キャロル&チューズデイ 第15話
テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第15話「God Only Knows」です。
プロデューサーのトビーが参加して作ったキャロル&チューズデイの新曲、「Army of Two」の人気は上々な様子。街ではたくさんの人がこの曲に耳を傾け、応援する動画を投稿する人も増えています。そんな時、キャロルとチューズデイに会いたいというミュージシャンからのオファーが舞い込みます。相手は、あらゆるミュージシャンがリスペクトしているという伝説的な人物、デズモンドでした。
トビーに続いてまたも業界の大物がキャロルとチューズデイの前に現れていますね。、、、といっても2人は、トビーの時と同じように、相手の事を全く知らないみたいです。これが彼女達らしさとも言えそうでしょうか。あらかじめよく知らない分、緊張せずお互い本音でふれあえるのは良いのかもです。
(キャロルもチューズデイも、音楽業界の事を全く知らないわけではないのですよね。クリスタルの事は2人とも知っていますし、デズモンドの邸宅の床に書いてあったサインを見て驚いているので、少なくともその中の一部の人達は知っているのではと思われます。)
キャロル達は、デズモンドと話している中で、音楽の持つ力を教えられているようです。実際にこの人の歌っている姿を目の前で見た事も、彼女達に確信を持たせるポイントになったのではないでしょうか。
音楽がどれほど素晴らしいか、どんな可能性を持っているのかを、彼女達は実感できた事でしょう。ですが同時に、何かとても重い役割をデズモンドから投げかけられたような、、、?
2人は、今はまだ、一緒に楽しく曲を作ったり演奏したりしたい、という思いが強いように感じられます。そういう事もあって、言われた言葉の重要さも、まだちゃんと理解しているわけではないのかも。
このまま何も起きなければ、彼女達は「音楽って素敵だな」と思いながら、これまで通りの生活をしていくのでしょう。でも、周りの状況がそれを許さなくなる気配が漂っています。彼女達以外の場所で動いている世界の変化が、彼女達自身の思いとは別に、彼女達に迫ってくるのかもしれません。
途中、デズモンドの歌を聴いている場面で、キャロルとチューズデイは思わず手を握り合っています。あまりの気迫というか歌詞に込められた思いの強さのために、そうせずにはいられなかった、という感じです。
2人は歌の中に、愛する相手を失ってしまったら人はどうなるのかを見たのかも、という気もします。自分達には愛すべき人がちゃんとそばにいてくれている、その事を確認したくて、お互いに手をつないだのでは、と思えます。
でもこれが百合な恋愛感情なのかというと、そこまではいっていないように感じられます。ここで彼女達が思っているのは人同士がお互いを大切にしたいと願う感情、なのかな、と。
彼女達には是非百合的に発展していってもらいたい所ではありますけれど、そうなるにはもう少し展開が必要になりそうな? いろいろな壁を乗り越えて、彼女達が結ばれるような関係になると素敵ですね。
・「キャロル&チューズデイ」レビューリスト
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