールの前半はかなりの比重で彼女の険しい顔と激しいせりふが描かれていましたけれど、それが全くなくなるのだとしたら、ちょっと作品の雰囲気も変わってくるのかもですね。あるいは、妹のクレアが後を継ぐ事になったり?

 まあそれはそれとして、冒頭の場面では女の子同士のキスシーンが、、、! まあそうはいっても恋愛的な感じではなさそうです。
 この場面では、満月の反応が興味深いかなという気がします。キスの瞬間、彼女は目を見開いて2人を見つめています。女の子同士のキスなんていけないもの見ちゃったかも、でもキスってすごい、もっとよく見てみたい、、、なんて考えていたりするでしょうか。
 さらに、満月は、明らかに興味津々っぽい自分の姿を、水晶に横目でばっちり見られちゃってますね。今度は満月が、水晶にロックオンされちゃったかも?

 だから、なのかどうかはわかりませんが、現実世界の方の満月と新月の前に、水晶が頻繁に姿を見せるようになりました。2人に対して何かを持ちかけたり、詮索するような言葉をかけたりしています。
 口ぶりは、いかにも自分は何でも知っている、という風ですけれど、実際には、相手がぼろを出すのを狙ってはったりをかましまくっているような感じもします。こういう人に対しては、きっぱりとした態度をとるのが大事なのかもですね。

 満月と新月の対応と比べて、九音はかなり水晶につけ込まれている雰囲気です。九音と水晶の利害が一致するのであれば、取引しても差し支えないのかもしれませんけれど、水晶がそれだけで済ませるつもりなのかどうかはまだはっきりしていません。その辺りが見えてくるのはもう少し先なのでしょう。

 この話数の次回予告で言われていた所では、九音が求めているのは「姉との穏やかな暮らし」らしい。普通に考えれば、誰にも邪魔されずに静かに暮らしたい、という意味になりそうです。が、これまでの九音の、姉に対する態度は、穏やかどころか激しいラブのように見えます。彼女のこの様子は、今は姉が眠り続けたようになっているからこそ、かえって強いつながりを求めようとしている、とも言えるのかもです。もしくは、姉がのろいから解き放たれて元に戻った後も、九音は姉との間に普通の姉妹以上の関係を求めようとする可能性もあるでしょうか。そういう暮らしが、彼女にとっての「穏やか」だったりとか。それがわかるのは、この姉妹が今までの暮らしを取り戻した後、になるのでしょう。

 もう一つこの話数では、たくさんのキャラがあちこちで、好意を示す言葉をたくさん使っています。急に、しかも一斉に言い始めていますから、これは何か意味があるのではないでしょうか。
 好意、といっても、人により相手により様々なタイプがありそうです。満月と新月の間ではどうか、九音と四翠は、それに寧々と希望は、、、。ここは是非、彼女達の間に、百合な方向で親密な恋愛関係が築かれていってもらいたいかもです。

 ストーリーとしては、大きな動きが始まりそうな予感も見えています。その原動力が、女の子同士の恋愛感情なんだとはっきり描かれていくと素敵ですね。

・「グランベルム」レビューリスト

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