となりの吸血鬼さん 第８話

　テレビアニメ「となりの吸血鬼さん」、第８話「夏休み最後の日」です。

　ソフィーがリビングにやって来ると、灯とひなたが一生懸命勉強しています。夏休みももう終わりというこの時期になって、２人ともたまりにたまった宿題を一気に片付けようとしていたのでした。

　灯とひなたは幼なじみで、小さい頃から夏休みは一緒に過ごす事が多かったのでしょう。その２人が高校生になってもいまだに夏休みの宿題を溜め込んでしまうのは、どちらも勉強を後回しにしてしまうタイプだからなのかも。と同時に、彼女達はいつも、真面目で計画的な子や頭の良い子など他の友達と一緒に勉強会などをする事もなく、２人だけで宿題をこなしてきた、という事なのではないでしょうか。（実際の所２人の交友関係はあまり広くないみたいですが、）誰か別の人を呼んでくるより、彼女達はお互いに相手さえいれば、たとえ苦しくてもかまわない、と思っている？

　こうなると、同じクラスの朔夜と夕がどうしているかが気になりますね。彼女達は彼女達なりに、２人きりで（もしくは夕の妹の朝日も入れて）仲むつまじく勉強しているでしょうか。

　灯とひなたはだらけがちな上に、エリーが屋敷へやって来て、２人を遊びへと誘惑しています。冷静なソフィーは、灯とひなたが宿題を早く済ませられるようにと、あれこれ手配をしています。

　ソフィーの働きぶりを見たエリーは、何かに気づいたみたいです。ソフィーがそこまで灯達の世話を焼くのは、早く課題を終わりにさせて、彼女達と一緒に遊びたいと思っているから、、、？
　発想としてはエリーならではとも言えそうです。本当はどうなんでしょうね。灯達にはだらしない人間になってほしくない、という気持ちもあるのでしょうけれど、やはりエリーの言うように、彼女達ともっとふれあいたい、と感じてもいるのではないでしょうか。

　ここでのソフィーとエリーのやりとりは、ややコミカルにまとめられていましたが、エリーからソフィーへの思いは嘘ではないのでしょう。もし仮に、灯がソフィーを見向きもしなくなったり、ソフィーの前からいなくなったりしたら、自分がソフィーを慰めてあげる。ソフィーと同じ吸血鬼である自分なら、ソフィーが望めばそれこそ何百年でも、一緒にいてあげられる、と、彼女は思っているのでしょう。（といっても、エリーの場合気まぐれで姿を消したり、１００年も昼寝していたりしますから、ソフィーは信用していなさそう？）

　灯達の努力と、ソフィー達の協力があって、灯達の夏休み最後の日は楽しい出来事でいっぱいだったようですね。新学期が始まっても、灯達は気分を切り換えて学校生活を始められるのではないでしょうか。

　後半では、ソフィーの買い物のエピソードが描かれていきます。日が短くなって吸血鬼には過ごしやすい季節になり、彼女もより活発になっているようです。
　本当は１人で出かけるつもりだったみたいですが、いつの間にか灯、エリー、ひなたが合流します。ソフィー的には少しデリケートな買い物だったのでしょうか、４人で行く事になって少し困っている様子でもありました。けれど、やっぱりこの４人なら、どんな時でも楽しく暖かい空気が生まれて、ソフィーにとっても心地よいひとときになるでしょうし、結果的には良かったのでは。

　行き先は秋葉原で、彼女達はいろいろ珍しいものに触れているようです。書店にゲームセンター、メイドカフェ。ソフィーにとっても、知ってはいても入った事のないお店に立ち寄る事ができて、新鮮だったみたいです。気になっていたリズムゲーム「アイリズ　めざせセンター！」もプレイできていましたし。

　吸血鬼ならではのエピソードとしては、年齢に関係する出来事が割とあったように思います。「永遠の１７歳」にはソフィーとエリーが同時に反応していましたし、書店では年齢制限のある場所が出てきていました。エリーにしてみれば、これまで４５０年以上にわたって、各時代の大人のお色気などを見てきたのかもしれません。前半に出てきた「シャネリの５番」もそれに近い？

　他には、ソフィーの愛読書（なのでしょうか）、「イカした彼女」がまた出てきていました（前半にソフィーとエリーが書庫にいた時、エリーが読んでいた本は「我が輩ハイカデアル」というタイトルでした。第２話の時といい、このアニメ版はやはり「イカ」が推されているっぽいですね）。この作品はどうもコミックキューン（作中の）で連載中らしいです。アニメ化もされるようで、人気の作品なのでしょう。
　少し気になるのは、作品のビジュアルだったりします。本誌の表紙イラストでは、同じ制服を着た女の子２人が笑顔で抱き合っている様子が描かれています。この作品って、百合ものなのでしょうか？　だとしたらどんな作品なのか見てみたい所ですね。

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