キャロル&チューズデイ 第7話
テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第7話「Show Me The Way」です。
サイドニア・フェスでのステージを何とかこなしたキャロルとチューズデイ。次にライブをする当てはあるのか考えていた時、ガスとロディがもっと手っ取り早い方法を思いつきます。それは、オーディション番組に参加して優勝する事。「MARS Brightest(マーズブライテスト)」は火星で人気のオーディション番組で、優勝すればメジャーデビューが約束されているといいます。2人はこの番組に挑戦する事にしました。
AIが音楽を作ったりする時代でも、素人からアーティストを発掘する番組が人気なのですね。応募者20万人というのはかなりの数のような。審査をするスタッフも大変なのではという気がします。実際作中でも、審査の様子が割と長めに描かれていて、かなり個性的な(クセのある?)人々が音楽を披露しています。スタッフの反応を見ると、だいたいの応募者のパフォーマンスは、期待したものではなかったようです。ではキャロルとチューズデイの場合は、、、というのがその後描かれていきます。
チューズデイは、キャロルが審査会場で審査員と話していた事が、気になってしまったようです。キャロル本人は特に気にしていない様子ですが、初めて聞く彼女の身の上が、というか初めて彼女の身の上を聞いたという事自体が、チューズデイに何かを考えさせているみたいです。
家出をして居場所が見つからない自分を、キャロルは快く迎え入れてくれた。それからは、2人で作曲したり歌ったり、生活費のためにバイトをするのだって楽しくて仕方がなかった。出会う前まで相手がどんな暮らしをしてきたかなんて、別に知りたいとも思わなかったしその必要もないと感じていた。
ハーシェルシティから出てくるまでは、チューズデイの世界は狭いものだったのかもしれません。世の中にはいろいろな人がいて、自分のこれまでの生活とは全く違った生き方をしてきた人がいるなんて、想像もできなかったのでしょう。
年頃も近いしすぐに意気投合できたキャロルの生い立ちも、自分に近いものなんだろうぐらいに何となく考えていたのかも。でも事実は違っていました。
ではチューズデイは、いろいろな経験をしてきたキャロルを憐れんでいたのでしょうか。いえ、そうではないのでしょう。彼女は、自分の都合でキャロルを振り回してしまっていたのではないかと思ったのかもです。相手が何も聞かずに優しくしてくれるから、つい甘えてしまっていたのではないかと。
でもチューズデイはここで、自分の振る舞いに気づく事ができました。いったんわかれば、彼女達ならやり直すのは簡単でしょう。
この出来事をきっかけに、彼女達はお互いをより深くわかり合う事ができるようになるのではないでしょうか。キャロル&チューズデイのチームワークは、さらに高まっていくのでしょう。
・「キャロル&チューズデイ」レビューリスト
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