グランベルム プリンセプスのふたり 第３話

　テレビアニメ「グランベルム プリンセプスのふたり」、第３話「満月に鐘は鳴る」です。

　満月に向かって、新月は「悪魔」だ、と、アンナは言います。新月のせいでアンナの家はめちゃくちゃにされたというのです。それに対して、新月はあまり強く否定はしませんでした。

　ここでは新月とアンナの過去に何があったのか、少しだけ描かれています。唯一の魔術師、プリンセプスになる事を望む魔術師の子孫達は、自分達の能力を保つために家柄同士の接触をする場合もあったそうです。新月とアンナもそういう動きの中で知り合ったみたいですが、回想場面で描かれている２人は普通に仲良しだったように見えます。

　彼女達の間に何があって今のようになったのか、についてはこの後の話数で描かれていく事になるのでしょう。その中で、新月が本当に「悪魔」なのか、それともアンナが考え違いを起こしているのかがわかってくるのかもです。

　この話数では、他のキャラも少しずつ出番が増えている感じです。アンナの妹のクレアは、新月を知っていて、彼女を慕ってもいるようです。アンナの母親も、新月を養女として迎えようとしているほどですし、そうなると新月を敵視しているのはアンナだけ？　年頃が近い分、彼女達は一緒にいる時間が長かった可能性もありますので、その間に２人は何かを経験したのでは。（作中でもそれらしい場面が少し見られます。）

（ところで第１話の時から気になっていたのが、アンナっていつも眉間にしわを寄せた怖い顔をしているのかどうかという事。公式サイトのキャラ紹介のページでも鬼気迫る顔がメインになっていますし、これって地なの？　と思っていたら、そうではなさそうですね。妹のクレアの前とかでは普通の(?)表情を見せています。
　そのクレアのキャラ紹介のイラストでは、こちらもとても険しい表情になっています。姉妹そろってこんな感じだったりするのかと気がかりだったのですが、妹の方は普段から笑顔を見せるような女の子のようです。
　だったらなぜキャラ紹介のイラストであんな表情になっているのか、、、。これから彼女も、アンナと似た経験をしていく、という意味なのでしょうか。）

　寧々の妹達も姿を見せています。林菜々（りんなな）と美々（りんみみ）は香港にいるのですが、やがて姉の所に来る予定らしいです。彼女達の見た目が、姉の寧々より年上っぽいのは、何か理由があるのか、それとも単に寧々が童顔なだけなのか、、、という所も解明される？

　九音の姉、土御門四翠（しすい）も出てきていますが、目隠しをしたような出で立ちで、眠り続けているみたいです。九音は四翠に相当入れ込んでいるらしく、ちょっと危ない雰囲気さえ漂わせています。この状態で突き進んで身を滅ぼすような事にならなければ良いですけれど、どうなっていくのでしょう。

　満月、アンナ、寧々、九音それぞれのキャラには姉妹がいて、その絆は強いようです（新月にはいないのかな？）。さらに、寧々は母親について何か強い思いを抱いているらしいです。本作は、こういう身内の女性同士の関係が大きな意味を持ってくるのかもしれません。
　母親といえば、アンナの家にはサーシャという女性の使用人がいるみたいです（この話数では車の運転をしています）。キャラ紹介の文章によると、アンナの母を「公私にわたって」支えているのだとか。「私」っていったい、、、。ちょっと気になります。

　この話数で百合的な部分はというと、満月の妹、希望と、寧々のふれあいがなかなかかなと思います。希望は、押しかけるように寧々の家に行ったり、寧々の妹達の写真を気にしていたり、当然のように寧々にご飯を作ってもらって食べたりしています。

　寧々の隣に座って、相手のほっぺたに自分の頬を押しつけてぐりぐりしたり、なんて、「大好きアピール」しまくっているようにしか見えない、、、。クラスメイトとか、たとえ親友であったとしても、ここまでの事はしなさそうですよね。
　希望が真っ先に、転校してきた寧々と友達になったのは、強がって１人でいようとする姿がかわいらしかったから、ではない気がします。他のクラスメイトがためらっている隙にいち早く寧々と仲良くなって、一番の関係を築きたい、と感じたからなのではないかと思えます。
　姉が参加するグランベルムにライバルとして参加している寧々。その間で揺れ動く希望、なんていうとドラマティックな流れになりそう。まあそうではなかったとしても、希望が恋愛的な意味で寧々とおつきあいしていけるようになると良いように思います。