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2019年8月18日 (日)

戦姫絶唱シンフォギアXV 第6話

 テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」、第6話「ゼノグラシア」です。

 つかの間の休日の最中、アルカノイズの襲撃を受け出撃した響と翼。残された未来とエルフナインは安全な場所へ避難しようとしますが、2人の前にミラアルクが姿を現します。ノーブルレッドの狙いは、最初からエルフナインを連れ去る事だったのです。

 今はS.O.N.G.にいてスタッフの1人として技術面を担当していますが、元々エルフナインは錬金術師キャロルの細胞をもとに作られた人工生命体ホムンクルスです。第3期「~GX」では、最終的にキャロルからある種の力を(キスで(!))受け継いでいるみたいです。ノーブルレッドは最初、これを狙っていたようです。

 少なくともエルフナインだけ確保できれば後は必要ない。だから、非力な一般人のくせに邪魔立てする未来なんて、間違いなく真っ先に切り捨てられてしまいそうです。

 その結果どうなったのか、響達に知る事ができるのは、現場に残る痕跡だけでした。そこで何か恐ろしい出来事があり、エルフナインも未来もそれに巻き込まれたのは確かです。

 2人の様子まではわかりませんが、エルフナインだけでなく、未来も無事なはずだという弦十郎達の推測に、装者達は少しだけ安心しています。響も、ほっとできているみたいです。

 でも本当に、今の状況は安心できるものなのでしょうか。確かに、ひどい重症を負ったり命を落としたりするよりは全然ましかもしれません。けれど、ノーブルレッドにつかまった2人が、この後も元気でいて、何事もなく戻ってくるとは思えない気がします。
 第2期「~G」の第10話では、F.I.S.につかまった未来は、無事ではありましたが、聖遺物シェンショウジンをまとい響と戦う事になってしまいました。結果がどんなに良い方向に向かったとしても、あの瞬間は、響も未来も、とても悲しい気持ちでいっぱいだったのではないかと思われます。あの苦しい思いを、また味わう事になるかもしれない、今度は悲惨な結果になるかもしれない、響にはその危険性をちゃんと感じていてもらいたいように思います。

 ノーブルレッドは、未来が特別な資質を持っている事を、今度の作戦の途中で知らされていたようです。情報源はたぶん訃堂、ですよね。未来の事については、第4期「~AXZ」の第13話で弦十郎達は気づきましたが、たぶんその報告書を見て訃堂は知ったのでしょう。
 それにしてはヴァネッサ達に伝えるのが遅い気もするのですけれど、そこに「鎌倉」側の思惑があるのかも。訃堂としては、ヴァネッサ達を手駒の一つとして利用するつもりしかないのかもしれません。エルフナインを追わせている時にちょうどその場に未来がいたから、一緒に連れてこい、と命令したとかなのではと思われます。

 装者達の情報については、ノーブルレッドはかなり細かく知らされているみたいです。例えばマリアが幼い頃、妹のセレナとどのような暮らしをしていて、まとう聖遺物アガートラームとはどんな関係にあるのか、など。プライベートに近いような事まで詳しく知っている鎌倉がどうやってその情報を集めたのかもよくわかりませんけれど、それをヴァネッサ達に伝えているのもちょっと謎ですね。翼だけでなく装者全員を精神的に追い詰めるのも、必要な手段だったりするのでしょうか。やり方としてはちょっとその場しのぎ的な感じもちょっとします。

 似たような所では、エルフナインを連れ去る計画で、査察を理由に装者やスタッフの動きを封じればエルフナインが管理区域外に出てくるから簡単に捕まえられる、と考えていたらしいのも、少し偶然に頼りすぎているような雰囲気でもあります。ヴァネッサが、自分達ノーブルレッドと鎌倉とのつながりを示す証拠を奪おうとしていた時も、奪取に失敗したら装者の足止めをしよう、と考えるのもややうまくつながっていない印象もありそうです。そう考えると、ミラアルクのあの視線を使った術も、少し都合が良すぎるように思えてきたり。響には効かなかったみたいですから、翼にも効果がなかった場合の可能性を考えておいた方が良さそうにも感じられます、、、。まあそういう所も含めて、鎌倉側はいろいろな作戦を練っているのでしょう。

 S.O.N.G.が自分の居場所ではないのでは、と思わされた翼は、かつて一緒に戦っていた奏に思いをはせています。またマリアは、レセプターチルドレンとして一緒に管理されていたセレナとの姉妹らしい思い出を胸によみがえらせています。
 さらに、第3期でキャロルが操っていたチフォージュ・シャトーが、また意味を持ち始めています。そこでエルフナインが見た人形のようなものは、第1期のエンディング映像で描かれていた背景を思い起こさせます。(もう一つ、この第5期のエンディング映像で、響達装者が大きく手を掲げている姿も、第1期のエンディング映像で人形の腕が天に向かって伸ばされている様子に似ている気がします。)

 こんな風に、これまでの物語に関連しそうなエピソードがどんどん表れてきています。さらには新しい変化も次々に起きていて、これからいったい何が始まるのか、とても気になります。

 響達はこの話数で初めて知らされたようですが、響と未来は、シェンショウジンの放つ光を浴びた事によって、「原罪」から解放された存在になったそうです。この原罪とは、人類の祖先としてのアダムとイブが背負ったもの、なのでしょうね。

 そこから解き放たれたという事は、響と未来は、これまでの人類にない新しい希望になり得るのかも、とも思えます。それこそ、新たな世界のアダムとイブのような。
 いえ、彼女達ならイブとイブ、ですね。響と未来、2人の女の子の間にある愛情が、人々に認められ、新しい世界を築く原動力になるとしたら素敵ですね。

・「戦姫絶唱シンフォギア」レビューリストレビューセンター

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