キャロル&チューズデイ 第19話
テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第19話「People Get Ready」です。
気象を管理するシステムの調子が良くないため、アルバシティは気温が急激に下がり、雪まで降っています。キャロルやチューズデイにとってはとても珍しい景色ですが、部屋には冬用の空調が整っていないため、2人とも毛布を頭からかぶっています。秋のサイドニアフェスまで後1週間。2人は改めて、素晴らしいステージ作りを目指します。
これまでは、幾つかの場所で独立したエピソードが描かれる場合が割と多かった気がします。キャロルとチューズデイを中心に、AIを使わない曲作りをする人達、アンジェラとタオを中心に、最先端のAIを駆使してプロデュースするグループ、ヴァレリー達がいる政治の世界など。それぞれのキャラが交流するストーリーもちゃんとありますけれど、棲み分けもそれなりにされていたように思います。
それが、だんだんと垣根がなくなり、それぞれの願いやもくろみが交錯するようになってきているのかなと感じられます。タオに政治的なオファーがきたり、デビューしたアンジェラとキャロル&チューズデイが、プロのミュージシャンとして同じステージに立ったり。これはまだ始まりで、ここからさらに、登場人物達すべてを飲み込む大きな流れが生まれていくのかもです。
その時、キャロルとチューズデイがどうなるのか、どう行動するのか、が重要になってくるのでしょう。考えてみれば、これまで20回近く聞かされてきたオープニングのガスのせりふ、、、あれがだんだん2人の現実につながっていくようになるのでしょうね。
この話数では、彼女達はお互いの手に触れあったりして、相手の存在を確かめているかのような振る舞いを見せています(単に寒かった、とかじゃないですよね?)。こういう仕草からも、彼女達は2人とも、お互いを信頼できる相手だと確信しているように思えます。
ここではキャロルはチューズデイの心配をしています。が、まだどこか踏み込めていない感じもあるんですよね。
そうしている間にも世界はどんどん変わっていって、彼女達はどうしても道を選ばなければならなくなりそうな気がします。その時でも、彼女達は、ともに寄り添って愛し合いながら生きる道を選んでもらいたいです。地球からの難民だったキャロル、火星から難民を追い払おうとしているヴァレリーの娘のチューズデイ。彼女達が結ばれる事で、人が人を敬い愛する事の素晴らしさを、周りの皆に伝えられると良いですね。
・「キャロル&チューズデイ」レビューリスト
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