私に天使が舞い降りた！第９話

　テレビアニメ「私に天使が舞い降りた！」、第９話「私が寝るまでいてくださいね」です。

　前半では乃愛が、映画のチケットをもらったから皆で見に行こうと誘っています。しかも期限は明日まで。、、、これは、かなりフラグ(?)ですね。
　実際、みやこも花も用事があっていけないらしいです。結果的に、乃愛とひなたの２人きりで出かける事になりました。

　これまでも乃愛は、少しひなたに惹かれているような素振りを見せたりもしていました。ここでは「デート」を意識したために、よけいに気になってしまっているようです。

　さて当日、乃愛はいつもよりさらにかわいらしい服装で待ち合わせをしていました。ひなたを見ただけで顔を赤らめてしまうほど、このシチュエーションにときめいています。
　ひなたの方はというと、どことなくいつもより颯爽とした服装のような。ポケットに手を突っ込んで歩くなど、かっこよさが表れています。
　彼女の場合、普段の男の子っぽいしゃべり方もあって、イケメン度が増している感じです。実はひなたもデートを意識していた、とか？

　ともかく彼女達は映画を見に行きます。選んだ作品は「ホワイトリリィ」です。みやこはこの作品のファンで、第２話でこっそりコスプレしていた時（そして乃愛にばっちり見られた時）もこのコスチュームでした。
　どういう作品なのかは気になる所です。ポスターの感じだと、変身ヒロインもので、ホワイトリリィには仲間がいるっぽいですね。劇場の入り口で小さなライトを渡される辺りは、あちらの作品っぽいかもです。
　ホワイトリリィのキャストにも注目ですね。声はゆかなさんが担当されています。これはもう、オマージュのようなものだったりするでしょうか。

　映画については、乃愛はあまり興味がなかったみたいです。けれどそれ以外の出来事のおかげで、彼女はとても嬉しい気持ちになっているようです。

　ひなたから「かわいい」と言われまくって、乃愛は笑顔になっています。何だか年相応の雰囲気がありますね。気になる女の子に好意を持たれていると改めて感じたから、というのも大きいでしょう。

　彼女の場合はさらに、いつも「かわいい」と言われたいという願いがここでようやくかなったから、という気もします。これまではあまり言われる機会がありませんでしたけれど、自分が望む通りの言葉をかけてもらうと、彼女はこういう表情になるのですね。もしかしたらこの表情が、彼女の素顔なのかもしれません。

　後半では、花たちが皆でみやこの部屋にお泊まりする事に。花をより身近に感じられるためか、みやこは大興奮しています。これは花も実の危険を感じるレベルかもです。

　こんな状況で、怖い映画を皆で見た後、夜中にトイレに行きたくなってしまうなんて。熟睡(?)しているひなたや乃愛に頼れない花は、必然的にみやこの所へ。

　これは、花にとっては苦しい経験のような気がします。みやこの事を、芯は悪くない人だと思っていても、危うい表情で危うい事をされそうになると、どうしても近づきたくなくなってしまうでしょう。
　なのにその相手に頭を下げなければならなくなるというのは、花にとってストレスになりそうです。もうこの後彼女はひなたの家に泊まりたくなくなってしまうかも？

　でもまあストーリー的にはそういう風にはならないのでしょう。花がみやこの部屋へこれからも通い続ける理由は、おいしいお菓子を食べるためだけではなくて、愛情を分け合うためとかであってもらいたい気もします。そこから百合な展開になっていったら素敵なのでは。

　ところで途中の場面で、みやこが、中学生になった花を想像しています（自分も彼女の同級生になっているという設定です）。その想像の中では、みやこを呼び出した花が、みやこに愛の告白を、、、。
　その直後、みやこは自分のイメージを拒否しようとしています。せっかく花が自分に微笑みかけてくれている（場面を想像している）のに、それを否定しようとするのはなぜなのでしょう。

　この感じだとたぶん、みやこはもう（第１話で感じた）自分の「もにょっとした気持ち」が恋愛感情なんだと気づいているのかなという気がします。そして、小学生と恋仲になりたいと考えるのは良くない、と思ったから、否定しようとしたのかも。

　そこまで意識しているのなら、自分が胸の中で本当は何を求めているのかにも気づけるのではないでしょうか。みやこにはそこをきちんと考えてもらって、百合なストーリーへ向かっていってもらいたいかもです。

・私に天使が舞い降りた！ レビューリスト