スター☆トゥインクルプリキュア 第30話
テレビアニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」、第30話「ララの想いとAIのキモチ☆」です。
新しく見つかったプリンセススターカラーペンを狙うノットレイダーを、プリキュアに変身して退けたララ達。ですが、ククをはじめとしたサマーンの人々には、ララがペンを奪おうとしたと勘違いされてしまいます。両親のチチとカカ、双子の兄のロロも驚いている中、ひかる達が地球人である事、また自分達5人がプリキュアである事を知られたくないララ達は、ユニの勧めに従って身を隠す事にします。
ランクが一番上のロロは、プリンセススターカラーペンを1つ見つけただけ、プリキュアの噂を聞きつけただけで、宇宙星空連合のトップから表彰されていました。ではランクが一番下のララはというと、ひかる達と一緒にプリンセススターカラーペンをもう10本も見つけ出し、10人のスタープリンセスをスターパレスへと送り届けています。それどころか、彼女自身が伝説の戦士、プリキュアなのです。
ランクと実際のこれだけの差はなぜ起きているのでしょう。サマーンの人達は、マザーAIの判断を信じ切って言われる通りにしていますが、そこを見直した方が良いのかもしれません。
途中の場面でククが、ララはランクが低いから役に立たない、みたいな事を言っています。「ランク」というものを通してしか人を評価できなくなってしまうと、こんな言い方以外できなくなるのかもですね。
気になっているのは、ララの家族も同じように考えているのかどうか、という事。ロロもチチもカカも、前回第29話では、星の他の人々と同じようにマザーAIを全く疑っていませんでした。この3人も、ララの可能性を信じず、低いランクの仕事ばかりさせておけば十分だと考えているのでしょうか。
今までの振る舞いを見ていると、そういう考えを持っているとしか思えない感じがします、、、。この話数で何か変化が起きそうな雰囲気もありますけれど、まだはっきりとは、今までの自分達のやり方を訂正したり、ララに謝ったりはしていないですね(まあたとえ今までの育て方を親に謝られても、子供としてはどうしようもないでしょうけれど)。
サマーンの人達は、まだAI依存から抜け出そうとはしていませんし、ララを追い詰めようとする姿勢も変わっていないみたいです。(AIは、ララのパーソナルAIの情報を取り入れて、少し変わっていきそうな予感です。)プリキュアを自分達の陣営に取り込もうとする宇宙星空連合の動きもありますし、ララとしてはまだ気が休まるどころではなさそうです。彼女が、自分の故郷を思って笑顔になれる日は、いつか来るのでしょうか。
実際の所、ララは能力のない人間だったのでしょうか? 「プリンセスの力」を探す旅の途中でフワとプルンスを救い、「辺境の辺境」の地球ではひかる達と親しくなり一緒にプリキュアになってノットレイダーを退けてきました。ララの努力や素質は、たぶん生まれ持ったものなのでしょう。サマーンの人達もそこを評価した上で、ララとひかる達との出会いやふれあいが、彼女の愛情を強め、より高く羽ばたかせるための原動力になっていたのだとしたら、素敵なのではと思います。
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