キャロル&チューズデイ 第3話
テレビアニメ「キャロル&チューズデイ」、第3話「Fire and Rain」です。
キャロルとチューズデイのアパートへ突然押しかけてきた男、ガスは、自分を敏腕マネージャーだと名乗ります。ガスは、キャロルとチューズデイの歌手活動のマネージメントをすると言い出しました。
第1話で、キャロルとチューズデイは出会いました。彼女達は、お互いの抱える思いや、歌に対する情熱が響き合い、惹かれ合うように一緒に活動を始めます。彼女達にとっては、歌を歌える事が、一緒に歌う仲間がいる事が、直接喜びにつながっているように感じられました。自分達の思いを、自分達がここにいるという事を誰かに知ってほしい、そういう気持ちで、彼女達は歌っているようです。
それは、歌手として芸能活動をする事とイコールなのでしょうか? 人に歌を聴いてもらうだけであれば、どこかの街角に立って、取り締まりの警官の影を気にしながらパフォーマンスするのでもかまわないのかもしれません。平日はバイトに明け暮れながら、週末に向けて夜は2人で練習する、そういうやり方もあるでしょう。
実際、2人は、ガスやロディから話題を持ちかけられた時も、あまりピンときている感じではありませんでした。マネージメントを任せる事になった時も、そんなに乗り気ではなさそうな雰囲気です。相手のマネージャーとしての腕前が微妙っぽいから、というのもあるのかもですけど、彼女達としては、本格的な歌手になるという考えが、その時まではなかったとも考えられそうです。
でも、ガスの言葉の中で、彼女達には引きつけられるものがあったのでしょう。自分達の歌を、信じられないぐらいたくさんの人達に届ける。その言葉が想像させるものが、彼女達の気持ちを動かしたのではないでしょうか。
歌を皆に聴いてもらう、その事が何を意味するのか、本当にそうなったらいったい何が起きるのか。その辺りがこの物語の大きなポイントになるのかもです。
この話数の中では、デビューへ向けて活気づいてきたキャロルとチューズデイの生活の一部が描かれています。レッスンを受けたりするための費用を稼ごうと、バイトも増やそうとしています(キャロルの場合は、失敗してやめさせられないようにする努力が必要? チューズデイはバイトをした事がないらしいですからどうなるのか少し心配ですね)。
生活費もできるだけ切り詰めようとしているのでしょう。お風呂を一緒に、、、入ったりはしていないのかもですが、1人がバスタブにつかっている間にもう1人が洗面台を使っています。コインランドリーでは、洗濯機は別々にしているようで、倹約のために洗濯物を一緒に洗ったりするまでの仲ではないのかも(この場面では洗濯物が多くて偶然別々だった、なんて可能性もあるでしょうか)。こういった辺りから、彼女達の距離感が見えてくるかもしれません。
ここでの挿入歌は、第2話までの「The Loneliest Girl」に代わって、「Round & Laundry」が使われています。2人で一緒に歩んでいく目標ができた彼女達は、もう「The Loneliest Girl」ではないのでしょう。
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