キャロル&チューズデイ 第4話
テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第4話「Video Killed the Radio Star」です。
キャロルとチューズデイを売り込むためにガスが考えた次の作戦は、ミュージックビデオの制作。ロディが見つけたディレクターAIに監督をさせるのですが、皆の希望を全部詰め込んだ映像を作るには、何かと物が入り用だとわかり、キャロル達が曲作りをする間にガスが調達してくる事になりました。
この話数では、ギャグな雰囲気のエピソードが全面的に描かれていますね。素性をよく知らないディレクターAI(値段も安く評価も星1つです)の言いなりになっていては、自分達らしさを伝える映像を作るのは難しそうにも思えるのですけれど、何の疑いもなく協力してしまうのは、とにかく誰でもいいから頼りたいという切実な状態だったという事なのでしょうか。魂に訴えかける歌さえ歌い続けていればいずれ何とかなる、わけでもないのをガスは知っていたから、自分なりのマネージメントをしようとした、のかもですね。
ここからのキャロルとチューズデイは、「The loneliest girl」だった自分達を皆に受け入れてもらいたいという切ない願いを胸に抱きながらも、芸能人として「売れる」(冒頭のせりふでロディが言っていました)方向へと進み始めている感じがします。そうなると、芸能界でのシンデレラストーリーのようなものが話題の中心になっていきそうな気もしてしまいます。彼女達にはそれよりもっと大きな、AIが人の娯楽を牛耳ろうとする世界をひっくり返すような事を成し遂げてもらいたいかもですけれど、、、それはこれから起きていく事になるでしょうか。
百合的には、、、ガスの元妻で、ヘアスタイリストのマリーがそんな雰囲気を見せています。彼女は昔のガスの写真をいまだに持っていたりしますが、まだ気があるというよりは、アーティストとして尊敬しているとかなのかもです。
そういう彼女の新しいお相手は、アンヌという名前の女性なのですね。本作の世界観では女性同士でも結婚できるみたいです。
マリーとアンヌの愛情表現を目の前で見たキャロルとチューズデイは慌てています。これは、女性同士の恋愛関係にマイナスなイメージを持っているとかではなく、2人とも恋愛に疎いみたいな事らしいです。
キャロルもチューズデイも17歳ですが、恋愛経験はないみたい。興味はありそうでも、積極的に恋したいと考えている風でもないっぽい? マリーが素敵な人と引き合わせようとしてもちょっと敬遠しています(ちなみにマリーは魅力的な男性も女性も知っているようですが、チューズデイ達に紹介しようとしたのは男性らしいです。マリーは、2人は自分とは好みが違うと思っている、という事?)。
キャロルもチューズデイも、今は自分達の歌をできる限り多くの人に届ける事に精一杯で、恋愛を考える暇もない、のでしょうか。彼女達が作中で恋心を抱くようになるのかどうかはわかりません。彼女達が誰かに好意を抱くようになるとしても、その相手が誰なのか(お互いに対して、という選択肢も含めて)は気になる所です。
この話数でマリーの存在が描かれた事から、百合な展開も意識してしまいます。キャロルとチューズデイがそういう気持ちになっていってくれると、百合的には素敵な流れになりそうでしょうか。
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コメント
作品自体はなかなか良いと思うのですが、百合的なものになるかどうか・・・。もう少し様子見でしょうか。
投稿: ジョーンズ卿 | 2019年5月 8日 (水) 22時14分
物語の世界観もどことなく優しさがあって素敵ですし、
音楽も良い感じですね。
でも今の状態が続くと百合的な発展はなかなか期待
できなさそうな雰囲気も、、、。
(別の場ではありますが)「女の子が2人いれば百合」
ともおっしゃっている赤尾でこさんが脚本を担当されて
いたりするので何かあると良いのですけれど、どうなる
でしょうね。
投稿: ギンガム | 2019年5月11日 (土) 23時26分