グランベルム プリンセプスのふたり 第1話
テレビ放送が始まったアニメ「グランベルム プリンセプスのふたり」を見てみました。第1話のサブタイトルは「世界で唯一の魔術師」です。
平凡な高校生の女の子、小日向満月(こひなたまんげつ)は、自分だけにできる何かがあるのではと期待しながら、いつも思い通りにならずにいました。ある夜、空を見上げると大きな月がかかっていて、耳に誰かの声のようなものが聞こえてきました。
満月は、何者かによる戦いに完全に巻き込まれてしまったと感じているみたいですが、「魔法」という言葉を聞いたとたんに生き生きしていますね。単に不思議なものに興味があるのか、それとも魔法で自分を何か素晴らしいものにしてもらえると期待したのでしょうか、とにかく、自分の前に突然現れた世界観に対して前向きになっているようです。
(ところで、自分の平凡さに飽き飽きしていて何かになりたいと願っているヒロインの目の前に、魔法がちらつかされるアニメ作品というと、つい別作品を思い出してしまったり、、、。まあ本作はたぶんあちらとは別の流れになっていくのでしょう。)
満月のいる時代では、魔法を使える人はほんの少しだけみたいです。その人達がバトルを繰り広げているのは、勝ち残った者に強大な力が与えられるから、らしいです。それほどまでに、戦っている人達は、自分だけの何かを、強大な力でなければ手に入れられないほどの何かを、ほしがっているように見えます。それが何なのかは、これから語られていくのかもです。
この話数では1人だけ、満月が出会った女の子、新月エルネスタ深海(しんげつえるねすたふかみ)の願いについては本人が話しています。そこには何か秘めた事情がありそうですけれど、満月はそれを教えてもらう事ができるのでしょうか。
新月達の戦いは非情なもので、少しでも気を抜けばすぐに出し抜かれたりたたきつぶされたりしてしまいます。この中で生き抜いて行くには、誰に対しても情け容赦などかけてはいられないように思えます。
(バトルはハードなのかもですけど、戦いに使われるロボットのようなもの(魔法人形「アルマノクス」というらしいです)のデザインが3頭身ぐらいな感じなのですよね。鋭い眼光でにらみをきかせたりもするのですが、その見た目もあってあまりバトルのハードさが伝わってこないような、、、? これも何か演出の狙いとかなのでしょうか。)
新月は複数の相手から狙われていますが、冷静(という冷酷というか)な戦い方で切り抜けています。その彼女が、アルマノクスの一部を破壊されるような状況が起きています。
その理由は、その場にいた満月を助けようとしたから、みたいです。その日初めて会った満月を、新月が保護しなければならない理由はなさそうですけれど、、、何が彼女をそうさせたのでしょう。
魔法を使える素質がありそうだったから助けた、というのでは、戦う相手を増やしてしまう結果にしかなりません。お弁当を食べさせてもらったからその義理で、とも考えられますがそれだけではなさそうな気がします。
新月は、満月の持つ何かに魅了されたのではないでしょうか。自分が戦う目的さえかすんでしまうような何かを、彼女は満月の中に見つけたのかも。
作品のタイトルにある「プリンセプス」とは、「世界で唯一の魔術師」を意味するみたいです。「世界一」なので、プリンセプスになれるのは当然1人だけ。なのに、タイトルには「ふたり」とあるんですよね。この「ふたり」とは、、、満月と新月? 彼女達のつながりが、今までの常識をひっくり返してしまうほど強く、甘いものになっていくと素敵ですね。
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