マナリアフレンズ 第9話
図書館の暖炉のそばで長いすに座っているアンとグレア。何だかいつもの仲の良さが感じられません。ぴりぴりした空気は周りにも伝わっていて、他の生徒達は遠巻きに2人を見守っています。
こうなったきっかけは、ちょっとした事(ハンナ達から見れば、でしょうけれど)らしいです。が、それがアンにはとても見過ごせなかったようです。
以前のエピソードで、アンがグレアの部屋にお泊まりしたいと言った時、グレアは断っていました。他の事はだいたい受け入れてくれるのに、部屋に入るのだけは許してくれなかったのですよね。そのため、アンは、グレアの部屋の中に案内してもらう事に対してこだわるようになっていったのかもしれません。
そんな時に、ハンナがあっさりとグレアの部屋に入れていたのが、アンは信じられなかったし、自分がいつでもグレアの一番そばにいると信じていたのを裏切られた気持ちになってしまったのでしょう。この思いを誰にどうぶつけたらいいのかわからなくなった彼女は、ああいう行動をとったのかもしれません。
グレアがなぜアンだけを部屋に入れたがらなかったかについては、以前のエピソードによると、グレアの寝相が良くないからという理由があったようです。でもそれだったら、お泊まりじゃなくて昼間に彼女を部屋へ呼んだら良いのでは、という気もします。昼間でもアンを部屋に入れたくない理由が別にあるのか、それとも、アンを呼ぶなら是非同じベッドで寝たいと思っていたりするのか、グレアはどう考えているのでしょうか。
離ればなれになってしまったアンとグレア。喧嘩しているわけではないものの、顔を合わせるのが気まずいようです。
アンもグレアも、それぞれ学院の中をさまようように歩いています。思い出すのは、2人だけで作ってきた思い出ばかり。どんな記憶の中にも、いつでもお互いの姿がありました。
2人が一緒に行動するようになる前には、それぞれが1人で過ごす時期があったかもしれません。でもその頃の事なんてもう思い出せないぐらい、彼女達は2人で濃密な時間を過ごしてきたのでしょう。
何かを見かけたグレアが、思わず隣にいるはずのアンに話しかけようとする場面もあります。あまりにも当たり前だったその行為が今はできないんだと悟ったグレアは、やがて行動を起こしていくようです。
アンとグレアが仲直りできるのかどうか、というかこれをきっかけにもっと親密な関係になってくれるかどうかが気になります。それと、グレアは結局アンを部屋に入れてあげるのかどうかも問題でしょうか。これだけ引っ張ったのですから、単に部屋に入るのだけではなく、特別な、彼女達だけの(あのオーウェンでさえ立ち入れないぐらいの)シチュエーションでラブラブな姿を見せていってもらいたいかもです。
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