八月のシンデレラナイン 第4話
テレビアニメ「八月のシンデレラナイン」、第4話「分かれ道に立っても」です。
野球リーグのリトルシニアでそれぞれチームに所属していた翼(つばさ)と龍(りょう)。彼女達が直接対決した決勝戦の思い出が語られます。5対0と完全に引き離され、残り2回の攻撃のみとなった翼達のチームは、雰囲気が険悪になり、チームメイト同士の言い争いまで起きる始末。けれど翼は仲間を励まし、残りのチャンスを生かそうと笑顔で皆に語りかけます。
リトルシニアの決勝戦については、これまで少しずつ話題が出ていました。翼のいるチームが劣勢だった事、でもリーグで優勝した事。その間をつなぐエピソードがここで描かれていますね。
どちらのチームも、決勝戦まで勝ち進んでくるぐらいですから強豪なのでしょう。メンバーの意識も、野球への取り組み方もそんなに変わらないと思えます。ピンチに陥った時についいらだってしまうのも同じ。
一つ違っていたのは、どんなに苦しい状況でも気持ちを切り換えて全力を出す事に集中できたかどうか、でしょうか。その原動力になったのが、翼だったのですね。
翼は、プレイヤーとしての実力を備え、チームを団結させるだけの度量も持っていました。その彼女が優勝の瞬間に味わった気持ちは、、、。中学生活の間中はずっと、彼女はその思いを変えずにいたのでしょう。
小さい頃から翼を知っていた智恵(ともえ)は、翼が野球をしていてもいなくても、ずっとそばにいました。翼が野球についてどんな経験をし何を感じていたか、彼女はよくわかっているのでしょう。
翼が野球を始めた頃、彼女は、翼と自分との時間を奪う野球があまり気に入らなかったみたいです。でも、野球に熱心に打ち込む彼女の姿を見て、考えを変えていったようです。
それに、うまくプレイできた時に見せる翼のとびきりの笑顔を、いつも見ていたいと思ったりしたのでしょうね。また、たぶん翼は、野球に関わっている時以外は智恵を大事にしてくれたのでしょう(翼は高校進学を考えた時、智恵が受験するからという理由だけで里ヶ浜高校を目指しています)。だから智恵は、どんな時でも翼に寄り添おうとしたのではないのでしょうか。
翼が再び野球を始める決心をした時、智恵は自分も一緒にやりたいと言いました。彼女の中には、野球を楽しんでいる翼の笑顔を誰よりも近くで見たい、という気持ちがあったのではと思われます。それからもしかしたら、チームも何もない状態ならしばらくは2人きりで練習する事になりそうだから翼をもっと独占できる、みたいな期待もあったかも?
高校進学前、2人が散歩か何かをしている場面がありました。そこでは彼女達はとてもさりげなく腕を組んでいます。これは彼女達の間にある愛情の表れの一つなのかもです。
翼に共鳴し野球をやろうとするメンバーはどんどん増えています。けれど、翼と智恵は強い絆を持ち続けてもらいたいように思えます。
(それにしても絵が、、、。これは変わっていくのでしょうか。)
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