戦姫絶唱シンフォギアXV 第5話
テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」、第5話「かばんの隠し事」です。
「ノーブルレッド」のヴァネッサに肉薄した響。ヴァネッサの言葉を聞いた彼女は、お互いにわかり合うために、と手を差し伸べます。ですがその瞬間、装者達に活動を中止するようにと弦十郎から連絡が入ります。S.O.N.G.が査察を受けるというのです。
これまでの話数を見ている視聴者としては、風鳴訃堂達「鎌倉」関係者が、響達の知らない所で活発に動いているのはわかるわけですが、弦十郎や八紘にはまだそこがはっきりしていないのですよね。2人の情報網を合わせたらそれなりの状況を把握できそうなのかもですけど、父親であり二課の初代司令官でもある訃堂の方が一枚も二枚も上手で、しっぽをつかませないようにしているとも考えられます。
それと、やはりこの国をノイズの脅威から救ってきた中心人物を疑ってかかるのはなかなかできないのかもしれません。実際、訃堂が自分から交渉の場に立つような真似までしているからには相当な狙いがあると思われますが、まだその真実は明らかになっていません。弦十郎達が本当の事を知った時は、大きな選択を迫られそうですね。
(ところで前から少し気になっていたのですが、弦十郎の兄弟って何人いるのでしょう? これまでは兄の八紘ぐらいしか出てきていませんけれど、2人の名前にある「八」とか「十」とかを見ると、かなりいるのではという予想もできそうです。この話数での弦十郎の口ぶりからすると、この2人以外にも確かに兄弟がいそうです、、、。全員(10人? なら装者の数より多い!)がそろい踏みする事はあるのでしょうか。)
この第5話では、本格的な雪の場面が描かれています。本作シリーズでは夏前後の場面のイメージが強いですが、これからは冬を背景にストーリーが進んでいくのかも。響達には、暖かな陽だまりあふれる穏やかな日々が訪れると良いですね。
穏やかさで言えば、ここではカラオケのエピソードが描かれています。査察のおかげで基地に詰める事ができないので、代わりに息抜き、というつもりでもあったのでしょう。
翼の気分転換の意味合いもあるのでしょうが、本人はまだあまりそういう気持ちにはなれないようです。一方でもう1人、いつもシンフォギア関係の開発に明け暮れているエルフナインは、かなり楽しんでいる様子です。
ところが、という事態が起きていくのですね、、、。前回第4話で、本編後のCMのナレーションで、エルフナインが言っていた事は結局フラグだったのでしょうか?
それと、エルフナインが歌っていた曲も気になります。「また会う日まで」という昔の歌謡曲らしいのですが、タイトルといい、歌詞といい、これからエルフナインの身に起きる事を予言しているような? この歌をチョイスしたという事は、少なくともその辺りが重要になるという意味なのかも。
また、歌詞には「2人」という言葉も何回か出てきます。この場合、これはエルフナインともう1人、未来の事を表している? これはどうなっていくのでしょうか。
(ちなみに、「ノーブルレッド」という言葉をタイトルに含んでいる歌謡曲もあるみたいです。、、、実は第5期は昔の歌を紹介する、みたいな特徴がある?)
この流れを際立たせる役割があったのでしょうか、前半では響と未来の入浴シーンが。響にはまだまだ悩みが多くて、未来も同じように胸を痛めているわけですが、だからといって2人で暗い顔をしてばかりもいられません。せっかく誰にも邪魔されない彼女達だけの時間ですし、思う存分いちゃいちゃしたっていいですよね。
(それにしてもいつも思うのですが、彼女達がいるリディアン音楽院の寮って、とても豪華ですよね。2人部屋なのにあんなに広くて、お風呂も2人で入っても十分余裕があります(この広さは、ルームメイトと一緒に入れ、という学校側の暗黙の指示?)。リディアンって、実はリッチな私立だったりするのでしょうか。
また注目なのが、響と未来の生活スタイルですね。この話数ではお風呂の場面しかありませんでしたけど、勉強はリビングのテーブルで一緒にやっていますし、料理をする時は広いキッチンなのにくっつくぐらい寄り添っています。さらに寝る時は、ベッドがちゃんと別々に用意されているのに、わざわざ1つのベッドに一緒に入って、、、。お互いに相手と離れたくないという気持ちはとても強いのでしょう。)
そんな2人が、カラオケの場面では突然の言い合いに。これは、翼の気持ちを切り換えさせるために、2人で一芝居打っているのかなとも思ったのですけど、そうでもなさそうです。
でも、未来の言っている事はとても大事だと思います。響の事は、彼女が装者になるずっと前から知っていましたし、「ライブ会場の惨劇」を生き抜いた響がどんな迫害に遭ってきたのかも見ています。
そういう彼女だからこそ、響が傷つきながらも無茶し続けるのを、とても心配しているのでしょう。心配しているから、強い言い方にもなるのではないでしょうか。
それと、もう一つ、自分があのライブ会場へ一緒に行けなかった事を、未来は実は後悔しているのではないでしょうか。自分のせいで響だけに苦しみを背負わせてしまったのではないか、と。
こんな風に、突然未来が厳しい言い方になってしまったのは、日頃の彼女の思いも影響しているのかもと思えます。本当は響には無茶をしないでほしい、そう言いたい気持ちがのどまで出かかっているのを、彼女はいつも抑えてきたのではないでしょうか。それがこの時、我慢しきれなくなってしまった、とか。一度口に出してしまったからには、2人はこの気持ちをどうにかしなければならないのでは。そうするための時間やチャンスが、彼女達に与えられるのかどうかが気になる所です。
(ところで、この話数のサブタイトルになっていて、作中でも未来が言っている「かばんの隠し事」は、未来のキャラソン「歪鏡シェンショウジン」のカップリング曲ですね。この曲は、未来役の井口裕香さんとクリス役の高垣彩陽さんがパーソナリティをつとめるWebラジオ番組「戦姫絶笑シンフォギアRADIO」のオープニングにも使われています。明るい曲調が「歪鏡~」と対照的ですが、響を思って自分の気持ちを少しだけ隠して生きる未来の姿は、このエピソードのような場面を見てしまうと、響のためになっているのか、また未来自身のためになっているのか、考えさせられてしまいそうです。)
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