八月のシンデレラナイン 第２話

　テレビアニメ「八月のシンデレラナイン」、第２話「できる、できない」です。

　女子野球同好会を立ち上げた翼達でしたが、生徒会から、その活動をやめるように言い渡されてしまいます。彼女達が通う里ヶ浜高校にはたくさんの運動部があり、部活の時間帯はグラウンドも体育館もほとんど使われています。野球ができるほどの広い場所は確保できない、というのが言い分のようです。

　だからといって野球をやめるわけにはいきません。翼や智恵達はとにかく野球ができる場所を求めて校内を探し回ります。

　その中で、彼女達は鈴木和香（すずきわか）に出会います。彼女は野球について詳しい知識を持っていて、初心者の夕姫や茜にも道具の手入れの仕方を教えてくれました。

　でも、野球をやる気にはなってくれないのですね。その理由は、彼女の過去の経験にあるみたいです。

　作中で、和香の兄が登場しています。大学で野球部に入ってプレイしているそうで、当然ですけれど体力や野球に関する知識は翼達以上でしょう。
　もしかしたらこの人が突然コーチとかになって翼達にかかわっていくようになる？　と、ちょっと不安になってしまいました（そういう風な展開の作品を幾つか見た事があるので、、、）けれどそうではないっぽいですね。翼達には、周りの手助けももらいつつ、彼女達だけで自分達の夢をつかんでもらいたい気がします。

　さて和香は、翼達とどう関わっていく事になるのでしょう。彼女の得意とする能力だけを使って皆を手助けする、というパターンもありそうです。チームを勝利させるにはそれでもかまわないとは言えそうです。
　が、それでは、和香は結局昔の自分から一歩も踏み出せていない事になってしまいますね。自分ができる事は何なのか、ではなく、自分がやりたい事は何なのか、それにきちんと向かい合って、答えを出す必要がありそうです。
　そうやって彼女が出す答えは、独りよがりのようにも見えてしまうかもしれません。でも、翼達はそんな見方はしないでしょう。皆で、楽しく、野球を「プレイ」する事が、翼の目指しているものなのでは、という気がします。

　百合的には、、、やはりあまりなさそうな雰囲気です。今の彼女達は、それぞれがいろいろなものを抱えながら団結して外へ向かっていこうとしている状況のような感じです。ふと周りを見回して、自分のそばにこんなにも魅力的な女の子がたくさんいるんだと気づけたら、何か進展していくのかもですけれど、なかなかそうはならなそうでしょうか。