マナリアフレンズ 第10話
マナリア魔法学院は長期休暇にでも入るのでしょうか、皆荷物をまとめ、それぞれの方角へ向かう馬車へと乗っています。誰もが慌ただしく行き交い、ちょっと浮き足立っているようにも見えます。
その中で、グレアはいつも通りに生活している様子です。アンとも、普段と同じようにテラスでおしゃべりしていましたが、相手は急に出発の準備を始めます。
はっきり理由を聞かされず、目の前からいなくなったアン。気がつけば他の生徒達もほとんどいなくなり、グレアは取り残された気分になってしまいます。
学院をさまよう内、彼女はある不安に襲われます。もうこれきり、アンは帰ってこなくて、2度と会う事ができなくなってしまうのでは、と。
彼女の不安が当たってしまうのかどうか、については後半で語られていきますね。アンもグレアも、自分がそれぞれの国の王女だからこそ、自分の意志で変えてはいけないものがあるのだと、何となく感じてはいたのでしょう。それがふとしたきっかけで思い出され、急に不安になってしまう、という経験は2人ともこれまでに何度もしているのかもしれません。
だからこそ確かなものを手に入れたくて、彼女達はお互いを求め合ったのかも。今度の事も、そういう気持ちが起こさせた出来事だったとも言えそうです。
彼女達は、お互いに寄り添い合えない未来を、意識しています。それがいつかは現実になるという確信のようなものも抱いているのかも。
でもそのために、今を刹那的に生きてしまうのもあまり良くない気がします。あまり自暴自棄にならずに、よりよい可能性を探っていくのも大切なのでは。
うまくすれば、大人になっても一緒に暮らしていける方法があっても良いですよね。新しい愛の形の表現として、彼女達には、自分の望む未来へ向かって奮闘してもらいたい所です。
まあそれはそれとして、今の彼女達も、自分達の今の環境を変えようとしています。そこから百合満載な日々が始まっていくと素敵かもです。というかもしそうなるなら本作の続きが見てみたいものです。
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