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2019年3月27日 (水)

となりの吸血鬼さん 第11話

 テレビアニメ「となりの吸血鬼さん」、第11話「風邪の季節」です。

 休日、ゆっくり寝ていた灯は、物音で目を覚まします。廊下へ出るとソフィーがいたのですが、周りには段ボール箱がたくさん。彼女によると、コレクション部屋を整理していたら、荷物が雪崩を起こしたのだとか。灯は彼女を手伝う事にします。

 片付けの手伝いには、エリーとひなたも参加してくれました。が、エリーは部屋で見つけた漫画を読み始めてしまい、、、。これはいつもの景色かもですね。
 ここではエリーは、漫画を読んでいて、感動のためか泣いていました。彼女って、あまり悲しんだり涙が出るほど感動したりはしないタイプの人(吸血鬼)なのかなと思っていたのですけれど、そうでもないのでしょうか。彼女にとってツボなジャンルのストーリーがあったりするのかもしれません。

 部屋を片付けていると、いろいろなものが出てきます。ソフィーが日本に来てから手に入れたものの中には、灯やひなたが懐かしいと思える品々も多いようです(ここではソフィーが日本に来た理由がちょっと明かされています)。ですがそれよりもっと時代をさかのぼったアイテムもあって、そちらになると彼女達には理解できないみたいです。ソフィーにとってはどちらも時代的にはそう変わらない感覚なのでしょうけれど、こういう反応を見ると世代のギャップ(人間と吸血鬼のギャップって大きそうです)を感じてしまうのでしょうか。

 ソフィーは、どうでもいいようなものまで収集していたようです。もし1人で整理していたらほとんど捨てられなかったかも。灯やひなたのおかげで、かなりすっきりできたのでは。
 ソフィーがちょっとしたものでも残しておこうとするのは、第7話のひまわりの種のエピソードでも描かれていたように、吸血鬼の特性なのかもしれません。でもそれだけではなく、いつかは失われてしまう可能性のある思い出を、物体という目に見える形で残しておきたいという、長い時間を生きる彼女の願いのようなものもありそうにも思えます。

 不要なものを売り払った結果、ソフィーはけっこうな金額を手に入れられたようです。以前から気になっていたのは、ソフィーが血液やフィギュアを買うお金をどうしているのかという事なのですが、実はこんな風にして調達していたのかな? 吸血鬼であれば、大昔に安く買ったものを手元に置いておいて、希少価値が出てきた時に売って儲ける、みたいな事はできそうですよね。

 後半では、灯の様子がちょっと変な事にソフィーが気づきます。症状を聞いたエリーは、いつも通りじゃないかと言う(確かにそんな気もします)のですが、実際には灯は風邪を引いてしまっていたらしいです。

 灯が病気だとわかってソフィーは取り乱しています。人間の風邪をどう治療したらいいのかわからないようですね。
 ソフィーは元は人間だったわけですけれど、彼女の見た目について灯達が言っている感じからすると、13歳ぐらいの時に吸血鬼になったと思われます。彼女が人間として生活していたのは300年以上前、その頃10代前半の女の子が、現代の医学と同じような病気の治療法を身につけていたかというと、ちょっと難しいのかもしれません。

 一方でエリーは、医療の心得があるみたいです。彼女が吸血鬼になったのは400年以上前で、それから今に至るまでの中で、人類のいろいろな知識に触れ、吸収していったのかも。(友達が少ない事を自覚しているソフィーは、そんな風に外部と触れあう機会が少なかった?)
 エリーの知識は、(現代のものと比べると怪しげですが)ある程度役に立っているっぽいですね。こういう所を見せられると、ソフィーとしても彼女を見直さなければならないのではないでしょうか。

 結局は現代の人間であるひなたを頼る事にはなるのですが、ソフィーもエリーも、彼女達なりの特徴で、灯を助ける事ができているようです。こんな形のスキンシップも、彼女達の親密さをアップさせているのでは。

・「となりの吸血鬼さん」レビューリスト

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