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2019年5月 6日 (月)

イベント「ガレット百合祭り」

 発行ガレットワークスによる自主制作百合コミック誌「ガレット」は、この5月で2周年となります。それを記念したイベント「ガレット百合祭り」に行ってきました。参加された皆様、作家の皆様、お疲れ様です。

(ちなみに「百合祭り」というと、奈良にある率川神社(いさがわじんじゃ)で毎年開催される「ゆり祭」をつい思い出してしまいます。あちらは純粋に百合の花にまつわるお祭りですけれど、巫女さんによる舞の奉納があったり、七媛女(ななおとめ)とゆり姫の行列巡行があったりします。)

 開催場所は渋谷の東京カルチャーカルチャーです。このイベント会場での参加方法がどうなるのか気になっていたのですけれど、チケットで入場した後、食べ物か飲み物を1個以上オーダーする(お会計は最後に)形になっています(ちなみにこのイベント向けに百合をテーマにしたメニューもありましたけれど、割と早い段階で品切れになっていたみたいです)。5人掛けぐらいのテーブルが並べられていて、入場順で席に座れるようになっています。

 この日は100名ぐらいの人達が参加されていました。皆さん百合好きなんだと思うと心強い(?)ですね。男女比は、男性の方がやや多い感じがしました。

 舞台の方には、司会の方とともに、作家の方達がそろわれました。参加されたのは、本誌に作品を掲載されている作家さんの中から、袴田めらさん、浜野りんごさん、百乃モトさん、森永みるくさん、やとさきはるさん、寄田みゆきさんの6人です。皆さんこのイベント用のはっぴを着ていらっしゃいます。

 ふだんは皆さんの作品を目にする機会は多いですけれど、これだけたくさんの作家さんに一度に会えるチャンスはなかなかないのではないでしょうか。また、いろいろなお話が聞けたり、ライブドローイングで実際に絵を描かれている様子が見られるのも貴重かもです。

 トークでは、事前に会場の参加者から集めた質問などをもとに百合な(ものには限りませんが)話題で盛り上がりました。作家の皆さんがそれぞれ最初に百合を感じたきっかけは何かとか、どういう百合にときめくかとか、様々な事が話されていましたね。他には、最近はまっているものとか、執筆環境などの紹介が写真入りで行われていました。

 ライブドローイングの方は、トークをしている間に、1人が制限時間10分の間に描かれている様子を書画カメラで撮影してスクリーンに映し出す、というスタイルになっていました。その10分以外の時間を使って、描ききれなかった部分を補充されたりしていました。
 絵については1人1人にお題が割り当てられています。「涙を唇で拭う」とか、「双子姉妹百合」などがあって、完成したイラストはとても素敵なできばえです。完成後は会場に飾られた他、抽選会の賞品としても提供されていました。

 さらに、スペシャルゲストからのメッセージ映像も紹介されています。スクリーンに登場したのは、百乃モトさんが作画されている作品「リバティ」の原作も担当されている声優の橘田いずみさんです。いずみさんは百合好きでいらっしゃいますから何かこのイベントにも関わってくるのではと思っていたのですけれど、こういう形だったのですね(この日は餃子のイベントがあるためこちらには参加できなかったそうです)。今度は是非参加したいとおっしゃっていたので、もし実現したら楽しそうですね。

 このイベントについては、立ち上げに関係された寄田みゆきさんが、またやりたいという事をおっしゃっていましたので、これからも期待できそうでしょうか。今度あるとしたら、参加される作家さんそれぞれが、ご自分の、もしくは他のガレット掲載作家さんの作品でお勧めしたいものや百合ポイントなどを紹介する、みたいなコーナーもあると面白いかもです。

 また、作家さんのやってみたい事についてのトークの中で、百合専門の本屋を開く、といったものがありました。その本屋には百合作品だけが置いてあって、作家の方達が交代で原稿を描きながら店番をする、というものだそうで。司会の方によると、それも実現できるのでは、みたいな感じに言われていました。例えば期間限定ショップのようなものだったり、何かのイベントの出展の一部として、なんてやり方ならば割とできちゃいそうでしょうか(いえ、別に本格的な書店でも全然かまいませんけれど)?

 トークの締めくくりの後は、フリータイムとなりました。ステージに模造紙を貼りだして、作家さん達がイラストを描くという流れになっています。参加者もステージに上がって自由に交流できる時間となっていました。

 物販の方は、会場の入り口近くにコーナーがあり、サイン入り複製原画や、Tシャツ、トートバッグ、トレカや缶バッジなどが用意されていました。これらの一部についてはグッズ販売のページから発売される予定があるそうです。

 といった感じで、この日は、百合作品を手がけられている作家さん達のお話がたくさん聞けて楽しいひとときとなりました。これからもこういうイベントが行われると良いですね。もっと百合のときめきをたくさん感じられる企画などあると素敵かもです。

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