グランベルム プリンセプスのふたり 第4話
テレビアニメ「グランベルム プリンセプスのふたり」、第4話「風水師リンフェンフェン」です。
大量の光線を降らせアルマノクスを追尾して攻撃させるジーグァンロン、素早い動きで相手を圧倒する雪月梅花(せつげつばいか)。新手のアルマノクスが姿を現した事で、戦局は混乱してきます。満月と新月はホワイトリリーとヴィオラカッツェを操って何とか連携しながら、相手の攻撃の傾向をつかもうとします。
この話数では寧々の過去が少し描かれています。彼女と、菜々、美々の3姉妹は、風水師リンフェンフェンの娘でした。寧々には小さい頃から魔術師としての才能があったようですが、母親はそれを誰にも知られてはいけない、魔術を使ってはいけない、と厳しく言いつけて彼女を育ててきたらしいです。
寧々は、魔術には恐ろしいものがついて回ると聞かされ、実際に自分の体が成長しないというつらい事態に陥ってしまいます。そういう経験をしてきた結果、彼女は、魔術を操る力を持つ自分に対して、マイナスのイメージしか持つ事ができなくなってしまったのかもしれません。
彼女が前向きになれるチャンスはあるのか、という部分がここでは重要になりそうです。もしそうなれるのだとしたら、彼女は自分自身の決断で行動しなければならないのでしょう。もしそうする事ができたのなら、結果がどのような事になろうとも、彼女に悔いはないのでは、と思えます。
寧々が何を求めてグランベルムに参加しているのか、についてはまだはっきりとしていない感じですね。母親が関係していそうではありますが、詳しくわかるのはまだ先、でしょうか。
まだわからないという点では、九音も似ている感じです。彼女が操っていた雪月梅花は、以前は姉の四翠が使っていたものっぽいですけれど、四翠は今は起き上がれる状態ではなさそうです。この姉妹に起きた出来事については、また別の回で描かれていくのかもしれません。
その九音は、満月と新月の前に姿を現しています。満月達がグランベルムに参加していて、いわば敵とも考えられる存在でもあるのに、自分の素性を相手にさらすのはなぜなのか、、、。彼女は、相手の2人、特に満月に、何かの可能性を感じていたりするのでしょうか。
寧々の動きにも、変化がありそうな気配です。その理由にも、もしかしたら満月の振る舞いが大きな影響を与えているのかもですね。
それと、彼女の場合は、満月の妹の希望の存在も大きい事でしょう。自分の事を怪しんだりせずにぐいぐい近づいてきて、親愛の感情を正面から向けてくる希望に、寧々は、自分でも知らない間にめろめろになっている、とか? この2人の百合な関係を表すエピソードとかたくさん見てみたいものです。
関係性でいえば、新月とアンナの関係もまた少し描かれています。アンナがあれほど新月を憎むのは、自分の周りにあったものがどんどん彼女に奪われていくと感じているから、みたいです。新月自身はそうしようとしているわけではないでしょうし、もしかしたらアンナもそこはわかっているのかも。それでも、自分が大切にしたいもの、自分に愛を注いでほしい相手ばかりが新月の方を向いてしまっているのが、本当は寂しかったりするのでしょうか。
今の状態では、新月本人が何を言っても逆効果になってしまいそうです。アンナの苦しい気持ちを救うには、もう少し何かが必要になるのでは、という気もします。
(この他、普段はのらりくらりとしている雰囲気の水晶も、胸に抱える何かがありそうです。ステージアウトさせられてしまったロサも近い気持ちは持っているのでしょう。グランベルムに参加して、プリンセプスになろうとする人達は皆、胸の中に欠けてしまった何かを持っていると考えられそうです。)
途中の場面で、九音は満月に問いかけています。新月と一緒に行動するのはなぜなのか、いつかお互いに戦う事になったらどうするのか、と。
これに対して、満月ははっきりと、明るい表情で答えています。そういう顔ができるのは何か確信があるからなのかなとも思えますが、少なくとも確証はないみたいです。彼女が九音や新月に答えたような事に果たしてなっていくのかどうか、それはこの先そういう状態になった時に初めてわかるのかもしれません。
| 固定リンク
「百合レビュー」カテゴリの記事
- 星屑テレパス 第2話(2023.11.17)
- 16bitセンセーション ANOTHER LAYER 第1話(2023.11.15)
- 星屑テレパス 第1話(2023.11.09)
- アサルトリリィ BOUQUET 第5話(2023.10.30)
- アサルトリリィ BOUQUET 第4話(2023.10.23)
コメント