キラッとプリ☆チャン 第54話
テレビアニメ「キラッとプリ☆チャン」、第54話「ジュエルチャンス? みらいがチャレンジだもん!」です。
みらいは、道で拾ったジュエルパクトを落とし主に返そうとしています。相手が誰か、彼女はわかっているのですね。
その子は、同じクラスの虹ノ咲だいあです(彼女の名前はエンディングクレジットには出ていないっぽいです。公式サイトのエピソードのページに、「虹ノ咲さん」として紹介されていますね。雰囲気としては、作中で2次元と3次元の間を自由に行き来するバーチャル・プリチャン・アイドルのだいあを象徴するような「2次の先」みたいな意味が持たせてあったり?)。彼女の教室での席順は、みらいのすぐ後ろですね。
これまでの2人は、それほど深くは関わって来なかったようです。クラスメイトのこのみ、ほくと、たまき達よりもつながりは遠いような。
それでも、みらいには気になっている事がありました。だいあのかばんには、ミラクル☆キラッツのマスコットキャラであり、みらい自身がデザインしたキラッチュの、小さなストラップが付けてあったのです。だいあが、キラッツやキラッチュを気に入ってくれているらしいと感じて、みらいは嬉しかった事でしょう。
相手が自分に好ましい感情を持ってくれている、そう理解したみらいは、だいあに対してかなり積極的にアプローチしています。この日の番組配信は、フェルト生地のマスコット作りに決定、しかもだいあに手伝ってもらおうとしています。
これはちょっと、場合によっては行き過ぎになってしまうかもですね。いくら相手がジュエルパクトを持っていたからといって、自分も配信に参加したいとか、配信に素顔を出したいとは思っていないかもしれません(実際、だいあは自分自身が出るチャンネルを持っていないみたいです)。
みらいのお願いについては、りんかがそっとストップをかけています。りんかは以前、自分のせいで兄がプリチャンをやめてしまったのではないかと思い込み(実際は違っていました)、プリチャンに関わるのをやめていました。そんな彼女だからこそ、みらいにお願いされてだいあが困っているのに素早く気づけたのでしょう。
仲良くなりたい一心から少し踏み込みすぎてしまったような感じのみらいですが、彼女もだいあへの気遣いをきちんと持っています。だいあが下の名前で呼ばれるのを嫌がっていると知ったみらいは、無理は言わずちゃんと名字で呼ぶようにしていますね。
だいあの手助けもあって、番組配信はうまくいっています。みらいはこのふれあいをきっかけに、だいあと仲良くなるための第一歩を踏み出せているようです。
では、だいあの方はみらいをどう思っているのでしょう。みらいに手をつながれたり、笑顔を向けられたりするたびに、彼女は顔を真っ赤にして照れています。だいあも、キラッツやキラッチュというよりは、みらいに憧れているように見えます。
そのだいあの部屋は、、、少し危なげな雰囲気もありそうな。まあ部屋中みらいのポスターだらけというわけではなさそう(写真も、みらいだけでなくえもが写っているものもあります)ですし、危険な方向に進むほど一方的にのめり込んではいない、と思いたい所ですけれど、どうなのでしょうね。
だいあは、みらいにもらったキラッチュと、自分が作ったキラッチュをくっつけたりしています。彼女は、みらいとそんな風に寄り添いたいと思っているのかもしれません。
それに、みらいの方も、実は似た気持ちを抱いているのではないかと思わせられる場面があります。冒頭、自分の部屋で目覚めたみらいは、自分のパクトとだいあのパクトを、両手で持ってにっこり微笑んでいます。彼女も、だいあと仲良くなりたいと願っているのかもです。
本作では、みらいとえもは幼なじみで一緒にプリチャンを始めていますが、親友以上の関係に進む雰囲気はなさそうです。りんかは後からメンバーに加わっていますが、プリチャンだけでなくいろいろな知識を持っていてみらい達のサポート役になる事が多い気がします。
さらのイケメン女子ぶりにみらいやりんかが思わずときめいてしまうのは、恋愛とは少し別物という感じですし、あんなとえも、アンジュとあいらの関係性には期待したいのですけれど、この2組のエピソードは今度のシーズンでは描かれるチャンスが少なそうです。そういった点も含めて、みらいとだいあの仲が進展すれば、本作も百合的に発展しそうに思えます。
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