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2019年5月17日 (金)

キャロル&チューズデイ 第6話

 テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第6話「Life is A Carnival」です。

 ライブデビューを果たしたキャロルとチューズデイ。観客は10人ほどでしたが、拍手はもらえましたし、彼女達にとってはこれから先へ進むための第1歩になったのではないでしょうか。

 そこへ早速次のライブの予定が入ります。大規模なフェスのメインステージで、キャパは10万人にもなるとか、、、。実際は、演奏できるかどうかわからないメジャーバンドの穴埋め用員だそうですが、もし演奏できるなら大きなチャンス。と同時に、もし失敗したら非難の嵐になってしまいそうです。

 元々演奏する予定のバンド、オメガは、かなりハードな楽曲を持ち味にしているようです。その代役に「キャロル&チューズデイ」を持ってくるのは、かなりお門違いのような気もします。
 観客を楽しませて興行を成功させるなら、近いジャンルのバンドか、お客を持ち上げるのに慣れたライブ経験豊富なミュージシャン辺りを持ってきた方が良い気もしますね。フェスを取り仕切っているらしいヘフナーならそう考えるでしょうし、その手のツテもたくさんありそうです。それでも彼女達を起用しようとしたのは、マーズ・ラウンジというハコの持ち主、エリザベスが紹介したから、でしょうか。

 では、エリザベスはなぜ推薦したのでしょう。キャロルとチューズデイの音楽性を勘違いしていた、なんてわけはないですよね。
 彼女は、2人にはチャンスが必要だと思ったのかもしれません。しかも今すぐに。彼女はたぶん、これまで火星でたくさんのアーティスト達を見てきたのでしょう。売れたのもいれば売れなかったのもいる。才能にあふれていた人もいればそれほどでない人もいる。音楽の才能がある事とメジャーになる事がイコールじゃない、という例は今までいやというほど見てきたのかも。
 そこで見つけたキャロルとチューズデイに、彼女は願いを託したのではないでしょうか。AIなどでは作り得ない、人の歌が、どれだけ魂を揺さぶるのか、それを少しでも多くの人に知ってもらいたいという願いがあったのかなとも思えます。

 果たしてフェスではどうなったかというと、、、2人にはつらい状況だったようです。10万人の観客の生の反応を、たった2人だけで受け止めたのですから、彼女達にはかなりこたえたのでは。

 でも、たとえ9万9999人に否定されたとしても、残りの1人に歌が届くなら、それは素晴らしい事なのではないでしょうか。歌を歌うという事はそういうものなのかもしれません。

 舞台の袖で、彼女達はお互いを確かめ合っています。2人だけで味わったこの経験は、彼女達の関係をより深いものにしていくように感じます。

 また、彼女達は新しい目標も手に入れたようですね。そこへ向かって、一緒に進んでいく気持ちを強く持てた事でしょう。

 ところで、フェスのステージでのクリスタルの歌の歌詞、「Unbreakable」は、キャロルとチューズデイの関係を暗示していたりするでしょうか? もしそうなら、これからも彼女達は一番近い存在として、楽しい事も苦しい事も一緒に経験し、もっと親密になっていけるのでは、という気がします。

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