スター☆トゥインクルプリキュア 第１５話

　テレビアニメ「スター☆トゥインクルプリキュア」、第１５話「お宝争奪！ 宇宙怪盗参上☆」です。

　まどかのパクトが指し示す射手座のプリンセススターカラーペンのありかを求めて、ひかる達はゼニー星へ。たくさんのお金が常に右から左へと動くこの星の風景は、富と虚飾にまみれた大都市といった雰囲気です。導かれるままにまどか達が向かった先にあったのは、巨大なオークション会場でした。

　オークションと聞いて、ひかる達はちょっと予感があったのではないでしょうか。もしかしたら、競売にかけられるアイテムの中にプリンセススターカラーペンが、、、？　本当にそうなるのかどうかは作中で描かれていますけれど、たとえひかる達に競り落とす権利があったとしても、ひかるのお小遣いぐらいではどうにもならないのかも。

　かといって、このまま誰かが買い取ってしまったら、ひかる達が手に入れるのは難しくなりそうです。星空界のためだから、それちょうだい、なんて言ったって、どこの星の人間ともわからないひかる達を簡単に信用して渡してくれる宇宙人なんてほとんどいないでしょう。（ましてや「１２本そろったら何でも願いが叶う」なんて曰く付きになったら、反対にララやえれな達が持っているペンが狙われそうです。）

　ペンがどういういきさつで会場まで持ってこられたのかはわかりませんが、オークションに出品されたからには商品として扱われる事になります。それを手に入れるには、正々堂々と競り落とすしかない。オークションについて知識があったまどかは、この難題に正面から挑んでいます。

　ここからのまどかはかっこいいですね。宇宙のセレブ達を相手に一歩も引かず、本当は何でもないものを使ってブラフをかけるなんて、並みの中学生じゃないです。
　父親がオークションに臨む姿を見てきたといっても、自分自身が競りに参加するというのは訳が違うでしょう。それをやろうと考えるのも、またやり遂げてしまうのも、なかなかできる事ではなさそうです。まどかにはここ一番の度胸があるのでしょうね。
（ちなみにまどかの父親って、政府直轄機関の調査員、言ってみればお役人なのではとも思われます。普段の行動を見ていても生真面目そうですし、そういう人がオークションに参加していたというのはちょっと不思議な気もします。）

　まどかがオークションで堂々と振る舞えるのは、彼女が香久矢家の人間としての身のこなしを教え込まれてきたからなのかもしれません。でも、一番大切な場面で彼女が見せた表情は、彼女自身の気持ちが生み出したもの、という気もします。彼女のその表情が、プリキュアとしての活動でも皆に勇気や力を与えてくれると良いですね。

　それから、ここでは新キャラも登場しています。宇宙アイドルのマオと、宇宙怪盗のブルーキャットです。マオはとても人気があるようで、宇宙星空連合に属さないゼニー星でも知られているぐらいですから知名度は高いのでしょう。彼女の髪型やしっぽ（これはアクセサリー、でしょうか？）の感じ、それに語尾の「にゃん」も含めて、猫をイメージしているみたいです。
（プルンスはマオの大ファンらしいです。フワを連れてプリキュアを探している旅の途中でマオの歌に力をもらったようですね。（ところでプルンスってどういう素性を持っているのでしょうか。「プルンス」という名前を１文字変えると「プリンス」になるから、どこかの星の王子様だったり？　実際はどうなのでしょう。））

　一方のブルーキャットは、作品のオープニング映像に出てきてますね。この先、ひかる達と深く関わっていく事になる？
　彼女の服装は、シルクハットに燕尾服風のスーツ、髪は三つ編みにしています。青い縁のサングラスをかけていて素顔を隠しています。
（オープニングの映像では、サングラスが少し吊り目気味に描かれていて、いわゆるグレイタイプの宇宙人っぽいなと思っていました。第１話でひかるがノートに描いた「フワ座」（彼女がフワ達と出会うきっかけになりました）の前のページに描かれていたのが「グレイ座」だったので、そういう関係で何かあるのかなと思っていたのですけれど、、、実はあまりつながりはなさそう？）
　ブルーキャットは、なぜかプリキュアやプリンセススターカラーペンの事を知っている様子。一応(?)奪ったお宝はもらっていくみたいですから、ペンだけを狙っているわけではなさそうです。

　彼女の狙い、それに本当の姿は、いつかわかる時が来るのでしょうか。またその時に、ひかる達と深い関係になっていくのかどうかが気になります。

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