アイカツフレンズ 第７５話

　アニメ「アイカツフレンズ！」、第７５話「ひとりじゃない！」です。

　ソルベット王国の人々を笑顔にするため、あいねとみおが初めてプロデューサーとして開催する「ジュエリングフェスティバル」は、本祭の最後、ピュアパレットのステージの番になります。ところが、王国を悩ませていた「ギガ寒波」はさらに勢いを増し、フェスも一時中断しなければならなくなってしまいます。このままステージを続けるのか、それともやめるのか、あいねとみおは決断を迫られます。

　以前、アリシアから、王国の古くからの言い伝えを聞いたあいね達は、それがまるでアイドル達の繰り広げるステージのようだと感じました。それは、いつも自分達がしている事だからつい結びつけがちになっていただけ、だったのかもしれません。それでも彼女達がこのフェスに乗り出すのは、困っている人の癒やしになりたい、元気をあげたい、笑顔と温かい気持ちを取り戻させてあげたい、そういう気持ちが強かったからなのでしょう。またそうする事が、彼女達の目指す本当のアイドル活動だと自覚したからなのではないでしょうか。

　彼女達は普通の女の子です。強烈なブリザードや人々の気持ちまで凍てつかせる寒波をたちどころに消し去る事なんてできません。
　彼女達ができるのは、ステージに立ち、歌い、舞う事だけ。それが、たとえ少しであっても、何かを良い方向に変えられるのであれば、と彼女達は願ったのではと思われます。

　その結果どうなったのか、、、。これは本編に描かれている通りですね。

　ところで、ソルベット王国はアリシアの出身地ですし、彼女との関係を元に戻したい、と、あいねとみおに助けを求めてきたのはひびきです。彼女達２人のユニット、アイビリーブの存在も、あいねとみおのピュアパレットと同じぐらい、このシリーズでは重要な気がします。

　フェスが終わった後、アリシアとひびきは、２人きりで語り合っています。彼女達は、５年もの間フレンズの活動をしていませんでしたが、今度のフェスでは息の合った素晴らしいパフォーマンスを見せました。

　自分の国を救うために手を貸してくれたひびきに、アリシアは感謝の言葉を告げています。そして、一番大切な人が誰なのかを、、、。

　この辺りの場面は感動的ですね。こういう所で、他の作品ではともすると「皆が大切」、「皆が大好き」みたいにちょっと曖昧な言い方をしちゃう場合もありそうです。けれどここではちゃんと、アリシアはひびきへの思いを伝えられています。

　その後の引きのカットでは、彼女達のシルエットが重なる絵まで、、、。まあこれは、２人が位置を変える時にそんな風に見えただけかもですけれど、なかなかのビジュアルになっているのでは。

　こんな風に、信頼し合い気持ちを預け合える女の子同士の百合な関係は素敵ですね。彼女達はあいね達よりも年上ですし、大人ないちゃつきを後輩達に見せつけていってもらいたいかもです。